出会い
遅くなってすみません!
「 よし、ちょと飯買いに行こうぜ。」
「ああ。私は何も食べないが。」
ギーー
古くボロボロな借り屋の扉を開け、外に出た。この世界が始まってからこの世界の時間で2週間普通の人のレベルは10〜15ほどだったが、信也のレベルは68LVだった。店に入り、“食料キッド”を買った。これは味のある食料ではない。この食料は“食べる”ではなく、“使用する”食料だ。値段も安い方だ。店を出て、持ち物を開くと。右上にレベルが表示された。メニューを開いている間は、HPゲージの隣にレベルが表示され、他の人からもレベルが見えるようになる。信也のレベルを見てあるプレイヤーがいった。
「チ、チーターだ!」
「あんなのチートじゃねーか!」
みんな口々に信也にそんな事を言っている。
どこかで誰かがこう言った。
「みんな離れろ。あ、あいつに殺されるぞ!」
「ちょっと待て、オレがそんなこ「逃げろ!」
信也が言葉を言い終わる間も無く、人々は逃げて行った。そして誰もいなくなった。
そう、その日から信也は、レベルを人前で表示しなくなったのだ。
最初のところより300キロ離れた所にテレポートして、炎の塔をソロでクリアしようとした。そこに一人誰かがやって来た。
「あなたもこのダンジョンを攻略しようとしてるの?」
その姿を見ると体にローブを巻いていた。恐らく耐火性のものだろう。顔を見ると一般的には美人と言われるような女だった。だいたい信也と同じくらいの年齢だが、信也は、その人に興味は無かった。
「ああ」
「なら、あたしとタッグ組まない?」
「別に構わないよ」
「じゃあ、チームを開いて、招待送って。」
「送ったよ。」
「チーム名は何にしようか?」
「それより名前は?」
「人の事を聞くときは、自分から」
「分かった。俺は信也。虎神信也だ。」
すると心の中でジンが囁いた。
「警戒しているのか?」
「ああ。あの事があったからな。」
ジンとの話を終えると、話を聞いていた事を思い出した。
「OK?覚えた?」
「あっごめん聞いてなかった。」
「だから、私の名前は、坂本ラブリっていうの」
「へ〜ラブリっていうんだ。」
「な訳ないでしょ!私の名前は雛 忍羽っていうの。よろしくね。」
「よ、よろしく」
「信也くんってなんか可愛っ」
信也のほおが赤くなった。
「ところでレベルはいくつくらい?」
その時、【レベル】という3文字の言葉が、矢となって信也の心に突き刺さった。
信也は戸惑った。
「えっと…」
「言いたくないならいいの。」
この言葉で信也の心から、傷の残らないように優しく矢が抜き取られた。
「さあ!攻略するぞ〜 行こっ信也君」
「行こうか」
そうしてして二人はダンジョンに入っていくのであった。信也は何故か忍羽にあたたかみを感じていた。
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