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第73話 デリヘル

ピンポ〜ン!


「ん?誰だ!良子さんか?イヤ違う彼女は合鍵を持っているし俺の隙を見ていつも襲ってくるし……新太か?アイツはまだ大学の講義の時間だろ……」


 あの日から何年も過ぎ小学生だった新太も今は大学三年になっていた。


「後は忘れた頃に来る中田か……奴は細かいから来る前に連絡してくるしな」


「えっ!まさか……」


俺は初めて気がついたようだ。


「お、お、俺は中田しか友達がいねぇ……

つき合いのある人も片手でも余るわ!」


何ってこっタイ!!


両手を床に着きこうべを垂れる俺!


ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン


「がぁっーーー!!うるせぇーーー!!

セールスを騙る新手の詐欺集団か!

新聞なんか読まないし、BSなんて見てもないし見たくも無い!!」


ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン


「テメェ!いい加減にしろよ!

ケツの穴から手を突っ込んで喉チンコ指先で扱いてやるぞー!!」


 怒りに任せ鍵を開けドアチェーンいっぱいにドアを開いた。


 要は少しだけドアを開いた状態だ。

でも相手の顔を拝めるくらいにはなっている。


 なっ!其処には、めちゃくちゃ綺麗な若い女の人が立っていた。


「あのう……」


うわー!声も顔に合っているわ!


 自分でもどんな声だよと思ったが、誰だこの人?


はっ!分かったかも!


「あー、俺デリヘル呼んで無いから間違いですよ」


 優しく微笑んでドアを閉めようとするとその子は急に泣き叫んだ。


「痛いっーーー!!」


 見ると咄嗟に足を突っ込んで来てドアに挟まれていた。白の真新しいスニーカーを挟めて来たみたいだ。


「そりゃスニーカーじゃ痛いだろうよ」


「あらあら、大丈夫?聡子ちゃん」


「なんだ?もう一人居んのかよ!」


「えっ!」


 イキナリ、赤い大きな工具がドアチェーンを咥えるとプチンと軽く断ち切ったのだ。


「なっ!チェーンカッターだと!」


「じゃ中に入りましょう」


「はい!お母さん」


「……お母さん?」


 お邪魔しますと、ズカズカと部屋に上がり込む二人連れの女達。


 チェーンカッターは傘立ての中に置かれていた。


 きっとコイツらはデリヘルの新人実習かなんかで回ってるのか?


 先輩風の女は幅広のマダム風の帽子を被り濃いサングラスを掛けている。

白のTシャツは勿論今話題の雄犬ブランドだ。なぜ俺が知っているかと言うと胸のど真ん中に達筆な筆文字で雄犬と書かれていたからだ。


 だが、胸が大きくて文字が斜め上を向いているので直ぐには読めなかった。


 下はベージュのギャザーのロングスカート今時期に似合う軽やかな素材の物だ

足元は白のスニーカーだった。


お揃いなのか?


 そして薄手の紺色のカーディガンを羽織っていた。


 若い方は同じく黒の雄犬のTシャツに脱色されたジーンズ姿だ。



 糞っ!なんてデカいオッパイをしているんだ!そしてエロ過ぎる!まるで良子さんみたいじゃ無いか!

その時ふと昔の女を思い出したのだ。


「美和子……」


思わずその名を口にしてしまった。


「サトルさん……」


 教育係の女性は急に俺に抱きつき足を絡めてその場に俺は押し倒されたのだ。


 そして、猛烈な勢いで俺の顔を舐め回すのだ。まるで長期の外出で家に帰った時の大型犬のような反応だった。


 顔をベロベロ舐められて唾臭くて払い除けようとしたらサングラスが外れ女の素顔が見えた。


「なっ!!お前、美和子なのか!!」


「サトルさんサトルさんサトルさんサトルさんサトルさんサトルさんサトルさんサトルさんサトルさんサトルさーん!!」


 狂ったように俺の顔を舐め回す美和子

長年の鬱憤が溢れ出たように!


「お母さん準備おっけだよ!私から行くね」


 なっ!デリヘル新人なぜに全裸になっている!


 お父さん失礼します!と俺のウエストゴムの短パンとパンツもろとも剥ぎ取られてしまった。


「ふぐふぐふぐー!!」


 美和子は俺の口の中を蹂躙しながら両手の手も押さえ込み、身体だけ横にずらした新人の邪魔をしない為だ。


「うひょー!お母さん、お父さん凄いね

聡子行きまーす!」


「ゆっくりよ、力まないで肩の力を抜くのよ聡子!」


「やめろー!やめるんだー!」


「うん、分かっているお母さんに教わった通りにだね!」


あっ……あーーー!!




「聡子ちゃんどうだった?」


「最初は少し痛かったけど初めてがお父さんだと興奮しちゃって……嬉しかったよ」


「良かったわね長年の願いが叶ってお母さんも嬉しいわ!次は私ね」



「うっほーーーっ!!十五年振りーー!

サトルさんーー!!大好きーー!!」


「やめろーー!美和子もう駄目だーー!」


あっうっ!!



 カチャ!ドアのロックが外されて誰かが部屋に入ってくる。


「サトル!急にサトルの心拍数が上がったと通知が来たんだ!大丈夫かサトル!」


 目の前の乱交を見て良子は目を見開いてしまった。あの頃の光景を、昔を思い出したのだ。


「えっ?……美和子ちゃんかい……」


 サトルに跨ったまま振り向いた美和子も声を上げた。


「良子さん!……お久振りです!」


「おー!元気そうで何よりだ!こうしていると、昔を思い出すなあ!

次は私だぞ!その前に二人をサポートふるからな!」


 良子はサポートと言いながら二人の弱点を責め捲りサッサと行かせたのだ。


「サトル次は私だ!まだ行けるよな!」





 三人の女性達は俺のベッドで口を開けて寝ている。白目を剥いているけど……


 俺は一人でシャワーを浴びて身体をキレイにする色んなモノが付いているからだ。


頭を洗いながら考察する。


美和子はデリヘルに努めている。

今日は新人の実習の為俺の所に来た。

そこで、良子さんが乱入して来た。


これが真理だろ!間違いない!


 男性恐怖症も過去のトラウマも克服したんだな……何とかやってそうで良かったんじゃ無いか。でも、なんかモヤっとする……


「ほら、起きろ!起きてシャワーを浴びて来いよ!」


 のそのそと起き出した三人は覚束ない足取りで浴室に向かった。


「さて、片付けるか!シーツを取り替える汚れ防止用の介護シートを敷いていて良かったよ。良子さん今だに瑞々しいから正解だったわ」





「えっえーっ!!デリヘルじゃないって!

デリヘルの教育係じゃないのか!」


「サトルさん私の男嫌い知っているでしょう更に悪化しているんですけど

それとあれか、一度もしていないんですよ!」


「じゃ、酢蛾のジジィからしてないのか?」


 はっとして、じっと俺を見る美和子の目からは涙が溢れ出て来た。


 あっ!ヤベェ美和子のトラウマだったわ!完全に忘れていたよ。まさかあんな別れ方したのに今更会いに来るなんて思わなかったし……


「サトルあんたデリケートも無いのね」


「それを言うならデリカシーです」


「え、ありがとう。デリヘルの新人さん」


「美和子御免なさい俺が悪かった!

美和子の気持ちも考えないて余計な事を言ってしまった。本当にスマン!」


「ぐっすっ、良いのよサトルさん、ぐっず私の為に……怒ってくれたの知っているから……それと、この子はサトルさんの娘の聡子と言います……」


「はあ………なにぃ!!俺の娘だとー!!」


「お父さん初めまして貴方の娘の聡子です

先程は私の処女を貰ってくれてありがとうございます。これからも宜しくお願いします」


「あらあら、サトルは自分の娘と致したんだ……これは案件ですね……ターゲットになりますね……焼きチンカオリに焼かれてしまいますよ」


「お父さん正座したまま、白目を剥いているわ。意外とデリケートなのね」


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