↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
タイムリミットまであと3秒、通信指令室を奪還せよ!<完結>  作者: 黎明まりあ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
4/9

4、爆発プログラムを捜せ!

 バタバタバタバタ……パタン


 最後の1人が出て行った足音を背中で聞き終え、ミナトはアソウの左隣へ着席する。


「アソウ、インカムつけろ」


 横目でチラリとアソウのインカム着用を見届けたミナトは、これから酷使(こくし)する目の負担軽減(けいげん)を考慮(こうりょ)して、自身も胸ポケットに常備しているメガネをかけた。

 続けて、赤いウサギに読唇(どくしん)されないよう、口元を手で覆(おお)いながら、インカムで上司のカナエに依頼する。


「ボス、タイムカウント」

「分かったわ……27分前…5、4、3……」


 今の状況は、あとどれくらいの時間が残っているかを確認するワンアクションさえ煩(わずら)わしいため、ミナトは別室で見守っているだろうカナエに、残(ざん)時間カウントを事前に頼んでいた。


「プラン通りいくぞ!」


 アソウにそう声をかけてから、ミナトは右手でマウスを、左手でキーボードを操り、該当(がいとう)部分を探す。


 まずは……配信中継を止める!


 膨大なプログラム群から該当場所を探し出すのは至難(しなん)の業(わざ)だったが、2年も赤いウサギに付き合っていると、なんとなくクセのようなものが見えてくる。


 あった、ココだ!


 ミナトの読みは間違いなかったようで、すぐさまカナエが状況を伝えてきた。


「ミナト、成功よ!

 4分割されていたうちの3画面で、こちらの状況をそれぞれ違う角度から映し出していた映像が、予定通り……齧(かじ)られたニンジンの絵に切り替わったわ」


 カナエの報告を聞いている間も、当然ながらミナトの指先は休むことはない。


「次」


 ミナトの指先がキーボードを滑(すべ)らし終わった途端(とたん)、右隣の男の肩が大きく揺(ゆ)れた。

 目の前の巨大スクリーンの絶世の美少女の口が大きく横に広がり、目は太線のように細くなったからだ。


「イイじゃん……先輩……」


 普段無口で、後輩といえどその能力は時々ミナトを上回るがゆえ、アソウに手放しに賞賛(しょうさん)されることなど滅多(めった)にない。

 そんな後輩の、最上級の褒(ほ)め言葉を引き出せたミナトの口角(こうかく)は、自然と上がった。


「最後の1つの画面もデフォルメ赤いウサギに変わったわ……ミナト……」

「オレは休暇中だったんだ!」

「要するに……呼び出されて気分が悪いと……」

「ボス、カウント!」


 インカムのイヤホンから聞こえる、チョット残念な子を嗜(たしな)めるようなカナエの声色にミナトは反発し、まだ続きそうな小言を封じ込めるため、逆命令を出す。


「これで、プログラムの発見だけに集中できる」


 ミナトの呟(つぶや)きはインカムを通して伝わったせいで、カナエの小言は続かず、また狂いのないカウントが再開された。


「20分前……7、6、5……」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。