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赤木の森の下影に  作者: 一人雅伸
舟人渡る川の畔
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 <屋上からの学習その1>

<屋上からの学習 その1>


 私が特に『屋上からの学習』を活用したのは、低学年の学習指導のためには大変効果的であると、感じたからです。


① 社会科は、自分の家の近くや、学校の周りを調べる、絵地図作りに、学校の屋上からの観察そのものが、絵地図になってしまうのです。


② 図工、遠景の写生などには最適です。周りの山々に恵まれています。白雪に覆われた日光連山を見、すぐに書きたくなります。


③ 国語にしても、風景の描写を作文に書かせたい時は、山々や日光連山を観察すれば、作文指導がし易いのです。


④ 理科は、雲や気候の観察、地形や植物の観察など科学的視点も指導が出来るし、上から見た様子と実際に現地に行った様子の差などを発見させる事が出来ます。


 このように、屋上も工夫次第で、効果的な活用ができます。その上に、安全対策も考慮されていて、頑丈な網の塀にも囲まれています。安全に、正しく、静かに屋上を使うことの躾をして置けば、子どもも喜んで、安心して屋上学習が楽しめます。処が、他学級ではほとんど使われていません。


 私も最初は、こんな広々とした田園を持っているのだから、何も屋上まで上がらなくてもと思いました。しかし、いくら農村でも、交通信号機が2つか3つしかなくても、自動車は休まず走っています。安心してゆっくり観察できるのは、屋上と考えました。


 何と言っても、屋上からの北の眺めは、格別です。


 屋上から北へ2キロメートル四方の田園の向こうに、伊保町、大呉谷町、庚神塚町の集落が並び、その奥に大きな建物や工場が見え隠れしています。その小さく広がる稲榎市街を抱きかかえるようにして、山々が幾筋も重なっていくのです。 その上に、前日光から奥日光へと、高い山々が聳えていくのです。こんな雄大で、素晴らしい風景は、北関東の特徴でもあり、誇りであると思いました。


 しかも、何回か授業に使っていると、そこが、私のカリキュラムの一部になってしまったのです。本当に素晴らしいことです。私にとって、校舎の屋上は、貴重な教育現場であり、教室であり、子どもと私の、命の洗濯場にもなるのです。西を眺めれば、浅間山を中心に連なる関東山脈の向こうが長野の高原です。


 東は、御加茂山を越えれば大平原の端に、ぽっかりと浮かぶ夢のような筑波山、そして、南は、渡良瀬川の大土手に遮られて、視覚に入りませんでした。隣県の館木市やその東方に当たる大鳥の集落や育太良町などがあるわけですが、船水川町から見ると、渡瀬川の大土手に遮られて、視野から離れた、遠い所になっていました。



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