第63話 マンハント募集
全国のGMZホールディングスグループの主要施設、獄堂組関係各所の鎮圧はほぼ終了し最後の仕上げに一機の戦闘機が飛び立った。
『こちら、ビックコック!そろそろ目的地付近だ』
『了解!ビックコック!ターゲット迄は我々が誘導する。ミサイル発射準備をしろ!』
『ビックコック了解した。準備オッケーだ』
『ビックコック!発射しろ!』
『ビックコック了解!バンカーバスター!
ファイヤーー!!ポチとな』
バンカーバスターとは硬化目標や地下の目標を破壊するために用いられる航空機搭載の特殊ミサイルの一種である。
ヒュゥーーーーーーンッ!!!
ドッガーーーーーーン!!!
『ビックコック、ターゲットに命中を確認した帰還する』
『ビックコック、ご苦労こちらも確認した後程ビールでも飲もうぜ!』
『了解した!サム奢れよ!』
『……』
『返事くらいせいや!!どうぞ!
ちっ無視か相変わらずのケチ男だな』
『割り勘でお願いします。どうぞ!』
『ああ、そうだったなサム、バーのお姉ちゃんに入れ込んで奥さんから小遣い貰えなくなったんだよな。どうぞ!』
『おま!皆んな聞いてんだぞ!どうぞ!』
『スンマソン!』
「おいおい、マジかよ容赦ないな、正門だけ残って後は木っ端微塵の瓦礫だわ
屋敷に居た人間は全てミンチになって飛び散ってるんだろうな」
「急に獄門坂の屋敷から三キロ離れろって
この為なのか……」
「国連はマジでテロリストを殺しに来ているわ」
「当然だろ生かしておけば同じ事をやらかすに決まっているからな」
「これで獄門坂偽善次郎も死んだのかやっと終わるのか?」
「いや、まだ政府官邸で匿っているって噂だぞ!」
「まだ一波乱があるのか……」
☆
この日の夕方に一斉にスマホに通知が匿名で届いた。
「マンハント募集だって?賞金首のターゲットを狩ると金が貰えるようだ」
「へぇ〜どんな内容だ?」
「まず、AからEまでのランクがありそのランクに応じて賞金がでるそうだ。
えっ?ランクAとBは生死を問わないだと……」
男達は生唾を飲み込んだ。
「殺していいのか?」
「そうみたいだ」
「下のランクは痛め付けるだけで金が貰えるそうだ」
「へぇ〜面白そうじゃんやってみんべよ」
「三人一組だってよ名前と本籍地、現住所とメールアドレスと振り込み用の口座がいるようだ」
「まあ、いんじゃねぇ」
「あっ!これを見逃したらヤバかったぞ
ターゲット以外を傷付けたらペナルティーとしてそいつがターゲットになるみたいだぞ!」
「ヤベェな!」
「どうやって確認するんだよ」
「あ、アプリに事細かく表示されるってあるわ」
「なんじゃその便利機能は」
「じゃ早速登録すんべよ」
「ああ、って一人たりないぞ」
「タケオば誘うべや」
「いんじゃね」
マンハントの応募者は全国から相当な数が集まった。
本日午前0時からスタートだ。
☆
夕方六時、政府官邸には各国の装甲車が並んでいた。各党本部ビルの前にも武装兵士が集まっていた。
『獄門坂偽善次郎は殺さずに生け捕りだこれは必ず守る事!』
『了解!』
『おっ!ランクA、Bも結構いるぞ!』
『ほう、それは楽しみだ』
『各自スマホで確認をしろ!
決して間違うなよ』
『了解!』
『では、突入する!』
「正門を今から、ロケット砲で爆破するます!死にたくない者はその場からはなれて下さ〜い!」
辿々しいカタコトの日本語がスピーカーから流れ出す。
それを聞いた警備や警官が慌てて正門から逃げ出した。
個人宅にバンカーバスターをぶち込む奴らだ何をするか分からないのだ。
「逃げろーー!!」
ドッゴーーーン!!!
正門が吹き飛び武装兵士が駆け込んで来る。
「抵抗するな殺されるぞ!武器を捨てろ」
ちゃちい拳銃と催涙弾では竹槍で戦車に向かって行くようなものだ。
彼等も闇雲に殺していないのは分かっているがけど正直怖いものは怖い。
『ここで二手に分かれるターゲットは二階と地下だ!行け!』
『了解!』
タタタタタタ!
「ギャーー!」
タタタタタタ!
「助けてくださいーー!!」
自動小銃の発射音と撃たれた人間の断末魔が官邸に響き渡る。
ピッ!
『Sランクターゲット捕獲!繰り返す!
Sランクターゲット捕獲!』
『了解した!ご苦労!残りのターゲットを処理して帰還する』
『了解!』
与党党本部は殆どが殺処分され若手が連行されて行った。
野党系の殺処分は少なかったが殆どの者は連中されて行った。
『我々の仕事も終わりだな』
『後は自国民でやって貰うんだろ』
『マンハントですね。えげつない事考えつくもんですね』
『見返りはあるんでしょう?』
『ああ、制圧したGMZホールディングスグループの施設全てと利権だな』
『それって……』
『軌道に乗れば相当な利益が見込まれるそれもその年だけでは無い毎年だからな
我が国も期待している』
『へぇ〜』
『おっと、忘れるところだった』
『なんですか?』
『獄門坂偽善次郎を自宅屋敷の前に磔にする事だ周りを防弾ガラスで囲ってな』
『なぜ守るんですか』
『簡単には殺したく無いんだろう。そんな強い意志が感じる』
『これが最後の仕事だこれを終わらせて母国に帰還する!』
『イェッサーー!!』




