父はヤンデレ化、LINEもやはり、ヤンデレ化…
ショッピングモールで父親に肘打ちをかまして、逃走した私はモールを飛び出し、マッハでアパートに逃げ帰った。
なんで父がいたのかという疑問はもうこの際どうでもよかった。
ミズチは目を回して意識飛ばしてるし、周りの人の目も気にせずあんなことを(ハグ、父はヤンデレ化していたし)。
2Kのボロアパートのリビングにリュックを、放り投げ私は放心状態にしばらくなっていた。
長い1日に感じられる。
もう、ヤダ。
(初日からこんな目に遭うなんて、厄日かなにかですかぁ!?)
ズボンのポケットに入れたス、マホがピコンと通知音がなった。
通知には、父・神威の名前が表示されていた。
震える指先で、おそるおそるポケットからスマホを取り出す。
できれば現実から目を背けたかったが、画面に表示されたメッセージのプレビューが容赦なく私の視界に飛び込んできた。
恐る恐る画面をタップし、トーク画面を開く。そこにあったのは——
『さっきの肘打ち、すごく良かったぞ!パパは嬉しいぞ!愛しのカイがこれほど、立派に育ってくれて…すまないな、パパはお仕事で立ち寄っただけなのだが、カイに一目でも会えて、パパはもう、思い残すことは何もないぞ、(涙目)』
(ないないら、そのまま旅立ってよ!)
文章までヤンデレ化の文章に私ら全力でツッコミを入れてしまった。
(…あー、でも…どうしよう…家まで来ないよね?来たら確実に通報するけど…)
あんな人が父親だなんて、誰にも紹介できるわけが無い。
(穴があったら入りたい…お父さんを呪っていいですか?家の神様…?)
ミズチを胸元から引っこ抜き、私はソフぅーのうえにそっと乗せてあげた。
「あんたも、酷い目にあったと思うけど、我が家のお父さんだから。今後遭遇することがあるかもしれないから、しっかり覚えておきなさいよ…はぁ」
「きゅっぅ…カイのおとーさん、ミズチ怖いぉ…」
干からびた蛇のようになった、ミズチを苦笑いを浮かべて私はただ、見ていた。
(LINEブロックしようかな…)
切実な問題として今後どう対応していくべきか、本気で悩んだ夜だった。
母親へのLINEで今日の出来事を報告し、ついでに祠が木っ端微塵になったのともかなり遅めの報告を私は送るとそうそうに、食事の片付けをしお風呂に入って今日の疲れを洗い流した。湯船には30センチの黒い蛇の怪異ぷかぷかと浮いて間の抜けた表情で放心していた。




