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黒の旅人  作者: 夏候燕
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悪夢、同時に幸福

 内容的にこれって閑話になるのかな……?

 少女が泣いていた。

 その服は所々が泥で汚れていて、足元にはその娘のお気に入りと思うぬいぐるみ、だったものがズタズタに引き裂かれて落ちていた。

 それを見た瞬間に私は思った。


(ああ、またこの夢か……)


 そう、これは私がよく見る夢。私自身の過去を映し出した悪夢。

 この世界に生きる人々は皆、魔力をその身体に内包している。特に一つの属性に特化した人は髪や眼にその色が現れやすいのだ。

 しかし、その体質を理解しているのは貴族や王族、力ある一部の商人ぐらいだろう。

 それ以外の、大陸の大半を占めている庶民は基本的に悪魔付きとして、内密に処理される。

 それは何故か?理由は簡単。恐いからだ。

 人は自分達と違う容姿をした人間をまず警戒する。なぜなら自分達と違うから。

 肌の色が違う。眼の色が違う。髪の色が違う。

 揚句には人は彼等を人間と認めなくなる。

 私はそんな世界に生まれ落ちた。

 両親は一般的な金髪に金色の眼をした優しい人達だった。

 両親はその地の歴史を調べ、そこから新たな発見をする考古学者という仕事をしている仲で出会ったと言っていた。

 だからだろうか。悪魔付きに対して警戒心や恐怖心を持たず、むしろ反対してくる村人達を説得して私を育ててくれた。

 しかし、いくら説得したと言っても人の口に戸を立てることはできず、私は村の子供達からいじめを受けていた。

 これはその時の記憶。十年たった今でも私を蝕む過去からの呪い。

 それでも私は知っている。

 こんな悪夢の中でも、手を差し延べてくれる人がいるということを。

 今日だって、もうすぐ彼が助けてくれる。


「……どうしたの?」


 ほら、やっぱり。


「どうして泣いているの?」


「ヒクッ……御人形さん、壊され、ちゃったの……」


 泣きじゃくる私に目線を合わせながら聞いてくる金髪の少年。

 いつも辛いときは私を助けてくれる彼。

 何時からだろうか?彼に対してこんな気持ちを抱くようになったのは。


「……誰にやられたんだい?」


「……男の子たちに」


「…………」


「誰も、遊んでくれないの。……私はあくまつきだから」


「そっかぁ。……じゃあさ、僕と遊んでくれないかい?」


「……いいの?あくまつきなんだよ?」


「ああ、僕は君と遊びたいんだ。何を躊躇う必要があるんだい?」


 そう言って彼は手を差し出す。

 ……あれはずるいと思う。

 だって、あんな笑顔で手を差し延べられたら、誰だって取るしかないじゃない……。


「さあ、行こう!!」


「……うん!!」


 幼い私が彼の手を取り、薄い霧の中に消えていく。

 いつもはここでおしまい。

 そして今日も……。

 まるで水の中から浮上するような浮力を感じながら、私は眼を覚ましていく。

 ああ、願うならば。眼を覚ましたら彼がいますように……。

 だんだんと肌寒くなってきました。

 そんななかマック○ルーリーを食べている夏候燕です。

 まずは皆様に謝罪と言い訳をば申し上げたいと思いまする。

 活動報告にも書かせていただいた通り、作者の携帯が電波を受信できなくなってしまい、古い携帯にチップを移し替えて何とか使えるようにしたはいいが、micrSDにいれた下書きが読み込めない!!という状況になってしまい、やむなく投稿を延期させていただきました。

 この場を借りて、ジャンピング土下座をしながら謝罪をさせていただきます。

 ちなみに今回の投稿が遅れたのはただの寝落ちです(ぉぃ

 そして今回の話はまさかまさかのエリスが主人公ですよー。

 一から下書きを書き直していたらいつの間にかこんな話になっていたんですよねぇ……あれれー?

 しかし、そんな事も気にせずに投稿するのが夏候燕です!!(ぉぃ

 というわけで、今回も皆様からの批判や感想、誤字脱字のご指摘などがございましたら感想欄にオリャーっと投入してくださいませ。

 それでは、夏候燕でしたノシ

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