36話 セインの力と意外なアーシャ
「次! ジェイド対セイン2人は結界の内へ」
僕の番だ
「ふ~ん君がセイン君か」
「君がエリアス伯父さんの息子のジェイド君か」
「エリアス伯父さんの息子...か。ふふふ、そんな呼ばれ方をしたのは初めてだよ。君とは仲よくなれそうだ。私のことはジェイドで良い。父上を伯父さんと言うなら私とセイン君は従兄弟のようなものだろう?」
「おう。じゃあジェイド。僕のこともセインで良いよ」
「分かった。セイン、これ以上の話は後にしよう。エヴァ先生が待ってる」
「あ~そうだな」
「お~いもういいか? いいな? 始めるぞ?」
「はい」
「良いぞ」
「第2試合、始め!」
合図と同時にジェイドの前に無数の魔方陣が現れる
魔法陣は放出系や空間干渉系の魔法を使うときに空中に現れる陣だ
円の中に見た事もないかな文字と図形が書かれる
魔法陣のことはまだなにも分かってないみたいだ
なぜなら魔法陣は魔法を使う直前に表れ直ぐに消えてしまうため解読が出来ず、それに同じ魔法でも人によって全く違う魔法陣になったりするから。らしい
『氷柱』
そんなことは今はどうでもよくて
僕に向かって無数の氷の柱が飛んでくる
う~んどうしようか
火属性で溶かしちゃうのが一番簡単だけど...
ちょっと格好つけようかな
そう思って僕は刀を構えた
白気で身体強化し、刀を........抜く
「我流剣技三の型」
「空斬」
一瞬刀がぶれると、氷柱に向かって透明な何かが飛んでいく
そして氷柱に当たった瞬間
氷柱が
斬れた
「な!?」
僕は、無数の氷柱全てに空斬を飛ばし、
全ての氷柱を........斬った
僕を中心に斬られた氷柱は全て僕の横を通り抜けていく
「ドォォン、ズゴォォン、ズゴゴォォン」
「「「「「「........」」」」」」
あれ? 反応がないな
まあ良いや
僕は身体強化状態で普通に走ってジェイドに近づく
他から見たら僕は縮地を使ってジェイドの所まで行ったように見えるだろう
なにせ、どちらも一瞬なのだから
「え?」
僕はジェイドの懐まで入ると
かる~く蹴飛ばした
「ぐほぉ」
身体強化状態の蹴りはそれでも強く
ジェイドを結界の外まで吹っ飛ばした
「........あ! 勝者セイン!」
「よし。あ、お~い、ジェイド~、大丈夫か~」
「大丈夫だ。お前に蹴られた時は内臓が飛び出るかと思ったがな」
「ジェイド、お前すごいな! あのたくさんの氷柱」
「セイン、それお前が言うか? その氷柱を斬ったお前が。あれはどうなってるのだ? 刀が氷柱にさわる前に斬れていたと思うのだが... いつ刀を振ったのかすら分からなかったぞ」
「ああ~! あれは鎌鼬だよ」
「鎌鼬?」
「そう、刀をむちゃくちゃ速く振って空気を斬ることで、鎌鼬を起こす技だ」
「それ鎌鼬である必要あるか? 風属性魔法で出来るだろう」
「まあ、そうなんだけどね。この技極めるともっとすごくなりそうなんだ。風属性魔法の風刃と違って魔力使わないから」
「そうなのか........まあ根っからの魔法師系の私には分からないことだな」
「セイン........お前どうやってジェイドの所まで移動した? 縮地を使った形跡が無いんだが」
げ、ど~しよ
白気のことは秘密にしといた方がいいよな
「氣力の身体強化ですよ」
「氣力の身体強化だと!? 制御出来ず一生使えん奴もいるとゆうのに...」
あ、エヴァ先生がぶつぶつモードだ
「エヴァ先生、次の試合やんなくていいんですか?」
「あ? ああ、そうだな。次アーシャ対レオン2人は結界の内へ」
「「........」」
「どうした? 早く出てこい」
「「あっ、はい」」
ん? 何で2人とも呆けてたんだ?
「よろしくお願いするっす。アーシャさん」
「よ、よろしくお願いします。レオン君」
「準備はいいな? 第3試合、始め!」
「アーシャさん? 行くっすよ?」
レオンは魔法陣を3つ展開させ、魔法を放つ
『火矢』
アーシャさんに向かって3つの炎の矢が飛んでいく
「ひぃ」
それに対してアーシャさんは怯えた感じだ
『水壁』
おお、あの水壁はすごいな
ただの水壁じゃなくて、水を圧縮して水壁にしている
あの火矢じゃ通り抜けないな
「ジュワァ、ジュジョワァァ」
案の定火矢は水壁に当たって水蒸気を発生させる
「そう簡単にはいかないっすよね。じゃあこれはどうっすか?」
『火槍』
おお、今度は一回り大きい炎の槍か
『水壁』
「ジュュュワァァ」
火槍でもアーシャの水壁は破れない
「わ、私も行きますね?」
『水噴射』
「うわぁ!」
圧縮された水の勢いでレオンは結界の外まで押し出された
「勝者アーシャ」
「はぁ~アーシャさん強いっすね!」
「あ、あ、ありがとうございます!」
うん
アーシャさんは自信がないだけで結構強いと思う




