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第71話 獄門坂偽善次郎の最後

 メグミの身体は最後の柱に吊るされた。カオリはその様子を見ているであろう磔にされている偽善次郎の顔を見ていた。


 何一つ反応はなかった。自分の娘などとは考えてもいないだろう。


 実際五番目の妾の子供だ顔も知らないんだな……なんか哀れだな親子なのに……




『くくくっ、どうだ偽善次郎!壮観だろ?全てお前の血縁者だ。勿論地方や海外の連中は既に処理が終わっているぞ!』


「……」


『お前の全てを奪って、一族を根絶やしにした残ったのは偽善次郎お前だけだ』


「……」


『人の大切にしているモノを奪うのは楽しいもんだな、お前の気持ちも少しだけ理解出来るよお前も相当楽しんだろう?いい女を見つけては男の目の前で犯す、さぞかし気持ちいいんだろうな』


「……」


『なあ馬鹿なお前が生まれた所為で何人が死んだ?お前が好きな北方玲華の顔を見ろよ。酷い火傷て皮膚が爛れ落ちているぞ!良くみてやれよ、お前の女だろ!』


「……れいか……」


 偽善次郎には食事は勿論の事、水分も与えていない。それでも涙を流した。


『お前のような、ゴミでも涙なんか出るのか?こりゃ、滑稽だわ!』


「……」


『偽善次郎よお前は歴史的なクズ人間として後世に残す事にした。

お前が死んだら特殊な樹脂を流し込み固めて誰にでも見れるようにするよ』


「……」


『世界文化遺産になるかもな、一躍人類の有名人だ!最低の下衆男の誕生だ!』


「……」


『残り僅かな寿命を有意義に使ってくれよ。死んでも苦しむようにな!

精々直ぐに死ぬなよゴミムシが!』


 頭の中に響くような声が消えた男か女なのかも分からない声だった。


この国を支配下にしていたこの俺が全てを失っただと?

後は俺が死ぬだけだと?

何を馬鹿げた事を言っている!

俺は獄門坂偽善次郎だ!……


 現実は目の前に吊るされた百を超える

一族の死体、皆んなが苦痛に歪んでいる

俺の所為なのか……俺の所為で皆んな殺されたのか……俺は何を間違えたのか?


ああーーー!そろそろ俺も限界だ……


 次の日俺の目の前に重機が入り地面を掘り返している。聞こえる話では死体と柱を投げ入れて火を放すようだ。


俺は黙って見てる事しか出来ない。


 穴が掘り終わると、特殊重機や一輪車を使って次々に放り込んでいった。柱も適当な長さに切り分けそれも投げ込んでる。


「おーい、皆んな離れるんだ火を放つぞ」


 たっぷりと油を掛けられた穴に発煙筒が投げ込まれた。すると真っ黒い煙が上がり穴の中が燃え出した。


全てを清算するように……


「これでマンハントは解散かな」


「まだやり足りないよクズなんてまだまだいるだろうに!」


 その時!ポーンと皆んなのスマホが鳴った。


「え、なに?」


【マンハントの皆様ご苦労様でした。

当初の巨悪の粛正は終了します。

しかしながら、クズやゲスはまだまだ存在します。SランクやAランクはいませんがBランク以下のターゲットは沢山おります。従ってそちらでの活躍を期待しています】


「おおー!まだ続けられるぞクズ退治!」


あちらこちらで歓声があがった。



 あれから、三日後に獄門坂偽善次郎の息は止まった。


 以前の宣言通り特殊樹脂を流し込まれ偽善次郎を固めた。


 一族を埋めた所はこんもりと丘のようになりその頂上に、十字架に磔になった偽善次郎を立てた。盛り上がった土は芝生が植えられ周りを花が咲いていた。


「一族の慰霊碑がこれじゃ誰も浮かばれないよな」


「だな、おっ!近くにターゲットがいるぞ!」


「何やらかしたんだ?」


「性犯罪だとよ」


「また、チンコ焼いて終わりだな」


「だな、行くべや!」



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