表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/79

第35話 ゲームの達人

 いつもの昼休み定番になったパスタの美味しい

カフェで最近ハマっている冷やし中華を食する。


「でさ、実家で一回顔を出せって言うんですよ」


「なぁにぃ〜!女は黙って、北海道旅行だね!」


「えー!メグミ着いてくるの?」


「大勢の方が楽しいじゃん!

良子さん達と中田氏も誘って行きましょうよ!実家では別行動で後から合流してあちこち回ろうよ!

レンタ借りてさ、凄い長い直線道路もあるんでしょう?」


「でもな、なまら、鹿とか狐とか道路に飛び出してくるぞ!鹿なんか群れで道路を横切る事もあるから。三十頭ぐらいね、だからそっちの方を気をつけないと、いけないわけ」


「北海道の温泉地か、サトルさんきっといいとこですよね」


「登別と阿寒に泊まって釧路空港から帰って来るか」


「いいね、いいね、それいいね!

でいつ行くの?」


「えーと、盆休みでいんじゃない。ピークを避けてさ!」


「良子さんにナインするわね!」


「中田さんは?」


「アイツは断れないでしょう」


「あー、セクハラ自撮りね」


 良子さんも直ぐにオッケーが来た様だ。日程が決まれば教えろと、それに合わせるらしい。


 中田には誰も聞いていないらしい……

哀れセクハラ自撮りヤロー。


 優秀な二人が既にスケジュールを組み予約迄終わらせていたとは……昨日の話しだぞ。三和子さんは、いつやっていた?


僕も実家に連絡を入れた。


「あーもしもし、僕、僕だよ!」


『誰だ!貴様、僕僕詐欺だな!

俺は騙されんぞ!即警察に通報してやるから逃げんなよ!』


「あー糞親父!俺だよ俺!」


『なにぃ!やっぱり俺俺詐欺じゃねぇか!』


「おい!電話切るからな!」


『ブァハハハハ!俺の勝ちだ!』


バッコチィーーン!


『ぐっわーー!!』


「母さんか、まな板で親父の頭を張り倒したな、懐かしい音が聞けたわ!」


『サトルかい?』


「盆休みに顔を出すわ!



『……』


「どうした?母さん」


『まさか、あんたレンタル花嫁じゃないよね。それとも、また騙されている?』


「アイツか?またアイツの入れ知恵か?

美紅か!美紅なんだよな母さん!

あの、愚妹はどこだ!」


『美紅ちゃんならまだ補習を受けている筈だよ』


「補習か!ザマァだな母さん。

アイツに伝えておいてくれ、お前だけはお土産無しだと」


『そんな事したら、美紅ちゃん泣いちゃうよ可哀想だよ』


「アイツの涙は全て嘘泣きだ!母さん!」


『えっ?』


「ハッキリとスケジュールが上がったらまた連絡するよ」


ツーー!ツーー!ツーー!


 お母さんはどんな人が来ても、サトルの味方だからね……




「ギャハハハハ!アンタの家族面白過ぎてお腹が痛いわよ!」


「神島お前、普段僕だけど俺なんだな」


「そりゃ、社会に出たらそうなるだろう」


「ならないよ」


「へっ?そうなん」


 三和子さんが何か聞きたそうな顔をしている。


「あ、妹か、高二で美紅って言うんだ

一言で言えばメスガキだな」


「それがまた可愛くてしょうがないってか?

お兄ちゃんって呼ばせているんだろ?」


「糞兄貴って呼んでるよ。だから僕は馬鹿と呼んでいる」


「ひでぇ兄貴だなお前」


「そうかな兄妹なんて、そんなもんだろ」


 ワイワイガヤガヤと旅行の工程を詰めていると良子さん達がやって来た。


 自分が呑みたいお酒とスーパーでの惣菜を持っていた。


「中田お前自重しろよ、酒に弱いんだから飲む度に記憶を無くしてタクシーに乗せられるってヤバいよな。親御さん何か言っていなかったか?」


「ぐっ……今日は呑みません……」


「そうか、その方がいいぞ」


「良子さん近所のスーパーに行っているんですか?」


 三和子さんは新太君に惣菜を取り分けたりご飯を盛ったりしている。


「ああ私も稼がないと、いけないからね」


「でも良子さんは美人で器量も良くデカパイだから男どもが五月蝿くないですか」


「サトルさん!言い方!」


「スンマソン」


「それね、最初にかまして、おいたから

大丈夫だよ」


「なんて言ったのですか?」


興味深々の三和子さん達だ。


「新しい男がやば過ぎて本人やその家族にも被害が出るかも知れないとね。

最悪この近郊に住めなくなるかもって

この写真を見せたら全員ドン引きしていたわ」


「「「あっ?」」」


セクハラ自撮りヤローの写真だった。


「これは、恐ろしくって誰も手が出せないわね。流石、良子さん」


「女手一つで生きていくには何でも使うのよ」


「「ははー!勉強になります!」」


二人揃って頭を下げた。


「何、この写真……こんなの送り付けられたら警察に相談しないといけない事案だよ!」


「この人見た目はアレだけど私達には優しいから大丈夫よ」


「でも……」


 メグミさんと三和子さんは俯いて笑いを堪えている。


メグミさん笑いが漏れているって!


「まあまあ、神島君一杯呑んでよ!

後でやるんでしょ?」


「なっ!絶対やりませんからね!」


「神島何をするんだ?」


素朴な疑問をぶつけて来る中田。


「そ、そ、それは、ゲームだ!中田!

昔ながらの格闘ゲームだ!

良子さんのハメ技が凄すぎて、僕はハメられた瞬間に瞬殺されるんだ」


 プッと吹き出すメグミさん、三和子さんは顔を赤ている。


「神島君のガッツは凄いのよ三人を相手にしても正面から向かっていくのよ、血反吐を吐きながらね」


「白い血反吐ね」


ボソッとヤバい事を言うメグミさん。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ