第51話 オモチャの中田
「うへ〜!疲れたび〜!」
家に着くなりソファに横になるサトル。
「結婚式って疲れるんですね」
「拘束時間は長いし、着せ替え人形だし、色んな人と顔を合わせなきゃならないし、何回も式を挙げる奴の気が知れないよ」
「そうですね」
「悪い三和子さん少し横になるわ」
「私も一緒でいい?」
「勿論、夕方まで寝よう」
ピピピピ!ピピピピ!ピピピピ!
「ん、あ?アラームか、三和子さん起きるよ。って!なんで裸で寝てるの!」
ふと自分を見る。
「やっぱり僕もかよ!なんかやられた痕跡もある……僕の貞操帯の購入も考えないといけないのか?」
「あ、もうこんな時間サトルさん私が何か作りましょうか」
「うん、簡単な物で……あれ?……何か可笑しい?」
リビングのドアを開けると、そこには皆んなが居た。
「あ、起きて来た」
「今日も暑いから素麺にしておいたよ」
「あ、良子さんありがとうございます」
「いいって、気にすんな、ただ茹でるだけだし」
「でも暑いでしょう?」
「大丈夫だってそんなに着ていないし、ほれ、二人も座って」
上座の方に座布団が二つ並べてある。
「糞ニィ麺つゆ取って」
「ああ、これかってなんで!お前まで居るんだ!」
「皆んなで中田氏さんの車で来たんだよ
お兄ちゃん!」
「でなんで、中田は目隠しされているんだ」
中田はタオルでガッツリと目隠しされていた。
「良子さん達が着替えてから来たからよサトル君」
チラリと良子さんを見るとやはり着けていなかった。ボッチも直ぐに分かるくらいだ。
僕の視線に気付いた良子さんはニヤリとイヤらしく笑い、下乳を揺さぶり舌舐めずりをしてくる。
「ひぃ!」
「それと、新妻のボッチは不味いでしょう」
「えっ?」
寝起きの三和子さんは、気付いていないようだ。
僕は隣の三和子さんを見た。確かに良子さんのようにボッチ二つが見えるメグミさんのナイスプレーだ。
「危なかった中田の穢れた視線に汚されるところだった」
もしやと思いメグミさんを見るがちゃんとお召しになっていた。
チラッとと愚妹美紅を見ると迷彩柄のタンクトップで横乳は見えるしボッチも見える。
「おま!なんでブラ着けてない!」
「え?暑いからだよ、わしゃの身体は寒冷地仕様なんだから仕方がないべさ!
それにしても姉ちゃんデケェな良子さんぐらいあんぞ!」
「多分同じくらいだと思うが、若い分美和さんの方が、大きく見えるんだろな
あっ今は神島さんか」
顔半分タオルを、巻かれているのに冷静に分析する中田は変質者レベルだ。
「ぐっあ!」
背後から頭を押さえつけ顎を上に向けられた中田。
その直後に中田の悲鳴が鳴り響いた。
「ギャッーーー!!!」
良子さんが中田の鼻の穴に練りワサビのチューブを思っ切り流し込んだのだ。
あがっ!あがっ!げっほ!ぐっぼ!
のたうち回る中田はついに動かなくなった。
「あっ、死んだ」
「さあ、皆んなで食べましょう」
「「「いただきまーす!」」」
ずずずっ!ちゅるちゅる!ずずずっ!
「うんめぇー!暑い時はやっぱり素麺だべさ!」
「九月の半ばなのこの暑さは駄目だよな」
ちゅるちゅるちゅぽん!
「あっ!顔に飛んじゃったよ!お母さん」
「新太君少し目を瞑ってね」
三和子さんはウエットティッシュで新太君の顔を丁寧に拭いてあげた。
「ありがとう!お姉ちゃん」
「いいえ、どういたしまして」
「三和子ちゃん悪いね」
「気にしないで下さい良子さん」
「お姉ちゃんもお兄ちゃんみたくお母さんって言いっていいですか?」
「そしたら、お母さんが二人になるよ」
「う〜ん、そしたらママって呼びます」
「ふふ、ママでいいわよお母さんがいいって言ってからね」
「大丈夫だよお兄ちゃんの事、お父さんと呼んでいいってお母さんが言っているから」
やはり、こいつか!と三和子さんの目が細くなったが、お父さんとママ……
「なんだか、私達親子みたいですね……サトルさん」
「えっ!ああ、そうかもね……」
「お父さん!私に小遣い頂戴!」
「小遣い?志望校に合格したら沢山やるぞ愚妹よ」
「えー!受験まで一年半もあるよー!」
「うんにゃ、三年半じゃ!」
「なしてよ、今二年生だから一年半だろ!」
「お前、馬鹿だから二浪するだろ!だから三年半って事だよ」
「ムキーーー!!糞兄貴ーー!!」
「まあ、まあ、落ち着いて美紅ちゃん」
三和子さんが手足をばたつかせ暴れる美紅を後ろから羽交締めにしているのだ。
「姉ちゃん!離してくれ!コイツを一発殴らないと気が収まらない!」
「気持ちは分かるぞ美紅ちゃん!」
急に起き上がった中田の顔はワサビなのか?青っ鼻なのか、わからなかった。
「きったねー顔、早く鼻かめやー!
イヤ、待て外に出てからにしろ!」
「ひでぇーな神島は」
「今は、食事中だそれにお前は鼻声で聞き取りにくいんだよ」
分かったよと中田はティッシュの箱を持ち外に出ようとする。
「あれ、中田さん目隠しされているのに物の場所とか分かるんですか?」
じゅるるると、素麺を一啜り数回咀嚼して飲み込んでサトルは話し出した。
だが、勿体ぶっていると、既に皆んなに看破されていたのだ。
「そのタオルは安物で生地が薄い。
だから、ハッキリとは見えないが物の輪郭ぐらいは認識出来るのさ」
「でも、安心して欲しい。良子さんや三和子さんの乳首のボッチ迄はわからない筈だ」
ほう〜と皆が納得してサトルを見る
流石、理系大学院卒だと三和子は思った。
「中出しさんは、稀に見る変態変質者でしょ!絶対姉ちゃん達を見て脳内エロ画像のストックの中から姉ちゃん達のそれに会うAV女優のオッパイで合成している筈よ」
僕はそれを聞いて箸を落としそうになった。馬鹿でギャルもどきの推測では無かった。この僕でさえ全く気が、付かなかった事なのだ。
「ほら、その証拠に膨らんでいるよ」
中田のソレはギチギチになっていた。
「嫌ーーーっ!!昨日結婚したばかりの新婚新妻のオッパイを見て抜くなんて!
中田さん!サイテーーっ!!」
嫌、まだ抜いて無いと思うよ。
「コイツ目隠しされている事を利用して私達のオッパイをずぅーと、ガン見してたんだよ!」
良子さんが立ち上がり握り締めた拳が震えていた。
「糞っ!変質者め!成敗してくれる!」
イキナリ踏みつけての、メグミさんの本気のストンピング攻撃だ!
「メグミさん!コイツスカートの中をガン見している!」
美紅が大声をあげる。機転を効かせた三和子さんがガムテープを持ち出し中田の顔にグルグルに巻きつけた。
「おらおら、氏に晒せ!糞ゴミ人間!」
まるで集団私刑のようだった。
僕と新太君は黙って素麺を食べていた
「美味しいね」
「うん!お父さん!」
「すみません!すみません!痛い!痛い!
御免なさい!御免なさい!痛い!痛い!痛いです!」
「糞ゴミ!早く鼻を噛んで来い!」
何故か美紅が偉そうだった。
中田の青っ鼻に赤いのが混ざっていた。
仕方が無いこれも、彼の自業自得なのだから……ナム、合掌。
「それにしてもアンタよく仏滅に式あげたよね」
「急遽、話が決まったからよ日曜月曜と連休で、たまたま空いていたのが仏滅の土曜日だよ費用もかなり安くなったの。
だから教会方式であげたのよ、ホテル側も喜んでくれたわ!」
「へぇー、流石三和子だね」
「って言うかそこしか無かったんだ」
中田は手足をガムテープで縛られ転がされていた。勿論口にも貼ってある。
「あー!この変態まだ膨らんでる」
「新太君向こうでゲームしょうか?」
「うん、お父さんとゲームする」
「よし、行こう!」
ふー!ふー!ふー!
中田は美紅達にまた、オモチャにされたのだった。
「勿論動画ありだよ!」
美紅が嬉しそうに言った。




