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37話 セインvsアリス


「次! アリス対セイン2人は結界の内へ」


「よろしくお願いします。アリスさん!」


「........よろしく」



あれ?


なんか素っ気ない........



「アリスさ~ん?」


「........」ふぃ



アリスさんに顔をそむけられててしまった


あっれ~


なんか俺にだけつめたくない?



「お~い始めていいか~? いいな?

第4試合 始め!」



うぉい


良くないって!


あれ?


アリスさんがいなぁぁぁ!?



「ブゥゥン!!」



っぶねぇ


アリスさんは体勢を低くして僕の視界から外れ、縮地を使って接近していたみたいだ


攻撃の直前の、剣が空を切る音と、剣が近くに来たことでの空気の感じで分かった



「へぇ...これも躱せるの...」


「いや? ちょっと危なかったぞ?」


「ふん........これなら...どう!!?」


「ブワァン!!」



アリスさんは氣力での身体強化を部分的に、しかも圧縮した氣力で、一瞬かけて剣を振ってきた


圧縮した氣力での身体強化は、《氣力操作》を最低限しか出来なくし、身体強化にも関わらず氣力を消費してしまうかわりに、強化率を氣力の白気にも匹敵するほどに上げる技術だ



「うわ!?」



氣力の動きで予想していたものの、思ったより動きが速く、頬に擦ってしまった



「うっ...へえ、そんな事も出来るのか」


「!?...バカに......しないで!!」


「うおぉ!?」



アリスさんは、圧縮した氣力での一瞬の身体強化を何度も使い、連続で攻撃を仕掛けてきた



う~ん........流石にきついか


常に超強化した視角と脳で動きは分かるけど、体がそれについていかない


知覚できるけど反応出来ないって感じだ


証拠に体に浅く小さな切り傷が増えてきた



「ふふ、だんだん動きが捉えられるようになって来た!!」


「う~ん........仕方ない強化するか」


「え?」



僕は、白気で身体強化をかける


ちなみに今回は気力のだ


僕の動きが一段階...いや2段階ほど上がる


ついでに体の切り傷も《魔素操作》で完全に治した


別にアリスさんに【なめプ】してた訳じゃない


強化かけるまえに攻撃されちゃったから、いいやと思ってかけてなかっただけだ


まだ大丈夫だと思ったし



「っ!?」



アリスは急にセインの動きのレベルが上がったことに戸惑いながらも攻撃は止めない



「どうなってるの........よ!!」



アリスは一瞬、氣力をさらに圧縮し、渾身の一撃を放った........



「な!?」



僕は、一瞬で手と前腕だけを氣力の白気での強化に変え


アリスさんの剣の腹を指で掴んだ



片手真剣白羽取りだ


まあ、避けるだけでもよかったんだけど、やられっぱなしってのも癪だからね



「っ!?」



僕が剣を離さないのを見ると、すぐに剣を離して後ろに跳び去った



「.....なに...したの?」


「ん? 真剣白羽取り?」


「違う、そこじゃなくて、なんで剣が掴めるのよ...動きも速くなるし...」


「ん? ああ、身体強化かけただけだけど?」


「うそ!?..素の状態で私の攻撃避けてたの?」


「うん」


「どうやって....」


「氣力での常時感覚超強化」


「氣力での...感覚強化?」


「そう」


「どうなって........」


「その話はまたあと...で!!」


「きゃ!」



僕は、身体強化を一瞬、氣力の白気にして、縮地で、アリスさんの後ろにまわり、アリスさんの体を抱えて、自分が下になるようにしてアリスさんを倒した



「なっ! なに?」


「降参してくれません? 女の子を傷つけたくないんですけど」


「な!?」



アリスさんは少し顔を赤くした


えっと........なんで? 怒った?



「そんなの......」



アリスは一瞬俯くが



「ふんっ、くっ」



直ぐに切り替え、脱出しようと体に力を入れた



しかし



アリスは手足に力を入れてにげようとするが、なぜか体がピクリとも動かせない



「なんで!?」


「あっ、えっと、ちょっと動けないようにはさせてもらってます」



抵抗されると面倒なので、倒した時に拘束させてもらった


僕のオリジナル属性ならぬオリジナル魔法の『神経遮断(ナーブブロック)』だ


神経の電気信号を遮断する魔法だ


今回は動きを封じるためだけなので、手足の神経だけ遮断してある


科学知識と雷魔法の成せる技だ


これで雷属性魔法を使わない限りほぼ抜け出すことは出来ない


このタイミングで使ったのは、一部の神経だけを遮断するのは、繊細な技術を使うため、相手に触ってないと難しいからだ



「ちょ!! どうなってるのよこれ!! 手も足も、動かせないどころか、感覚すらないんだけど! 早くといてよ!」



あ、そう言えばアリスさん、口調が素になってる



「いえ、降参するまでときません」


「早く解いてよ!!」


「いやです」


「解いてって...」


「解きません」


「...解いて...解いてよ」



あれ? 様子が変だぞ



「...解いて........うう」



あ、あれ? やばいかも........



「...ううう........分った...降参、降参するから~」


「アリス? いいんだな? 勝者、セイン!!」



エヴァ先生の宣言とともに僕は魔法を解いた



「ほら、魔法解きましたから。もう動けますよ」


「うぅ...ううん....ぐず....うわぁぁん!! 怖がっだ! 怖がっだよぉ~」



あ...


やっば...泣かしちった...



「手が、足が、なぐなっじゃっだど思っだぁぁぁ」



ま、まあ、手足の神経、遮断してるんだからそんな風に錯覚するのも分かるけど........



「そ、そんなに...怖かったかなぁ?」


「ごわがっだぁぁぁぁぁ」



ま、まじ?



「びやぁぁぁぁぁ」


「「「「「「「........」」」」」」」



うぅ........皆の視線が冷たい...



「うわぁぁぁぁん!!」



これ...どうしよ




次回から

気力と仙氣の白気を白気、

氣力と仙氣の白気を白氣と表すようにします


何度も同じような説明入れるのもどうかと思ったので

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