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35話 考察と模擬戦の始まり


次の日


今日は学校生活2日目だ


今はアレクと一緒に登校中だ


今の朝、早く起きて、アレクと魔法の訓練をしてさ? 分かったことなんだけど...




僕のイメージ、全く伝わらない!!




火が何で燃えてることすら知らなかった...


火って何で燃えるのって聞いたら


「え? 熱いから?」


とか言いやがった!!


この世界の人達は現象は全て魔法でおきるものだと思ってる!


魔法を使うとき、完全に現象の結果しか考えてない!


たとえば


火属性の魔法を使うとき、火は熱いもの、くらいにしかイメージしてない


後は見ため


高い威力の魔法は、大量の魔力を使って威力を上げてるだけ



言うなれば【想像魔法】だ



完全に想像


何でその現象がおきるかなんて考えてない!




それに対して僕の魔法は、現象の過程をイメージし、それに元ずいて結果がともなう



言うなれば【科学魔法】だ


起こしたい現象の過程を魔法で作ってやれば良いわけだから、消費魔力も少量だ


高い威力にしたかったら、その現象を大きくしてやれば良い


火だったら酸素を多くするとか、水素と合わせるとか


それに、明確なイメージでなくても現象は起こせる


さっき言った【想像魔法】をつかえば良い


【想像魔法】で起こした火に酸素を送る


これでも、僕の【科学魔法】は成り立つ



魔法とは科学だ


前の世界と今の世界の異なる所は


前世では物事を変えるのに膨大な時間とエネルギーを使う


しかし今世は魔法がある、魔力がある


魔力は科学で現象を起こす力だと僕は考えている


前世では仮説でしかなく現在の科学力で起こすことの出来ない現象も


今世ではその現象を起こすことができる



ここからは僕の仮説だけど


魔力が人の思考を読み取る力があるのではなく、この世界の人間にイメージを送る力があるのではないか?


人同士がそのイメージを感じ取れないのは


人にそのイメージを受けることが出来ないからではないだろうか?


それならば、辻褄が合う


魔力に思考を読み取る力があるなら、魔力が操れる魔法師は、皆読心術が使えることになるからね



それに、なぜ魔素でできていない気力などの力が、思考で動かせるのか分からなかったけど、人間の方にイメージを伝える力があり、魔素や魔力のほかに気力などの力にもイメージを受けとる力があるとすれば説明できる


他にも........



「...ン.......セイン.....セイン!!」


「ん? アレク? どうした?」


「どうした? じゃないよ! 登校中もSHRの間もずっとぼ~としてたじゃないか! 呼んでも反応しないし」



あ、もうSHRも終わってたのか


あれ? 学園についた覚えがない...


まあ良いや



「ああ、ちょっと考え事をね。今までの僕の考え方と、魔法学者の考え方を根本から覆す説が思い浮かんでね」


「はぁ!? なに言ってるの! 全員の実力を計るんだって! 速く上着脱いで訓練場に行くよ!」


「はぁ~分かった。分かったから」



あぁ~もっと考えてたいのに


しょうがない


行くか



________________________




「はぁ、はぁ、遅れました~!」


「セイン! アレク! 遅刻だぞ! 」


「すみません...ちょっと画期的な説が思い浮かんだもので」


「セイン...まだ言ってるの?」



おいおい、アレク


僕を可哀想なやつを見る目で見るな



「その画期的な説はいいとして...これで全員そろったな? じゃあ今日の授業は模擬戦だ!

トーナメントをやる。7人だから1人シードだが、組み合わせはくじ引きで決める。セインから引きにこい」



「はい」



僕の番号は........3番か



「お、セインは3番だな。次、アレク!」


「はい!」


「アレクは7番だな。次、アリス!」




そんな感じで全員引き終えた


組み合わせは


アリスvsシーン


ジェイドvs僕


アーシャvsレオン


シードがアレクだ



「じゃあ第1試合アリス対シーン。2人は出てこい」


「よろしくお願いするわ、シーンさん?」


「アリスさん、よろしくお願いしま~す」


「武器は自分の物を使って良い。制服の付与とこの結界があるからな」



ん? 結界?



「先生! その結界ってどんな効果があるんですか?」


「ああ、この結界は中で空間の結界と言ってな、中で負った怪我なんかが外に出ると無かったことになるんだ。服も体も元通りになる」



へぇ~そんな結界があるんだ



「ちなみに、この結界を作ったのは勇者のケン殿だ」



ああ、やっぱり祖父ちゃんか...すげーな祖父ちゃん



「もう良いか? 勝利条件は降参させるか結界の外に出すこと。致命傷を負うと勝手に結界の外に飛ばされるようになってる。それじゃあ第1試合、始め!」



始まりの合図とともにアリスは縮地でシーンの懐に入った


そして下から斬り上げる!



「しっ!!」


「えっ!?」



シーンは反応出来ずに ...



斬られた



「きゃぁぁあぁぁぁあぁぁぁ!」



右脇腹から左肩に掛けて斬られ、傷口から血が噴き出ようとした瞬間、結界の外に飛ばされた



「勝者アリス!」


「きゃぁぁぁぁあ、あ? えっ? えっ? 僕、斬られたよね? ど、どうなってるの?」


「言っただろ致命傷を負ったら結界の外に飛ばされるって」


「あ、ああ、そうだった...ね。うん、ぐず」



今のは見事だった


制服の付与なんてお構い無しに斬ったからな


見事だったけど........


ちょっとやり過ぎじゃないかな?


シーンさん斬られた時の感覚が忘れられないのか両手で体を抱きしめて顔真っ白にしなから涙目だもん



「えっ? うそ!? シーンさん大丈夫!?」



え? ああ、こっちが素なんだ



「うん、ぐす、大丈夫...」



アリスさんも本当斬るつもりじゃ無かったみたいだ


本人が一番びっくりしてる



「シーンは........大丈夫そうだな。次いくぞ?」



エ、エヴァ先生鬼じゃね?


シーンさん泣きかけてるのに........



「次!ジェイド対セイン2人は結界に入れ 」



あ、僕の番だ


エリアス伯父さんの息子、ジェイド君、か


精一杯........はやんないけど、頑張ろう



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