29話 話し合いと怪しい陰
受験日から1週間後
「これより、今年の入学試験の合格者審査を始めます。じゃあこの資料を見て?」
「今年の受験生も多かったですねぇ~」
「そうですね。今年は例年より200人ほど多かったと思います」
「えっと~今年は3868人でしたね」
「え!? なんでそんなに細かく覚えてるんですか!!」
「いや~便利なスキル持っててね~」
「羨ましいですね~......しかし定員380人ですから3488人も落ちるんですよねぇ~、ちょっと可哀想です」
「それは言っちゃいかんだろ。それに、魔法騎士学園はここだけだが、魔法学園や騎士学園はたくさんあるんだからいいじゃないか」
「でも~この学園に入りたいって思ってくれているのに、落とすのってなんか悪いなと思っちゃって.....」
「そうだな~でも..「あぁ~なんですかこの子は!!」私が喋ってるんだが」
「そんな事より! なんですかこの2850番の子、筆記が194点で? 実技が200!?どうなってるんですか!他の子と120点以上差が出てるじゃない!どうやったらこんな点数出せるのよ!!」
「あ!本当ね不正行意でもしたのかしら」
「いや?うちの会場だったがスキルを使った形跡はなかったぞ?」
「実技の方はスゴかったぞ、この子。
試験官は瞬殺だったし、理事長もボロクソにやられていたよ........
驚き過ぎて会場にいたほとんどが固まって、何人かは気絶しちゃったもんなぁ~。
あと、騒ぎを聞きつけてきた若い先生に言いがかりを付けられたときに、この子が威圧したんだ。多分魔力と気力を解放して。
そしたら殆どと他の受験生の怪我してた試験官が気絶しちゃってさ?大変だったよ」
「理事長が!? 理事長って元近衛騎士団の副団長だったよね!?
この国の元トップ3だよね?なんでそんな人がボロクソにやられるの?」
「それは純粋に団長の息子の方が強かったからだ」
「「「「「「「「理事長!?」」」」」」」」
「団長の息子って誰がですか?」
「今話してたろ。その主席の子だよ」
「まだ主席と決まったわけではないんですが」
「良いじゃねぇか? そいつが席で。実力は俺よりも上、学力も問題なし。そいつ以外いねぇだろ」
「いや、筆記は不正をした可能性が........」
「いや、それはないだろう」
「なんで言い切れるんですか?」
「そいつは、五歳の時から王都の図書館で勉強していたそうだ。
しかも、副王兼近衛騎士団団長の父と、
元宮廷魔法師団団長の母に魔法と剣術を教わり、
勇者の祖父に、勇者のオリジナル技を習っていたそうだ。
俺らよりも知ってることが多くてもおかしくないだろう」
「じゃあなんでこの学園に入ってくるんですか!」
「なんでも、姉に入れと言われて、それなら楽しい学園生活をおくってほしいと。それと友達を作って欲しいそうということだそうだ」
「なんですかそれぇ~それならここじゃ無くてもいいじゃないですかぁ~」
「団長が言うには、良い学園を卒業した方が将来楽に生きられるからだそうだ」
「それは、そうですけど...」
「それに、他の生徒たちの刺激にもなるだろ」
「そうですね、いい刺激になるかもしれません」
「まあ、それは、そうですけど...理解はできますけど、納得はできないです」
「まあ、今はそれでいいよ。じゃあ主席はセイン君でいいですね?」
「「「「「「「はい」」」」」」」
「次席からも点数順でいいですね?」
「「「「「「「はい」」」」」」」
「じゃあ次席はアレク・ジョン・グロー
三席がアリス・ヴァン・ストロリーム
その次四席がジェイド・フォン・オリジンですか...」
「皆さんこれでいいですね?」
「「「「「「「はい」」」」」」」
「それでは今年の入学試験の合格者審査を終わりにします」
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「はぁ今年も終わったか。毎年大変だな。採点ができる魔法とかありませんかねぇ」
「しょうがないですよ。受験生が来てくれるのは有り難いことです」
「まあ、これから新学期が始まるんです。気を引き締めて行きましょう」
「はぁ、分かりましたよ」
「しかしセインと言う小僧は面倒ですねぇ。どうにかしなければ」
「ローグ先生?何か言いましたか?」
「いいえ?なにも言ってませんよ?」
「そうですか」
「フフフ、待っていなさい? セイン・ウォール」




