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第70話 メグミの気持ち

 サトル君やっと結婚出来たわね

私今幸せよ!


二人はキスをする。


 結婚式を終えて私達はヨーロッパに新婚旅行に来ている。


「サトル君とこうやって腕を組みパリの街中を歩くなんて思っても見なかったわ」


 人目も憚らずエッフェル塔の前でキスを交わす私達は幸せの絶頂です。


 仕事も順調だし、いつも私達は熱々カップルなのよね。


 ある日私だけ仕事で少し残るのでサトル君は先に返した。


 やっと終わり二人のマンションに帰ると玄関に女の靴があった。


「誰よ私のいない時に上がり込むのは!」


 リビングのドアをそっと開けるとソファに寄り添うようにサトル君と女が座っていた。更に女の手の中には赤ちゃんが抱かれていたのだ。


私は思わず大声をあげた。


「私のサトル君にちょっかいを掛けるのは誰だっ!」


その女の顔には見覚えがあった。


「なっ!美和子!美和子なのか!」


 はっとして気づくと知らない部屋に寝かされていたようだ。


 夢か……私……ようやく自分の気持ちに気がついたみたいだ。


 私、美和子に嫉妬していたんだ。サトル君が好きだったんだ。


 だから玲華の提案に直ぐに乗ったんだ。美和子を陥れる為にそうすればサトル君が私の元に来ると思っていた。


私失敗したんだその代償がこのザマだ。


 この姿を見たらサトル君はどう思うかな哀れに思うだろうか、それとも美和子を騙した糞女としてザマァと思うのかな

どちらにしても、最後にサトル君と会いたいな……キスしてくれるかな……


「御免なさいサトル君、美和子……」


「あ、お嬢が目覚めたようですぜ!」


下っ端の男が気がついた。


「薬が切れたのか?困ったな兄貴は席を外しているし」


「注射なんて腕に差し込めばいいんだろ

薬さえ、入れば気持ちいいくなるんだからお前打ってやれよ」


「そうだぜお前が注射してやれよ!

子供の頃医者を目指していたんだろ?」


「いやだな、今更言わないでよ」


「じゃサッサと打て!」


 男は注射器と薬を取り出して注射器に吸い込んでいく。


「これくらいかな?」


「それじゃいつもの半分だ薬が切れたら私暴れるぞ!」


「でも……」


「毎日私が打たれているんだら私の言う事を聞けよ!後で兄貴に殴られたければ好きにするといいさ」


 メグミに論破された男は渋々メグミに言われた量の薬を彼女の腕に差し込んだ。


あっ来た……これで私は逝ける……


さよなら……サトル君……来世いは結婚しましょうね……約束だよ……


がっ!身体の震えが止まらない……

心臓が馬鹿みたいに早くなる……

意識が……


「なっ!お嬢の様子が可笑しい!」


「どうした!これは、薬のうち過ぎだ!

死ぬぞ!俺はこの状態を何回も見た事がある!もう助からない……病院も間に合わない!」


「お嬢!しっかりしろ!起きろよ!

お嬢ーー!!」


男の目から涙が溢れ落ちる。


「お嬢ーー!!」


ドガッ!!


 その時のドアが蹴り破られて何者かが雪崩れ込んできた!


「マンハントだお前達を処分する!」


「なっ!」


「ぎゃっ!」


「うわーっ!」


「ぐっぇ!」


 顎先を警棒で殴られ脳震盪を起こし目がひっくり返る男がひっくり返った。


「一人足りないぞ!」


「誰だ?」


「ボスだ!」


「多分奴はチャカを持っている筈だ」


皆んなに緊張が走った。


一人メグミに駆け寄る男が居た。


「メグミさん!メグミさん!しっかりして下さい!メグミさん!」


「……なかたくんか……私失敗しちゃった

サトルくんと……美和子に謝り……たかったなぁ……」


「メグミさん!しっかりするんだ!

メグミさん!」


 中田の声は鼻声になり嗚咽も混ざりはじめた。


「メグミさーーん!!なんでだよーー!」


「松坂メグミ、コイツか美和子を陥れたのか……」


 カオリはメグミの顔をマジマジと見ていた。


「皆んな気を付けて!誰かが来る!」


「ん?ドアが蹴破られている……」


 スラクッスの後ろに挟み込んであるチャカに手を回そうとした時左右から首の付け根に衝撃と電撃が襲いかかった。


「ぐあっ!」


 ボスは白目を剥いてうつ伏せに倒れ込んだ!


「ふう、これで全員か」


「まだ気を抜くな馬鹿タレが!

早く止めを刺すんだ!」


 ハッと気づいた時は既に遅くボスが拳銃を発泡させた後だった。


パーン!


 とっさに僕に覆い被さって来たメグミさんが身を挺して僕を守ってくれてた。


 メグミさんの背中からとめどもなく血が溢れだしていた。


僕はそれをみ見ているしかなかった。


メグミさん……


「彼女はその前に死んでいる」


「えっ!」


「お前に何か託したんだろ?」


「……はい」


「じゃお前のなす事は分かってんな」


「あ、ありがとうございます……」


「私にじゃない!この女にだろ!」


「はい……ありがとう……ごじやいます

ぐっ、うっ、メグミさん……」


「泣いてる暇はないぞマンハントの仕事は分かっているなコイツの死体はまだ利用しないといけない。

だがお前じゃ無理だろう!だからこの女の願いをかなえるんだな!」


「タマちゃんさん……」


涙を流す中田だった。


「タマちゃんじゃねー!裕子じゃ!」


どごっ!


 中田は鳩尾に石突を喰らい床に両膝をついた


「ぐぇーっ!」


 中田は周りから生暖かい目を向けられていた。

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