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ー城の中で見たものはー

「うわ!改めて近くで見るとでかいな!」

「それもそのはずです。『リュウテン城』はこの国の中で最も大きい城ですから」

「え、国って日本じゃないのか?」

「へ?日本って何のことですか?」

 コイツは馬鹿にしてるのか?未来に行ったって日本は日本じゃないか。それとも、あれか?未来に行ったら国が変わってましたーってオチか?いや、さすがにそれはないだろ・・・。

「あなたは何を言っているのですか?・・・あ、確か。おばあ様から聞いた話では、かつてこの国は日本という名前だったとか」

「俺はどんだけ未来に飛ばされたんだ・・・」

「この世界は六つの国で形成されています。『ミーナ』『ラーナ』『ピーナ』『ランナ』『サスト』そしてここ、『ファラン』です。その中でも一番大きいのが、ここ『ファラン国』ということになります」

「だめだ、過去と未来で常識が変わってやがる・・・」

 そんな急に常識が変わってついていける人はめちゃめちゃ少ないんじゃないかな・・・。そうか、ここは日本じゃないのか。って言って納得できるはずがねぇよな。




 俺たちは城の中へと入って行った。あまりにも広すぎる空間に戸惑う俺。慣れた手つきで王女のいる部屋のパスコードを入力していく三笠。って早!ちょい昔のケータイ打つ女子高生並みに早!ああ、ここは未来だから結構昔ってことになるのか。

 「ピピッ」と音を立て部屋が空いた。そこには。

「あ!今頃来たのかよ、おせぇよ咲人」

 池辺がいた。いや、おせぇも何も、今来たばっかなんですけど・・・?

「咲人くんも『未来』に連れてこられちゃったんだ」

 未来もいた。っていうか、クラス全員勢ぞろい!わぁ、新鮮な気分!

 でも、俺達を『未来』に連れてきて何しようとする気だ?全く見当もつかん。




「女王様が来られました。会話はお控えください」

「は?何言って・・・」

「お控えください」

「くっ・・・」

 あれが、この国の女王か・・・。やばいくらいの美人だなおい!未来も大人になったらあんな感じの女性になっていただきたい。俺の願望なだけだが。

「初めまして。私、この国の王女を務めさせていただいております。フェキナと申しますわ。以後、お見知りおきを」

 どんな話が始まるんだ・・・?俺たちは緊張しながら聞いていた。『あんな』ことをこの後言われることも知らずに。

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