強さと弱さ
美優の突然の「好き」の羅列に、彩花は愛おしさから苦笑を漏らした。
彩花: 「美優、バカじゃないの?(笑)」
しかし、美優は止まらなかった。感情の奔流は続き、彩花の顔を見つめ、畳みかけるように言葉を続けていく。
美優: 「可愛いくて、頼りがいがあって、優しくて、思いやりがあって、時に厳しくて、……君のそういうところが、私を支えて、突き動かしているんだ。」
彩花は、その言葉の一つ一つを、美優の心からの真実として深く受け止めた。
美優が、普段は決して見せない『巡査部長の彼女』としての感情を、完全にさらけ出していることが分かったからだ。
だが、美優は、言葉をかける度に、その瞳を潤ませていく。そして、言葉が途切れた瞬間、その涙腺は再び決壊した。
美優: 「……私は、そんなに強くない。可愛くもない、頼りがいもない……ないよ。本当は、強くないよ。彩花がいないと、すぐに崩れてしまうんだ……。」
美優は、再び泣きだしてしまった。それは、「強い巡査部長」という仮面を、彩花の前でついに完全に剥がした、魂の叫びだった。
彩花は、そんな美優の弱さと愛に満ちた姿を見て、もらい泣きした。
美優を支えたいという思い、そして美優の弱さを知っている自分だけの優越感が、涙となって溢れた。
彩花: (涙を流しながら、美優を強く抱きしめる)
「知ってるよ、美優。知ってるから、私がいるんだよ。だから、もう大丈夫。」
二人は、昇進の喜びも、弱さの告白も、愛の全てを、再び抱擁と涙の中で分かち合った。




