ー三笠かなえの秘密ー
「ってか、隠れてないで出て来いよ。三笠」
「バレましたか」
「いや、バレるだろ」
三笠かなえは俺の家の前の電柱の目の前から俺のほうを覗いていた。正直言うと、バレバレだった。
「ところで・・・。あれはどうやってやったんだ?」
「『タイムリープ』・・・ですか」
「ああ」
タイムリープ?タイムリープっていうのはあれか?時空超えるやつ。コイツにそれができたっていうのか?コイツは時空を超えることができる・・・ってことなのだろうか。いきなりの出来事すぎてついていけない。
「私が『タイムリープ』を使えるようになったのは五歳の時です。私は五歳の時に両親を失いました。それで・・・」
「・・・それで?」
「私はとんでもない熱に襲われました。死ぬんじゃないかと思うくらいの熱が出たんです。そして起きたら・・・」
「・・・起きたら?」
「『タイムリープ』が使えるようになってたんです」
「なんだその厨二設定!?」
おかしすぎるだろ!なに、両親が死んで熱が出て、この能力に目覚めただと?
俺は本当に悪い夢でも見てるんだろうか。おかしなことの連続だ、こんなのおかしすぎる。うん、おかしい。
「で、この話はさておいて。能才咲人さん。あなたに用があって私は『未来』から来ました」
「だからなんでこんなにおかしいことが連続するんだ!?なに、未来から来た!?ふざけんじゃねえよ、そんなの信じられるわけ・・・」
「さっきの出来事を見ても、まだ信じられませんか?」
「う・・・」
そうだった。コイツは『タイムリープ』を使えるんだった。ならば未来から来たっておかしくない。
-------未来。それはどんなところなんだろうか。一度は見てみたい。俺はどんな家に住むのか、誰と結婚するのか、どんな仕事に就いているのか、自動車は進化しているか、俺はニートではないか・・・。など、気になることだらけなのが未来というものだ。
「私が未来から来たのには理由があります。能才咲人さん。あなたに助けてほしいのです。未来の我が国『ファラン国』を」
「だめだ、話についていけねぇ」
「とりあえず、説明は後でします。ついてきてください」
「え、ちょっと!?」
袖を捕まれて、いきなり走り出す三笠。っておい!未来人ってこんなに足早いの!?これ、普通に五十メートル走ったら五秒くらいで走れるぞ!?普通にクラス一位だわ!ダントツだわ!!
走りながら話しかける。
「お、おい三笠!?お前、これ本気で走ってる!?」
「いえ、五分の一程度しか出してません」
「お前何者だ!?」
これで本気で走ってないってどういうことだよ・・・。足の造り見てみたいわ・・・。もしかしたら未来人なら足とかロボットなのでは!?僕、ロボットだーい好き!
「お前ロボットじゃねぇよな!?」
「人を馬鹿にしないでください。私の国の人は皆、私以上の速さで走りますよ」
「未来人すげぇな!?」
こうして俺たちは路地裏へ消えていったのだった。




