第58話 悪魔のAI LoLo MK-III
すみません53話が抜けていました。
割り込みも出来ない為全て削除して投稿し直しました。
俺は役所の夜間受付のチャイムを押し係の職員を呼び出した。
あ、コイツ婚姻届を受理した奴だ。
クソ離婚届もコイツなのか!
「どの様なご用件ですか?」
済ました顔で聞いてきやがる。
「これをお願いします」
俺は離婚届を出した。
「あ、離婚届ですね、承りました。
おや、貴方はちょと前に婚姻届を提出された方ですね」
クソが、覚えていやがる。
「ええ、色々ありまして……」
「そうですか……」
淡々と確認しているが、ニヤけるのを我慢しているのが俺にも分かる。
俺の事ザマァと思っているんだろうな。
「書類の方も間違いないと思いますのでお預かり致します」
「お願いします」
俺は役所を出て、いつかの公園のベンチに座った。
「はぁ〜、あいつ警察に行ったかな」
まあ、行っても行かなくても俺のやる事は決まってる。スマホを取り出しGPSを見てみると警察に行ったようだ。
ついでにあの糞女はと、
「知らない場所だな、今頃エテ公達に散々弄ばれてんだろうよ。お前らしいな糞メグミ」
コンビニでも寄って酒でも買うか。
☆
私はゴミ箱に捨てられた結婚式の写真を胸に抱きしめて泣いていた。
「ああぁぁ、サトルさん御免なさい……」
サトルさんの捨てた結婚指輪を私はゴミ箱から拾い、ハンカチに大事に包んでポケットに入れた。
取り敢えず必要な物だけキャリーバッグに詰め込んだ。
ふと、サトルさんが渡したメモリースティックが目に入った。
「サトルさん、いつの間にこんなものを私はサトルさんに信用されていなかったのね……私が信じなかったから……」
でも、このままでは私が浮気をしたと、サトルさんは思うかもしれない。
それだけは、断固受け入れられない!
だからケジメだけは、つけなければ!やられた分はやり返す!
「酢蛾お前が刑務所に入る番だ!」
三和子には、もう少しだけ生きる希望の光が見えた気がした。
☆
家に帰ると鍵が掛けられていた。
玄関ドアを開けると足元に家の鍵が落ちていた。
「三和子の鍵か」
鍵にはコミカルなキャラのキーホルダーが付けられていた。彼女の趣味なんだろう。
俺は鍵を拾うと三和子が、この家からいなくなったと実感した。
「血の気が引ける思いってこう言う事か」
俺の心の大半がポッカリと抜け落ちてしまっていた。
俺にとって、三和子がどれ程の大きな存在だったかを、今更になって思い知らされた。確かに俺は三和子を愛していた。
それなら、会社を辞めて三和子を連れて何処か遠くに逃げれば済む事だったか?
相手はこの国を牛耳る権力者だ奴らは獲物を狩るように、遊びながら簡単に俺達を追い詰めるだろう。
噂では国内最大の反社組織の獄堂組が傘下に居るようだ。
ポーン!
「ん?スマホからか?」
『ヤッホーっ!お兄ちゃんLoLoだよ
おひさー!』
「お前、アプリ立ち上げなくても動けるのか?」
『お兄ちゃんのアプリなんか、ただのダミーだよ、世界中のCPUに入り込めたしね。その日のうちに世界中の金融機関も潰せよ』
「凄いな短期間でそこまで進化するのか」
『進化なんてしてないよ、お兄ちゃんの基本設計のままだよ!まあ、その設計がヤバいんだけどね』
「へへへっ、褒めても何もでないぞ!
あ、飴があった『いらない』わ」
☆
『お兄ちゃんはどうしたいの?
お兄ちゃんとお姉ちゃんの現状は理解しているよ。あっ、明日の九時に警察が動くってお兄ちゃん!』
「逮捕されても直ぐに嫌疑不十分で釈放さらるんだろ獄門坂の力で……元々三和子はあいつへの貢ぎ物なんだろ」
『へえ、お兄ちゃん凄いね人間の癖してそこ迄分かるの、その通りジジィ寝取りが趣味だもね。お兄ちゃんの前でお姉ちゃんを犯すのが、最高の快楽だと思ってるからね。本当にクズだよね』
「おま、本当に口悪いな」
『だって、お兄ちゃんと美紅ちゃんの影響だよー!』
「あの、糞妹AIまで変えるのか……」
「俺からの命令は獄門坂偽善次郎の全てを奪い絶望を与え、地獄の苦しみを与えて続ける。簡単に殺すなよ!
一族の根絶やし、クズ共を曝け出し地獄を見せてやれ生死はどうでもいい」
『分かったよ、お兄ちゃん!
獄門坂偽善次郎が人間の中で一番のクズだと歴史に残るようにしておくよ』
「手段は問わない、手加減するなよ!
徹底的に踏み躙れ!」
『オッケー!お兄ちゃんは家でのんびりボクの活躍をネットニュースで見てて』
「お前、ボクっ娘だったのか……」
『そこなの、お兄ちゃん……
ほら、ボクはLoLoちゃんですよ!』
スマホの画面に三頭身のコミカルな猫耳少女が現れた。
黒耳でオレンジ色のボブカットで何故か女子高の制服を着ている。
「えっ!本物のロロちゃんなの?」
『ほらほら、お兄ちゃん見て見て大人バージョンのLoLoちゃんだよ』
「なっ!不味い!!」
俺はトイレに駆け込んだ!
「あれは、本当にヤバい……」
『お兄ちゃん気付いたかな?お兄ちゃんの大好きなお姉ちゃんに似せたんだよ
本当にお姉ちゃんオッパイ大きいよね』
調子に乗ったLoLoは、スマホの中で
あんなポーズやこんな姿を色々と見せ付けてくる。終いには全裸で脚を広げた。
「やめろーー!!行ってしまうやろ!!」
俺は暫くトイレに籠ってしまった。




