第57話 離婚届
すみません53話が抜けていました。
割り込みも何も出来ないので削除してのやり直しです
もう、訳わからんわ!
私はどうやってアパートまで帰って来たか分からなかった。
気が付いたら目の前にあったのだった。
重い足取りで階段を登る。家のドアの前迄来ると急に胸が苦しくなる。
サトルさん……御免なさい……
ドアに鍵を差し込み捻るとちょっとした違和感……ドアが開いている!
まさか……早なる胸の鼓動を抑えつつドアを開けるとそこには待ち望んだ人がいた!
「サトルさん!!」
私はローファーの靴を飛ばしながら駆け上がった。
サトルさん!サトルさん!サトルさん!
サトルさん!サトルさん!サトルさん!
サトルさん!サトルさん!サトルさん!
しかし、そこには冷たいサトルさんの声が響いた。
「そこで止まれ!そして、テーブルの前に座れ!」
「サトルさん!」
「良いから早くしろ!」
涙目の、美和子は渋々テーブルの前に座った。
「言い訳は一切聞かない!お前は俺を信じていなかった。そして、あの糞女メグミの話を信じてあの糞親父に良いように犯された。よって約束通りお前と離婚する
美和家とも話はついてある」
「最初はぐずったが、証拠を聴かせたら大人しく謝罪してたよ」
「結婚式で貰ったご祝儀の金は全て返還する当然美和家の瑕疵だ結婚費用も一緒に弁済する事に決まった」
「財産分与は無し、家具家財はお前の好きな酢蛾に送るか?」
「いやーー!!その名前は聞きたくない」
「なぜだ?嬉々としてアイツに俺を売ったんだろ?前から付き合いがあったと断定する」
「違います!サトルさん!私は騙されていたんです!」
「ふん、明日にでも実家に送りつける勿論着払いでな」
「……サトルさん……御免なさい……」
「言い訳は一切聞かないと言っただろ
まずは、この書類にサインしろ」
「なっ!離婚届……サトルさん……」
とめどもなく涙が溢れ出して止まらない。悲しくて悔しくて辛くて涙が止まらない。
一番大切な人の話を聞かなかった私が一番悪いのだから……でも涙が止まらなかった。なんて馬鹿なんだろ生きている価値もないんだろうな……
「さっさと書けよ自業自得だろ!!」
バンと!テーブルを叩くと変な音も聞こえた。見るとまだ左手薬指に指輪がついたままだった。
ちっ!俺は指輪を外し立ち上がり近くのゴミ箱に投げ捨てた。
カッンと音がしてゴミ箱を見るとそこには二人で腕を組んで微笑むサトルさんと私の結婚写真が捨てられてあった。
あ、あっ、ああああ、私の全てが終わった事を知らせてくれた。
「うわーーーん!」
私は泣いた!声を上げて泣いた!
小さな子供のように泣いた……
自分の馬鹿さ加減に泣いた。
「サトルさん!御免なさい!!」
「いいから、早く書けよ」
私は仕方がなく離婚届に署名と捺印をした。
「じゃ俺は役所に提出してくるその間に荷物を纏めてこの家から出ていけよ」
「うっ、うううっ、ひっく、ひっく」
「あーまだ泣いているのか、餞別だ好きに使うと良い」
サトルは、USBメモリーを、美和子に投げ捨てた。
「これは?ひっぐ、ぐずっ」
「お前達の行為の音声データだ捨ててもいいし、警察に持ち込んでもいいし、好きにしな。どうせ動画を撮られて一生付き纏われるんだから、同情はしない!」
ふと、壁に貼られたカレンダーを見た
来週の15日に赤丸が書かれていた。
婚姻届を出した結婚記念日だった。
まさか、一ヶ月も経たないうちに離婚するとは誰も思わなかっただろう
この俺でさえそうだ。
たが、俺はこれから悪魔を解き放す!
関わった人間を全てぶっ潰すそして地獄に叩きおとしてやる!
犯罪者に、成ってもだ!
だから離婚した。美和子を守る為に!




