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第62話 私さえ孕まなければ問題ないわ

 マツザカコーポレーションの上級幹部や役員が軒並み逮捕収監されて、頭の失った巨人のように迷走して膝をつき会社は倒れてしまった。


 テコ入れしようにも、毎日のようにテレビのワイドショーニュースやタブロイド紙、週刊誌に実名で、今迄の女性に対する鬼畜な所業を暴露され全国民の嫌悪を一身に集めていた。


 もがけばもがくほど、視聴率や発行部数の貢献度を高めていた。


この国の人達から見離されたのだ。


 自力での再建は頓挫し他力に頼るしかなかったが、獄門坂偽善次郎がいる為買収するにも及び腰になっていた。


 その獄門坂も急激な収益悪化の為有効な手が打てない状況に陥っていた。


 勿論、逮捕された役員どもの家族も酢蛾の家庭のような悲惨な状況に追い込まれていた。


 特に思春期の子供を持つ家庭では顕著に現れていた。第二第三のイナミが出てもおかしく無い状況なのだ。


 昨日迄のカースト上位で自信に満ち溢れていた者達は、父親の卑劣で下劣な性犯罪を暴露され下水道に潜むドブネズミのように、隠れ潜んで生きる事しか出来なくなったのだ。


 敵意に満ちた目が、自分達に纏わりつきその視線は離れる事は無かった。


いつ襲われかね無い状況なのだった。


ある日その均衡が破られた。


 役員の一人の家に被害者の友人と名乗る者達によって妻と娘が襲われたのだ。


「お前の親父の所為で、アイツの人生はメチャクチャになったんだ」


男は言った。


「だから、アンタ達で責任を果たせよ!」


「嫌っーー!!貴方!助けてーー!」


「辞めてくださいっ!えっ?お父さん所為で私がこんな目にあうのーー!!」


「あぁ、あぁ、あ〜あ!やめてください」


「お父さん!お父さん!助けてよー!」


 この動画は直ぐにSNSで拡散されて多くの人達に知れる事になったのだ。


この頃からある噂が広がっていた。


 マツザカコーポレーションの性犯罪者の家族なら一線を越えなければ何をしてもいいと世間に流れたのだった。


 それを知って、都会を離れ田舎に隠れ潜んでいたが直ぐに特定され、知らない男達がやって来て慰み者にされていた。


 事件が起こる度に逮捕収監されていた役員達は呼び出され妻や娘が知らない男達によって強姦されている動画を見せつけられるのだ。


「カナー!マナー!糞共止めるんだ!

チクショーー!!殺してやるー!」


「なあ、下衆元専務よコレはお前達がやって来た事だろう?何故そこまで暴れる?自分達が特別で何をやっても良いと考えていたからか?」


「俺からしたら、自業自得因果応報だよ分かっんのか!テメェらのした事は!」


 下衆ははっとした表情になり口を噤んだ涙をポロポロ流しながら床に膝を落とし大声で泣き始めたのだ。


「また、何かあったら教えてやるよ」


 それから、毎日のように呼び出され新しい動画を見せられた。


妻や娘はレイプされ息子は二、三発殴られ手足を絞られて放置。

目の前で行われている行為を見るしか無かったのだ。


「なぁ、なんで妻や子供がこんな目に遭っているんだ?誰の所為だ?俺にも分かるように教えてくれよ元エリートさんよ」


 逮捕されていた役員達は日に日にやつれ目の光が失われていった。残された家族の姿を見て精神が壊れ始めたのだ。



 ある日、某国、某暴言大統領が突然に、獄門坂偽善次郎を口撃し始めた。


 それを皮切りに世界各国の元首達も皆口を揃えて獄門坂を非難しだしたのだ。


 特に教会や宗教の戒律が厳格な所からのバッシングは過去最大の過激なものとなっていた。


 獄門坂偽善次郎のこれ迄の金や権力を使った非人道的な悪事や女性に対する教義に真っ向から反する行動が全世界の人々の反感を買いそれは、獄門坂を擁護する政府にも向けられていた。


「首相!今国連会議で我が国に対し各国が提出した制裁案が満場一致で可決されました」


「なんだと!何故だ?一個人に対してそこ迄するのか?国連が……」


「首相!このままでは我が国は鎖国状態に陥ります!経済が破綻してしまいます」


「ぐぬぬぬ、仕方が無い獄門坂氏を政府が確保したように、国連に伝えろ」


「はい!かしこまりました!」




『臨時ニュースをお伝えします。

我が国唯一の超巨大企業GMZホールディングスグループの各海外支社が軒並み当局の捜査を受けており幹部職員達が連行されています。テロ防止法が適用され武装警官隊が突入した模様です!』




「首相!!大変ですーー!!」


 慌てて、ノックもせずに執務室に飛び込んでくるエリート官僚達。


「各国の艦隊が我が国に向かって進行して来ています!!」


「なんだと!!」


「獄門坂偽善次郎氏が世界規模のテロを画策していると断定され、政府もテロを支援する国家として認定し、テロから国民の命を守る為に派遣していると申しています!」


「そんな、馬鹿な話しがあるか!」


「首相!駐留基地からGMZホールディングス関係のビルにむかって侵攻を開始したようです!」


「なっ!なんと!……」


「首相!」


「なんだ!?」


俺は異変を感じて立ち上がった。


「駐留軍が獄堂組事務所に攻撃を仕掛けました!関係者全員を殺害したとの事です」


「マジなのか……」


首相は力無く椅子に座り込んだ。



 輸出入が止められ、海外渡航も禁止されて事実上の鎖国に陥った。 


 経済は混乱して近々起こる物不足も懸念され始めた。


 その中で、テロリスト獄門坂偽善次郎に対する反感の声が、少しずつだがあがり始めたのだ。


 国民の大半が、なんらかの関わりを持つと言う巨大企業に異を唱える者達が出て来たのだった。




『オッケェ〜!ナビ!

このビルの地下1階のバーカウンターにターゲットがいる!生死不問の奴だサッサと片付けるぞ!』


『了解!』


『突入!』


『Ohー!本当に居たわ!』


「何だ!貴様ら……」


パン!パン!パン!


 拳銃をホルダーに収めたリーダーは、一言任務完了だ!と言った。


 目の前で人が射殺され唖然としていたが、女性の悲鳴で現実に引き戻された。


「きゃあぁぁぁーーー!!!」


「ひ、ひ人殺しーーー!!!」


『ふん、随分と腑抜けた事を言う』


『リーダーここはこう言う国ですよ、ぬるま湯に浸かり過ぎて自分で考える事が出来なくなった猿ですから』


『そうか、そう考えると納得だな、だからあんな人間のクズのテロリストが幅を利かせるのか』


『帰還する!』


『了解!』



 全国主要港湾に艦隊を停泊させて前線基地にしテロ撲滅の為に侵攻する各国の軍隊。


 各国の軍隊は空と地上から主要都市に向かった。


勿論、獄門坂の拠点を潰す為だ。


 細かい指示は各リーダーに渡されたタブレットのよって出されていた。


 ターゲットはランク分けされていてAとBは生死不問とされている。


殺害しても構わない事になっている。


 ただし、無関係な者を傷付けると過大なペナルティーを受けるハメになってしまうので、注意が必要だ。


『各国の軍部関係者が観ていると思って欲しい、我々の素晴らしい能力と練度を他の国の連中に見せつけてやろうではないか!よし、行くぞ!』


 無言で頷く特殊部隊の兵士達が行動を開始した。


『最上階から下3階までがターゲットがいる地点だ一気に行くぞ!』


 五分も掛からない内に彼方此方から、銃声と悲鳴が聞こえ始めたが直ぐに沈黙した。


『この地区の任務は完了だ。ランクC、D、Eを拘束して撤収する』


『了解』




 俺はぼぅ〜と、金融取引の用のAIアプリのプログラムを組んでいると、玄関のロックを外し誰かが部屋に入って来た。


 ああ、良子さんか、この間美和子の使ってた合鍵を持って行ったもんな。

ってかもう昼か……


「サトル!お昼何食べる?」

「ん〜!お任せ!」

「お任せって面倒たから素麺にすんぞ!

まだ暑いしな」

「それでお願いします〜!」




「新太君は学校?大丈夫なの」


「ああ、特殊部隊のクズ狩だろヤバいよな」


「学校も随分と強気なんですね」


「この辺にはターゲットが居ないらしんだよ」


「良子さんは仕事は?」


「私は怖いからもう少し休むよ。

ほらサトル触ってみ、怖くて心臓がバクバクしてる」


「なっ!良子さん!生直は不味いです!」


「サトルさん私怖いわ!」


 何で美和子の真似してんだよ!アンタ声がハスキーなんだよ酒焼けか?


「良子さん……鍋が吹いている」


「えっ?あっ!やべっ!!」


慌てて台所に走って行く良子さん。


 ぷっ、サザ◯さんだな、でもエロいわあの人……


「いつ食べても良子さんの素麺は美味しいです」


「サトル、私を馬鹿にしているのか?

素麺なんて時間通りにゆでるだけだぞ

其れこそ猿にでも出来る!あとは麺つゆを薄めるだけだ。まあ、ネギを刻むのはウデだな」


「でしょうネギの大きさが絶妙なんですよ

ご馳走様でした」


 俺は食べ終えた食器を持って立ち上がった。


「サトル!片付けは私がやる」


「役割り分担ですよ良子さん」


 俺は良子さんの食器を片付けて洗い物まで済ませる。


「どうぞ」


 俺は缶ビールと枝豆をテーブルに出して昼間から二人で飲み出したのだ。


 気がつくとソファによしかかっている俺の横に良子さんもピッタリと寄り添っていた。


 まあ、エアコンがあるから寄り添えるんだけどね。


 良子さんはいつもの、首周りの伸びたタンクトップにペラペラの短パン寝間着じゃね?


多分着けて無いし履いていない。


 グビッ、グビッとビールを喉に流し込んで俺に枝垂れ掛かってくる。


「私ね……最近色んな親父が声を掛けて来るのよ……でもね……新太のお父さんが居るからと断って居るんだけどね……」


えっ?何を語り出すんだよ!


「まあ、良子さん綺麗だしスタイルも良いから仕方が無いでしょうね。俺でも押し倒したくなる時もあるんだから……」


 はっ!と気づいて口を押さえたが

良子さんの口角は上がっていた。


「で、私今女盛りなのね……サトルを思って一人で慰めているけど……やっぱり人肌が恋しくなるじゃん……サトルがこのままだと、いつか私も知らない親父に着いて行きそうで怖いのよ……」


「えっ!良子さん……」


「助けてよサトル……私を美和子と思ってめちゃくちゃにしてよ……」


「何を言って……」


「あんな別れ方をしたのだって、美和子ちゃんを思っての事でしょ?サトルはまだ彼女を愛しているんでしょ?」


「……」


「会社を潰し、各国にの軍隊を引き入れて獄門坂を排除しているのも美和子ちゃんの為だよね」


「お、俺は知りません全てロロに任していますので……」


「ふふふ、良いのよ私はサトルの味方で理解者でサトルは新太のお父さんなんだから……」


「……良子さん」


「大丈夫よ美和子ちゃんとは結婚前から了承を得ているから、私さえ孕まなければ問題ないわ」


 いきなり舌をねじ込んで来る良子さんに押し倒された。


「うわー!良子さんダメ〜!」

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