呪いって聞くと○子を思い出すよね、話に関係ないけど
バイトで疲れながらも何とか投稿……
朝靄が降りる頃、まだ日も明けていない早朝。未だに肌寒い空気が辺りを覆う頃、林とも森とも言えない木々をくぐり抜け、突如として静寂を破る音が響く。
それはまるで膨らんだ風船を割ったような、それでいて張り詰めた布を破いたような音であった。
そしてわずかな静寂をおいて、またもや響き渡る。まるでなにかが作業として行っている際に音が出ているかのように。
しかし、森の魔物達だけは気がついていた。
この音のする方角に行ってはならないと本能が、危機察知能力が、野性の勘が警報を鳴らしているのである。
それ故、魔物達は音の発生源には近づかない。
そうすることで今まで生き抜いて来たのだ。今までも、そしてこれからも。
例え、音を発しているものがただ一人の男だとしても……。
「9999……10000、っと」
久方振りだな、六道だ。
村を出てから早十日。俺達は野営をしている。と言っても、後数分もすれば太陽が昇り始める頃だろうが。
じゃあそんな時間に俺が何をしているかというと、この世界に来てから俺の日課になった[感謝の正拳突き一万本]だ。
実はこの世界に来てからというものの、成長限界が無くなってしまったために力の制御が難しくなってしまった。
そこで俺は、毎朝に[感謝の正拳突き一万本]をすることにより、どのぐらいの力を込めればいいのかを測っているのだ。
ちなみに一回だけ本気で正拳突きをしたら、三秒くらい時が止まってしまった。たぶん、光より速く動いてしまったからだろうと俺は考えている。
「んで?いつまで隠れて見てるつもりだ、エリス」
「……ばれていましたか」
そう言いつつ、木の影から出て来るエリス。
確か8300本辺りから見られてる感があったが、正拳突きに集中したかった為に無視していたのだ。
「何をしていたんですか?」
「力の調整をね。毎朝やっとかないとなんかしら壊しちまうからな」
「はあ……」
どこまで規格外なんですか、貴方は……。と溜息混じりの声が聞こえてくるが気にしない。
「そんな事より、エリスはこんな時間に何をしていたんだ?まだ日も昇っていないだろ」
「そんな事……まあ、いいです。私はただ、夢見が悪かったので目が覚めてしまっただけですよ」
「夢見が悪かったねぇ……」
その割りには幸せそうな笑顔なんだが、聞かない方が良さそうだな。
「まあいいや。ちょっくら朝飯の材料採ってくるから火の番を頼むわ」
「わかりました」
そう言って俺は森の中へと足を運ぶ。
正直にいうと十年間過ごしていた森に比べると生えている植物がだいぶ違うが、植物が持つ毒程度ならばすぐに免疫が造られるので、片っ端から口に含んで辛みなどとは違う刺激や痺れが起きたら採らないようにしていく。
そして集まったのは数種類の木の実とシイタケっぽいキノコとシソっぽい草を人数分。
木の実はグミの実っぽいものや桑の実っぽいものまである。
本来ならば肉も欲しかったのだが、先程の[感謝の正拳突き一万本]の覇気に当てられてしまったらしく、獣の影すら見かけないのだ。
必ずしも必要というわけではないので、楽が出来るということでは嬉しいのだが、どうしても味気ないものになってしまう。
などと考えながら食える野草を採っていたら、森の風景がジメジメとしたものに変わっていた。どうやら、いつの間にかに森の奥の方に来てしまったようだ。
「う〜ん。こういう時にいい事が起こった試しが無いんだよなぁ」
そんな風に呟くと、どこからか聞いていたのかって問い質したくなるぐらいナイスなタイミングでなにかが倒れるような音がした。
その音は俺のいる方角に向かっているようで、段々と近づいて来ているのがわかる。
そして、音の正体が木の倒れる音だと理解した瞬間、目の前の木がへし折られ、そいつは現れた。
「ガアアアアアァァァァアァァァッッ!!」
熊だ。
なんだ、俺は熊に呪われているのか。
なんで森に入って出会う第一森人(?)が必ず熊なんだ?
しかし、無情にも熊さんは木をへし折った勢いのまま、俺に向かって突進して来た。
「ガアアアアアァァアァァァァッッ!!」
「おっと」
当然ながら当たったら痛そうなので、横に跳んで回避する。
だが、どうやら熊さんは俺を敵と判断しているようで、突進から止まると俺を睨んで来た。
しかし、先程から熊さんといっているが長年暮らした森の熊さんは焦げ茶色だったのに対して、この熊さんの毛並みはまるで苔が生えたかのような緑だ。
しかも、よくよく見ると腕や腹などに鎧のような骨格があった。あれか、部位破壊すると報酬が増えるのか。
まあそんな冗談は置いといて、熊さんと対峙する。
「今日の俺様は紳士的だ。来いよ熊公。朝の食卓に並べてやる」
そう言って俺は構えをとる。
と言っても、俺の構えとはなるべく自然体でいることなので殆ど心構えみたいなものだ。
すると熊公は前足を持ち上げ、後ろ脚だけで体重を支えることにより、前足を自由にして威嚇をして来た。
よろしい。やはり戦う相手は強い意思を持ったやつに限る。
そう思いながら俺は熊公に向かって駆け出す。そして、後二歩で熊公に攻撃できるという所で熊は、その太い腕を振り下ろして来た。
俺はその攻撃を左に移動しながら腕で弾き、最後の一歩を踏み出した。
熊公に肉薄した俺がする事はただ一つ。殴るだけである。
しかし、殴ると言ってもただ殴るだけではおもしろくない。
故に二回。刹那の間に放つ。
「二重の極み!!」
背中に悪の一文字を背負った男の必殺技。素手で石を砂へと変えるこの技を使えば、例えどんなに固い毛皮を纏っていようとも怪我は免れない技だ。
俺はその技を熊公の無防備な脇腹へと放った。
「グルゥッッ!?」
手応えあり。これでこの熊公も……。
「グガアアァァァアァァァァァッッ!!」
「のわっ!?」
嘘だろおい。
確かに血で汚れたくはないから加減はしたが、前の森の熊さんなら死んでる一撃だぞ!?
けど、痛みはしっかりとあったらしく、熊公は怒り狂って先程よりも大振りな攻撃になっている。
仕方が無いので攻撃で体が伸び切った一瞬に熊公の腕を掴み、思いっきり引っ張ることで熊公を転ばせて、距離をとった。
別に距離をとる必要は無いんだが、やはり漫画やアニメの技を使うのならばその通りに使いたいので、距離をとって不意を突かれる可能性を取り除いているのだ。
そして十分に距離をとった俺は両手を二度弾き合わせ、金属的な音を鳴らしてから手を合わせて言葉を紡いだ。
いただきます、と。
それはこれから奪う命への感謝。己の糧へとする行為からの謝罪。どんな味がするのかという興味。様々な意味を含ませた一言だった。
しかし、一つだけ言えることは“命を奪う”ということ。
そしてそれは、すでに決定された未来だと言うことだ。
「ガアアァァァアァァァァァッッ!!」
未来を決め付けられたことに対してか、それともただ転ばされたことに対してかは知らないが、先程よりも怒っている熊公が俺へと迫る。
だが、やはり直線的なもののため、横に移動するだけで簡単に避ける。
そして、左手を腹へと突き出した。
「フォーク!!」
指を開いた状態で突き出された左手は、本来ならば怪我一つしないはずの腹に突き刺さり、手首まで埋もれた。
「グルガアァッッ!?」
感じたことの無い痛みと感触に呻きをあげる熊公。
だが、次の瞬間には呻きは途絶え、音を発するべき場所は空高く舞い上がっていた。
何故か。答えは簡単だ。
俺が右腕を振り抜き、跳ね飛ばしたからだ。
「……ナイフ」
この二つが技の名。世界中に溢れる食を食いつくし、自分だけのフルコースを決めようとした男の技の内の二つ。
首を跳ねられ、何が起こったかもわからぬうちに熊公の眼は濁り、その命を散らした。
後に残ったのは噴水のように血を吹き上げる熊公の体だけだった。
「……結局、汚れちまったなぁ」
俺はズルリ、と左手を引き抜きながら水の魔法で服と体を清めながら、呟いた。
だが、これで朝飯に肉が追加され、かなり豪華になった。これでアルも文句を言わないだろう。
そう考えながらも、俺は血抜きをするために熊公の足を持ち上げて、手頃な木を探し始めた。
その後、血抜きをし終えた熊公を見てエリスが騒いで、全員が眼を覚ましてしまった事は完璧に余談だろう。
ヒャッハー!!中間テストが近づいているぜーー!!……とまあ、そんな事は置いといて(ぉぃ
みなさんお久しぶりです。給料日前で財布の中身がじゃが○こ二つ分しかなかった夏候燕です。
いやなんでそんだけしか無いんだと聞かれると、カードですよ。ええ、遊戯王です。
しかもいま使っている携帯が古いので、ウに濁点を打てないとか言う馬鹿性能。
ちなみに最近になってウに濁点を打ったカードゲームも始めました。
給料が入ったら箱買いします。
サイン入りが当たったらいいなぁ……
とかまぁ夢を見つつも、来週に向けてバイトな現実。泣けて来た……。
まあ、下らないことを言っても仕方が(キリが)無いのでここらで締めさせてもらいましょう。
では読者の皆様、批判、感想、誤字脱字の指摘など心よりお待ちしております。
それでは、来週もサービスサービス♪




