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第48話 結婚式

「サトルさんいよいよ明日ね」


「緊張して眠れないのかい、ならもっとこっちにおいで」


「サトルさん」


 僕は三和子さんを抱きしめた。すると安心したのかすぐに彼女の寝息が聞こえて来た。


 僕も緊張しているんだろう三和子さんを抱きしめると、とても落ち着けて気づいたら朝になっていた。


 軽く朝食を取ってから出掛ける用意をする。旅行は後日という事で今日は式場のホテルに泊まる事になっている。


 玄関ドアの施錠をしていると、一軒向こうのドアが開きサザ◯さんがゴミ袋を持って出て来た。


「うおー!サザ◯さんだ!」


「良子さんだよ、おはよー!」


「コレからホテルかい?」


「そうなんですよ」


「一瞬サ◯エさんが出て来たと思いましたよ」


「サトルは酷いな私だって偶には髪くらい巻くよ」


「えー!良子さん美人だから素の方が素敵ですよ」


「まあ!三和子ちゃんも言う様になったんだね。緊張してないかい?」


「正直言って少しだけ緊張しています」


 苦笑いの三和子さんは昨日から緊張しているのだ。


「もし、辛かったら私に言いな、代わりに私がサトルとバージンロードを歩いてあげるから、指輪の交換も婚姻届も私がサインしてあげるよ。勿論私の名前でね」


「駄目よ!サトルさんは私のなんだから」


「冗談だって!新太がお兄ちゃんがお父さんだと良いって言うんだよ」


 笑顔の良子さんの目は、半分本気に思えた。


「また良子さんブラしてないし」


二つのボッチに目が行ってしまうのだ。


「三和子ちゃんも家ではしてないんだろ」


「「えっ?」」


 顔を赤らめる三和子さん、してない事を認めた様なものだ。


「窮屈だもな、家じゃ楽になりたいよ」


「良子さん僕がゴミを捨てて来ますよ」


「良いってコレから結婚式なんだからゴミなんて持ったら駄目だってば」


「それでも、その格好の良子さんに表に出て貰いたくないんですよ!」


「サトル……キスしていいか?」


「駄目です!」


間髪入れずに拒絶する三和子は本気だ。


「それと部屋はちゃんとロックしておきな

酔っ払ったメグミちゃんが乱入するかもしれないから」


「あー前から言ってましたもね

新婚初夜に混ざりたいって」


「メグミ最近頭が可笑しいのよ」


 一太刀でメグミさんを切り捨てる三和子さんは本気モードだ。

でもありそうだ。目の前の人も……


「おめかし、して行っからね。

変身後の私を見て部屋に連れ込まないでよ、私サトルなら受け入れてしまいそうだから」


「抵抗して下さい!」


 三和子さんの低い声にビビる僕と良子さん、調子に乗りましたと謝罪しました。


 僕達は良子さんからゴミ袋を取り上げ階段を降りていく。


「良子さんホテルで待ってます!」


「おう!今日は二人が主役だからなヘマこくなよ!」


「分かってますよ!」




 ホテルに着くと担当者に知らせてもらい僕達は二人の両親の所へ挨拶に行った。


「まあ、まあ、三和子ちゃんおめでとう!おばさんこんなに早く結婚するとは思わなかったわ!良かった!良かった!」


 三和子さんのお母さんのお姉さんだそうだ。なんとなく似ているか。


 僕も挨拶するが、値踏みしようとする気が、ありありと出ている。


 親戚連中が皆そんな目で僕を見て来る

相当三和子さんは可愛がられていたんだろ。


 一通り話してから神島家の控え室に僕達は向かった。


「おっ!来たかサトル!三和子さんもこんな馬鹿を貰ってくれてありがとう」


「お父さん今から泣いてどうするんですか

しっかり、しなさい!」


 お袋に背中をしこたま叩かれる親父に

少し笑ってしまったわ。


「ん?愚妹美紅よ高校の制服じゃないのか」


「糞ニィ、私が制服着たらギャルかコスプレに見えんだよ」


「お前ギャルだろう!それも田舎の」


「ムキーー!相変わらずムカつく!」


「美紅ちゃんのドレス大人ぽくて素敵ね」


「流石は姉ちゃん、わかっている〜!

ほれ、糞ニィ胸の谷間も見えるんだぜ」


「あー、本当だな」


「あー、糞ニィ無関心かよ!そりゃ姉ちゃんとは比べもんにも、ならないけどクラスじゃ大きい方なんだぞ!」


「ああ、こな間帰った時見た」


「えっ?見たってなにを……」


「お前の生乳」


「嫌ーー!!何してんの!!」


 ほら、とスマホを取り出しお盆に帰省した時の写真を愚妹に見せてやる。


 中田が手足を縛られて下半身を、曝け出している横で美紅が、タンクトップから片乳を出して寝ている写真だ。


「なっ!」


「結構大きいな美紅」


「お兄ちゃん……」


 顔面蒼白な美紅は僕に縋る様な目で訴えかけてくる。


「分かってるって誰にも見せないよ、

いつか中田と美紅やって貰いたい事が出来ない限り使わないよ」


「えっ!私おにぃに脅かされている?」


「脅してはいないぞ、良く言う事を聞く妹を脅す訳無いだろう

僕は優しいお兄ちゃんなんだぞ!」


「くっそ!」


 そこへ式場の人が僕達を迎えに来た。

そろそろ、準備の時間だ。


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