羅列される愛の言葉
美優は、彩花の膝の上の心地よさに、深く身を沈めた。
美優: 「彩花に甘える…」
…そう幼心みたいな言葉をぽつりと残すと、美優は、上向きで彩花の膝枕で寝ていた顔を、膝の方にひっくり返して、本当に寝入ったかのように動かなくなった。
彩花は、そんな美優の無防備な姿が愛おしくてたまらず、美優の髪を梳きながら、優しく微笑んでいた。
静寂が支配する中、俯きながら膝に顔を埋めた美優の口から、聞こえるか聞こえないかの、か細い声が漏れた。
美優: 「好き。」
彩花は、その呟きを聞き逃さなかった。美優の普段見せない、「巡査部長」の仮面の下にある真実の弱さを感じ取り、胸が熱くなった。
彩花: 「好きだよ、美優。」
彩花が優しくそう答えた、その次の瞬間。
美優は、ガバッと勢いよく起き上がり、彩花の顔を両手で挟み込むように見つめた。その表情は、先ほどの静かな横顔からは想像もつかない、溢れんばかりの情熱に満ちていた。
美優: 「好き、好き、好き、好き、好きーっ!!」
巡査部長らしからぬ、普段の美優からは想像もできない、まるで子供みたいに感情を爆発させた美優は、恥ずかしさも忘れ、彩花に「好き」の言葉を羅列した。
それは、これまでの抑圧された時間と、昇進の重圧を乗り越えた、真の解放の叫びだった。
彩花は、突然の行動に目を丸くしながらも、最愛の人の全てを受け止め、幸せそうに笑った。




