食事は人数が多い方が殺伐とする
すみません、遅れました。
徹夜でコミケはさすがにきつかったようですww
まあ、そのぶん有名な方々の薄い本などを買えたので満足です。
それではドゾー
こう挨拶するのは初めてだな。俺だ。
さて俺は今、助け出した三人組を拠点としている泉に案内している。
助け出した三人組は、重装備のの金髪を刈り上げたナイスガイがクルス、レザーアーマー(って言うのかな?)を装備しており、茶髪を肩にかかるぐらいに揃えてる中性的なやつがルーク、ローブを着て杖を持っていて青髪をセミロングにしているエリス、という名前らしい。さっき聞いたから確かなはずだ。
「それで、お前さんは何者なんだ?」
さっきから疑問に思っていたのだろう。若干、敵意を込めながらルークが聞いてきた。
しかし、なんと答えたものか。
馬鹿正直に答えれば頭のおかしなやつだと思われるのが必然。だが、この世界の事を理解していない俺が下手に嘘をつけば、ボロが出る可能性は高い。
……ここは嘘をつく常套句を使うべきだな。
「別に怪しい者じゃないさ。あんたたちを助けたのだって、食料を探しているときに見かけただけだしな」
秘技、嘘をつくときは本当の事を交えてつけ。実際に食い物を捜していた最中だったしな。
「いや、そうじゃなくてだな……」
「お前さんの名前が知りたいんだ。いつまでもお前と呼ぶのは、命の恩人に対して無礼だろう?」
あ、そっち?俺のこと疑ってるんだと思ったんだけどな……?
それにしても名前か……。前世と同じ名前はあれだしなぁ。
そもそも、俺は輪廻から外れてしまったのだから、もう前世の名前は名乗れない。
だったら……
「これはすまなかった、自己紹介が遅れたな。俺の名前は六道 誠。こちら風に言えばマコト・ロクドウだな」
六道輪廻から外れたから六道、そして前世の名前から誠。
やはり、呼ばれ馴れている名前の方が反応できるしな。
「こちら風にと言うことは、マコトさんは異国の方なのですか?」
「名前の雰囲気からジパング出身ではないか?」
「まあ、そんなところだな」
ジパングがこの世界にあるのか。やはり日本に近い文化形態をしているのだろうか?いつか行ってみたいものだ。
そう思っていると、頬を冷たい水飛沫が掠めていった。
どうやら、辿り着いたようだ。
「そういやぁ、さっきから聞こえるこの音はなんだ?」
「さて、ついたよ。ようこそ、我が拠点へ」
そう言って開けた先の景色へ向けて、道を譲るように手を伸ばす。
「これは……」
「スッゲェ……」
「綺麗……」
やはり、この世界でも美的センスは代わり無いらしく、雄大な滝に、あるいは澄んだ泉に言葉を無くしているようだった。
「さて、こっちだよ」
そう言って先に進む俺の後ろを歩きながら辺りを見渡している三人組。
なんかツアーのガイドになった気分だ。
「なあ、マコト。お前はこの森で暮らしているのか?」
「ああ、そうだよ。かれこれ、十年ぐらい暮らしてるかな?」
「じゅっ!?」
「「「十年!?」」」
なんかみんなして驚かれた。
あれ?俺なんか不味いこと言った?
「十年ぐらい、楽なもんだろ?ここには獣もいるし、食べられる植物も生えている。少し実力があれば、普通に暮らせると思うぞ?」
「……マコト、お前さんはここが何処だかわかっているのか?」
……?ますますわからなくなってきたぞ?
あれか?もしかして、ここって神聖な森で、立ち入りが禁止されてる場所なのか?
「……その顔は本当に何も知らないようだな。いいだろう、俺がこの森について教えてやる」
何故か、すごく呆れた顔で言われた。
……なんかムカつく。
まあそれはいいとして。
「とりあえずなんか食わないか?」
俺の生活拠点についたことだし、料理でもしながら聞くとしよう。
「……なんだろ。俺の常識が色々と崩れてきた」
そう言ったのは、完璧に放心状態のルーク。
もうちょっとしたら口から魂が出てきそうで怖い。
しかも、他の二人は頭を抱えている始末。
「どうしてこうなった」
「「「お前のせいだ(よ)!!」」」
あ、復活した。
しかし、またもや頭を抱えてブツブツ言い始めるクルス。
お前はシンジ君かと言いたい。
「何故、フルムーンベアーの毛皮が敷かれている。何故、土系統の魔法を使って鉄製の鍋ができる。わからない、理解不能、意味不明……」
……うん、把握。
簡単に言うと俺が規格外なのね。
他の魔法使いの人は、土属性を使っても操れるのは土だけで、土中に含まれる鉄や金、銀、その他の原子は操れないと、そう言うわけですね。
それにこの十年前に倒した熊さんの毛皮。
たぶんこの熊さんは、この世界において大分強い獣だったらしい。ってか、この森で魔法使い一人で生活できていることがおかしいらしい。
何でも、この森は冒険者ギルドと呼ばれる組織が管理しているらしく、その組織に所属しているある一定以上の力を持った冒険者じゃなければ、入ることも許されていないらしい。
それだと俺って、もう大分強いってことでFA?
そう考えている最中も鍋をかき混ぜる手は止めない。
すると、エリスが戸惑いながらも質問をして来た。
戸惑いながらも挙手するところに律儀だなぁと思う。
「あの……マコトさんは、魔導師なのですか?」
「魔導師?……なにそれ?」
普通に思ったことを口にしたら「ダメだこいつ、早くなんとかしないと」って目を向けられた。
「はぁ、いいですか?このハウラスト王国において、魔法使いというのは六種類にランク付けされることが義務付けられています。ランクは下から魔術師、大魔術師、魔導師、大魔導師、魔導老師、魔法使いとされています。ここまではよろしいですか?」
溜め息つかれちゃったよ。
まあ、何となく理解できたので頷いておく。
「それで、それぞれのランクになるには、どれくらい魔法を扱えるのかという条件が求められています。例えば、魔術師ならばどれか一つの基本属性を、大魔術師ならば二つの基本属性を扱えなければなりません。私は水属性しか使えないので、魔術師です」
なるほど。と言うことは俺以外にも基本属性を全て使えるやつもいるわけか。
「そして魔導師ですが、魔導師になるには基本属性以外の属性を一つ扱えなければなりません。マコトさんはさっきのハイウェア・ウルフとの戦いで、氷を扱っていましたよね?それで魔導師では?と思ったのです」
なるほど、確かに俺は基本属性以外の属性を扱える。
この世界風に言うと、俺の強さは魔導師になるのかな?
しかし、よく俺が氷魔法を使ったって気づいたな。
できうる限り不純物を取り出して、透明度をだいぶ高くしておいたんだが……。
やっぱりあれか?魔力で認識したのか?
「いやまてよ?魔法使いが基本属性一つで、大魔術師が二つ必要ならば、大魔導師も基本属性以外の属性を二つないのか?」
「確かにそうなりますね。しかし、大魔導師は今のところ八人しかおらず、魔導老師に至ったものは過去に二人、魔法使いにおいては過去に一人しかおりません」
過去にって、今はいないのかよ……。
やばいぞ。このまま俺が能力を完璧に扱えるようになっちまったら、完全に悪目立ちする。
それだけは避けたい事態だ。
よし、ここは嘘をついて、魔導師レベルに抑えておこう。
「そうだな。そのランク付けで言ったら、俺は魔導師になるな」
そういった瞬間、エリスの目がキラリと光り、鼻と鼻がくっつきそうなぐらい近づいてきていた。
「あのあの、どうやったら魔導師クラスまで上り詰めることができるんですか!?」
「あ、いや、日々の鍛練と言うか……」
「それにさっき私たちを助けて下さったとき、ショートカット・スペルでハイウェア・ウルフを倒していましたよね?どうやったらそこまでの威力を出せるんですか!?」
「しょ、ショートカット・スペル?それはいったい……」
「それからそれから「いい加減落ち着け」ひゃう!?」
捲し立てるように言葉を連ねるエリスに、いつの間にか背後にいたルークがチョップを繰り出した。
すまんルーク。助かった。
「お前はその魔法の事になると暴走する悪い癖、何とかしろよな」
「う~、だって~」
どうやら先ほどの暴走は何時もの事だそうだ。正直、心中を察するよ。
うむ、ポトフもできたことだし、ご飯にしますか。
「ルーク、飯ができたからクルスを呼んでくれ」
「うぃ、了解した」
「エリス、あとで魔法については話してやるから、ポトフを分けるのを手伝ってくれるか?」
「はい、喜んで!!」
そんなこんなで俺たちは昼飯を食べ始めた。
「なぁマコト。この赤い植物はなんなんだ?」
「ん?なんか二足歩行してた植物だけど?」
「え?」
「え?」
「え?」
「……え?」
実は、主人公の名前を表記していないことを、この話を書いてるときに思い出しましたww
そんなわけで即興ですかのせ。
次回は魔法について書いていきたいです。
また、批判や感想・誤字脱字のご指摘、心よりお待ちしております。




