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27話 少し本気



「お前面白い!! 2850番の少年!!俺と模擬戦しろ」



なんだよ


もう終わったと思ったのに!



「誰ですか?」



ちょっとドスの効いた声で返事する



「おっ、おう。なにピリピリしてんだ?

俺はこの魔法騎士学園の理事長のハンス・ヴァ・ラビリンスだ」



はぁ!?


なんで理事長がここにいるの!?


そしてなに戦おうとかいってんの!?



「なんでこんなこと言ったかって言うとな、まあ正直言ってあんだけ早い奴は団長以外見たことねえからよう。

()ってみたくなったんだ」



この人戦闘狂だっ!!




ん?団長?



「団長って言うのは?」


「ああ、俺は昔し近衛騎士団にいてな...」


「それ...多分、僕の父さんですよ........」


「は!?」


「「「「「「えぇぇ~!?」」」」」」



あっなんか増えた



「父さんってどう言うことだ!?お前もしかしてお前がセイン・ウォールか!?」


「はい? そうですけど...」


「なら、なおさら()りてえ。団長には負け越してるんだ。準備しろ!!」



はぁ~




やっぱりこうなった


しょうがないか...



「分かりました。いいですよ」



「よし、じゃあ()ろうか」


「言っときますけど、あの縮地は父さんも見切れなかったものですよ?僕の本気はそんなもんじゃないですし」


「団長でも見切れないのに本気じゃないとか

なんだよそれ」



「まあ、良いじゃないですか。僕は準備万端ですよ?」


「よし、いくぞ?」


「いきますよ」


「誰か合図してくれ」


「はっ、はい」



あっ、縮地使った子だ



「じゃあ、よ~い始め!!」



合図の瞬間、僕の体は掻き消えた



「きっ、消えた!?」


《仙氣操作》を使えるからこその白気による縮地だ。


それと、特殊な歩法で自分のいた所に残像を残すことが出来る僕のオリジナル技



我流体技


虚像きょぞう



「な!?どうなってんだ!?」


アニメでよくある高速で動いて、その後を残像が追いかけてくる。みんなことを起こしているわけだ


でも、残像が残っている時間が違う。


残像が少しとどまってから追いかけはじめて、追いかけている途中で消える。


実体がどれかなんて分かるわけがない


カメラの、シャッターを開きっぱなしにすると光で絵を描く事ができるだろう?


同じ様な事が人の目で起こるのだ


しかもそれが僕の動いた軌道にそって動き、僕の所に追いつく前に消える。



「「「もう貴方に勝ち目はありませんよ?」」」



そう言って僕はハンスさんの前や後に残像を残し、撹乱させながら少しずつダメージを与えていった



「なんだ? はぁ、はぁ、さっきの一瞬で仕留めるのは使わないのか?」


「はい、それじゃあ思白くないので」


「はは!!そうだな。思白くないな」


「はい、でもこの辺で終わりにしましょうか」


「なんだ?もう勝利宣言か? 判断が早すぎるんじゃないか?」


「いいえ、僕の勝ちです」



そう言って僕は白気で身体強化をかけた


気力と仙氣ではなく


氣力と仙氣の白気だ


そうすることで身体能力をバカ上げし、上手く力を合わせることで、ほぼ同時に8つもの斬撃を繰り出すことができるようにする






「我流剣技、五の型」



八重桜やえざくら






「な!?」


ハつの斬撃がハンスさんを襲い...









僕はハンスさんに勝った


















と、思っていた









「な!?」


今度は僕が驚く番だった


ハンスさんはその8回の斬撃のうち3回を見切り刀を弾き返したのだ



「はぁ はぁ はぁ、お前...どんだけ...だよ、はぁ」


それでも5回受けてしまったからか、ハンスさんの息はたえたえだ





「ハンスさんも凄いですよ?この技は父さんでも見切れないのに」


「そりゃあ...そうだ...団長に...勝つために...試行錯誤...して...きたんだから...な...ふぅ~」


そうか、少しハンスさんを見くびってたな




「それじゃあ、少しだけ本気を出しましょうか」


そう言って僕は白気を解く


「なんだもう縮地はおしまいか?」


「はい。この状態のままのほうがやり易いので」



そう言うと、僕は《魔素操作》で自らの肉体を雷へと変換させていく



体が白く発光し、バチバチと電気がはしり、放電現象がおこる



「なんだ?それ。魔法か?これだけ氣力が使えて魔法もか?そう言う奴は魔法は中途半端になるんじゃなっかったか?」


「はい、そう言う人が多いと思います。でも僕はこちらの方がずっと速いですよ?」



そう言って先駆放電(雷の通り道)を放つ



「はは!見た目にしてはちゃっちい攻撃だなぁ」


「はい。だって攻撃じゃないんですから」



そうして僕は先駆放電の中を主雷撃(いかずち)として通り、そのすれ違いさまに刀を振る




「がぁ!?」






「我流剣技、一の型 改」



雷撃らいげき







ハンスさんには「だって攻撃じゃないんですから」を聞いた後からが分かっていないだろう。


それもそのはず。


雷の先駆放電は秒速200kmと、これでもはやいのに、主雷撃は秒速10万kmと光速の3分の1にまで到達するのだ


ハンスさんは試験官同様、壁まで吹っ飛んでいった。


試験官と違うのはその速度だ。秒速10万kmにも加速された攻撃をくらったハンスさんは、壁を突き破り、校庭を200mくらいすすんだ所で止まった。


僕は本当にハンスさんに勝ったのだ













43×「........」×43


あっ、


一緒に受験した人も試験官も固まっちゃった






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