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41話 炎化




ボォォワァァァァッッッ



「なぁ!?」


水壁(ウォーター ウォール)



セインを中心に、結界中に吹き荒れる炎を見て、アレクはとっさに水壁を使い、身を守ろうとする


しかし



シュゥゥゥゥ



あまりの熱量に水壁が蒸発し始める



「な!? この! 魔力もあんまり残ってないって言うのに!」


氷殻(アイス シェル)!!』



アレクは自分の周りを、分厚い氷の殻で覆い、炎から遁れた



「はぁ、はぁ、はぁ、くそ!」



(溶けにくいように、天然の氷のような、空気をほとんど含まない氷だと言うのに!)、と少しずつ、でも確実に薄くなっていく氷の壁に、焦りを隠せない



ヒュウウウゥゥゥゥゥゥゥ



「な!? なんだ!?」



結界内をほぼ隙間なく吹き慌ていた炎が、セインのいた場所に向かって、急速に集まっていき、圧縮されていく



カァッッ!!



「うわ!?」



そして、炎の集まっていた所が人の形に光り出し、目の前に太陽が有るかのような強い光に、訓練場にいる人が全員、あまりにもの眩しさに目を瞑る


少しずつ光が収まっていき


あまり、熱を感じなくなってきたころ


そこには



「ふぅ~~ ちょっと操作が乱れたな」




体を、身体を、橙黄色(とうこうしょく)に光からせ、体を炎のように揺らめかし、体の周りの空間をゆらゆらと揺らめかせるほどの熱を放っている........




セインが立っていた




________________________



僕は、アレクの光弾の魔法陣が展開された瞬間、即座に白氣を作り、それを全て脳に集め、思考速度を上げた


そして、即座に決意し、魔素操作を始める


そして、光弾が発射され、命中する直前、僕は、体を変化させ終た


光弾は、【雷化(らいか)】と同じように、身体を炎に変える【炎化(えんか)】を使った僕の、実態のない体をすり抜けた


体をすり抜けた光弾は、僕の立っている地面を、足の下を含め、円形に、ほぼ隙間なく焦がした


生身の身体で受けてたら、多方、全身黒焦げで爛れて、もう凄いことになってたことだろう


ああ、なんで得意属性の雷化じゃなくて炎化にしたかって?


それはねぇ


雷化って、体を電気に変質させてるから、身体を全部雷化させるのに時間がかかるんだ


電気って電子が動くことで流れるから、電子を一度全部意識して一つ一つ動かさなきゃいけないんだ


一度意識してしまえば、あとは動きをインプットして、それ以上は思考で操れるんだけどね


それに対して炎化は、炎って、火ってプラズマだから、出来るだけ高温になる物質に身体を変質させて、その分子を酸化させて電子を「ぽい」してイオンと電子に分けるプラズマ化させればいいから簡単なんだ


炎化って言ってるけど、言ってしまえば炎化じゃなくて【プラズマ化】って言っちゃってもいいんじゃないかな~と思う


あ~あ~、ちなみに、多分今、僕の体は、鉄なんかの簡単な金属なら溶かせるくらいの温度になってる


初めて火属性魔法を使ったときはガスバーナーをイメージしてやったから、勘違いしてたけど、そう言えば


火の色は、温度が上がれば上がるほど青くなっていくんだ


赤から黄、黄から白、白から青に、と言うように


ガスバーナーなんかの青い炎は、ガスの成分で青くなってるだけで、温度は、最大でも1800度くらいしかない


金属の炎色反応みたいなもんだ


今、僕の体の炎は、赤と黄色の間の橙黄色だから、だいたい2700度くらいだ


本当の青い炎なんていったら21500度くらいになっちゃう


そんなの、前世の太陽の表面温度の約3.5倍、コロナの2倍の温度だよ?


有り得ないでしょ



そんな訳で光弾の集中砲火をやり過ごした僕は、再びアレクと対面する



「せ、セイン...なんだその姿...」


「ん? ああ、【炎化(えんか)】だよ。雷化の炎版」


「は、ははは......凄いな、セインは。雷属生だけじゃなくて火属性もか......ふぅ~やっぱり規格外だよ、君は」


「はは! そうかな?」


「そうだ......よ!!」


氷撃(アイス クラッシュ)


「うおぉ」



アレクは氷壁より大きな氷塊を作り出し、それを僕に向かって地面を滑らせるようにして凄い速度でぶつけてくる



「ほっと」



しかし、僕は、氷塊を跳び越すことでやりすごす


物理攻撃がほとんど効かない僕が氷塊を避けた理由は、


まず、今体が炎化してるので、氷にふれると、体の熱量が減ってしまう


そして、今の僕の体に氷が当たると、多分水蒸気爆発が起こって、二人とも吹き飛ばされて、引き分けになっちゃう気がしたからね


それに........



「セイン........やっぱり君は規格外すら超えてる気がするよ...」



こう言うことも出来る


僕は、炎化の応用で宙に浮いている


炎化して体が炎になっているため、プラズマ化した物質を魔素操作で浮かせれば、体ごと浮くことができる



「ふぅ」



僕は水撃が霧散した地面に降りてきた



「あれ? 浮遊はおしまいかい? 攻撃して来ないのかい?」


「うん。ちょっと疲れた」



せっかく炎化したんだけど、この試合は死合(しあい)じゃないし、頭に負担が懸るから解除して、体を再構成する


炎化はなるのは、簡単だけど、維持するのが大変なんだ


脳に負担が掛かる《多重思考》をたくさん使わないと、喋ることすら出来ない


結構疲れるんだよね


今日も読んでいただき

ありがとうございます!!


今日の話しは結構手間取りました


今日の話だけで4日かかりました


質量を全てエネルギーに変換する炎化を考えたのですが、計算したら、ヤバいことになったのでやめました


エネルギー量が、414京ジュールとか出ました


414×10^16です


広島原爆のエネルギー量の7兆5272億倍です


ヤバいですよね


さすがにやめました


これからもよろしくお願いします!!


次の投稿は3日後の9/23です


その後は、しばらく一週間に一度くらいの

投稿頻度になると思います


すみませんが、よろしくお願いします






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