第41話 登別温泉
ホテルに着くと皆んなから盛大に迎えられた中田氏。
中田さん帰って来ないから私心配しましたと三和子さん。
「中田氏の事だから童貞を捨てに風俗に行ったと思ったよ」
大きなオッパイを揺らせながらの良子さん。中田の目はオッパイに釘付けだ。
「中田さん……」
「メグミさん……」
二人は近づくと、メグミさんは腰を落として中田の鳩尾に正拳突きを叩き込んだ!容赦の無い打撃が、メグミさんの本気度が思い知らされる。
ドッゴ!
「ぐっえー!」
お腹を押さえ両膝を付き蹲る中田氏。
「テメェ!チンカス童貞!女子高生に何をやっているんだ!」
「えっ?」
哀れも無い姿の中田と横に寝ている美紅ちゃんの写真を、良子さんに突きつけられる中田は絶好のピンチだ!
皆んなの顔も隠しているがニヤけているのだ。ガンバレ中田。
「美紅ちゃんの片乳が出てるわ!」
「淫行罪確定ね」
「全国的に有名人になって世間から隔離されるんだね」
「お姉ちゃん注意をしたよね捕まるって」
「お兄ちゃんって犯罪者なの?」
「ぐっは!」
「中田、三十分で準備してチェックアウトしろ!僕達はロビーで待ってるからな」
小刻みに震えながら立ち上がる中田は何故か嬉しそうだった。
マジか?と僕は思った。
僕達は札幌からJRで次の目的地の登別へ向かった。駅近くでレンタカーを借り登別温泉まで車で走るのだ。
車で十、二三分の距離で結構近いぞ!
ホテルで荷物を下ろして早速地獄谷を見に行った。
地獄谷の中央には遊歩道がありその先にボコボコ噴き出す熱湯が見れるのだ。
昔は地獄谷のあちこちで、熱湯が沸き出ていたと、親父が言っていたと教えてあげた。
「アソコの隅の色が変わっている所少し黄色くなっているとこでもポコポコ湧いていたらしんだって」
「へー、枯れたんだね」
「かもね」
「うわー!お母さん見て、本当に地獄から湧き出しているんだね」
「そうだね、新太も悪い事すると地獄に堕とされるんだよ」
「なら、中田お兄ちゃんは地獄に行くの?」
「へっ?」
「だって、悪い事したんでしょう」
「えー!新太君そんなぁ〜!」
「新太君、中田さんが、これからずうっと良い事ばかりしたら、地獄に行かないかもよ」
気休めにしか、ならない事を言う三和子さん。
「そうなんだ、ガンバレ中田お兄ちゃん」
「……うん、地獄に落ちない様にガンバるよ」
その後ロープウェイに乗って待望のクマ牧場だ。
「でっけぇクマだな」
「こんなのが、北海道中にいるんでしょう?」
「そうだね、結構人里の側にいるみたいだよ、こんなデカい奴も居るって」
「ひゃー!私、怖いわサトル君ー!」
「あー!メグミ、どさくさに紛れてサトルさんに抱きついている!」
「私も怖いわサトル!」
「あっ!良子さんも!何気にサトルさんを呼び捨てしてるし」
「いいのよ、私の方がほんの、少しだけ年上だからね」
ほんの少しに引っ掛かるが、睨まれたら何も言えなくなる私達だった。
その時のサトルはエロ天国を満喫していたようだ。
「あー!二人のオッパイに挟まれて、僕は動けないよ」
クソ!羨ましい奴め!
「あの施設に入れば目の前でクマを見れるようだよ」
「よし!行こう!」
「ん?どうしたの新太君」
「あ、いえ、何でもありません……」
様子が可笑しい新太君……ああ、あれか?目の前の親子が子供を肩車をして楽しそうに会話をしてる。
「よし、僕が肩車をしてあげる」
「えっ?」
「ほら、乗った乗った」
「うん、」
恥ずかしそうに、またがる新太君。
「立ち上がるから、ちゃんと掴まるんだぞ!」
「は〜い!うわー高い!」
ふふ、私達本当の親子みたいねサトル
と、ピッタリと寄り添う良子さん。
「えっ?あー、そうですね」
「良子さん!私のサトルさんを、取ったらダメー!」
「三和子アンタ眉間に皺が寄りっぱなしよ」
「誰のせいじゃーー!!」
「小熊も可愛いかったね」
「そうだね」
「温泉街に戻ったら大家さんにお土産を買うよ」
「何にするの?」
「登別と言えばクマ牧場だからクマの木彫り一択だよ大家さん喜んでくれるかな」
「神島、お前確信犯だろ」
「な、なんの事かな?」
やっぱり……
二人部屋を二つ、一人部屋を一つ、当然中田氏用だ。
二人部屋には家族風呂があり、いつでも入り放題なのだ。
「その前に大浴場に行くぞ!中田!」
「おう!新太君はどっちに入るのかな?
お母さん達とお兄ちゃん達とどっちかな」
「男同士、お兄ちゃん達と入る」
「そうか、それじゃ行こう!」
「新太……こんなに大きくなって母の手から一人立ちするのね……」
「風呂に行くだけでしょうに」
「そうだけど……日々の成長を見たいじゃん!」
「だから、一緒に風呂に入るのか……」
「どこの成長だよ!!」
メグミさんの突っ込みが決まった所で大浴場に僕達は向かった。
「うわーこんなに大きなお風呂初めて!
お風呂も、いっぱいあるー!」
「大小様々な湯船があるんだな」
「全部に入りたくなったぞ!そうだ新太君競争しょう!」
「おうガンバレよ、肩まで入って十数えたらクリアだ!よーい、ドン!」
「お兄ちゃんには、絶対負けない!」
「おー!そのいきだ新太君、走ると危ないからな!それと、熱い湯船もあるから気をつけるんだぞ!」
「は〜い!」
「この勝負僕が貰った!あっ?」
「ギャッ!」
足を滑らせ盛大にこける中田、大丈夫なのか?
僕は外の景色を見ながらユックリと温泉に浸かる。ここからは壮大な地獄谷を、一望できるのだ。
「ふおー!気持ちええー!」
一通り堪能したぜ。
「おーい、あがるぞー!」
中田と新太君は滑り台で、キャッキャッと遊んでいる勝負はどうした?
部屋に戻ると僕の部屋に食事の用意がされていた。人数分のお膳が置かれ、カニや和牛、沢山のおかずが所狭しと並べられていた。勿論お酒やジュースもある。
「サトルさんお帰りなさい」
「お、おう……」
僕は一瞬言葉に詰まった。
彼女達もお風呂に行ったんだろう。
ほんのりと三和子さんの顔が上気していて、とても色っぽいのだ。
それにしても、三人の浴衣姿は反則だと思う。僕でもグッと来るのだから中田は大丈夫か?
こんの馬鹿!何オモクソ膨らませてる!僕達も浴衣だハッキリ見られたぞ!




