表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/79

第30話 酔い潰れたメグミ

 僕は土俵際での、せめぎ合いもなく呆気なく三和子さんに背中から突き押しを喰らい土俵下に頭から転げ落ちた敗戦力士のようだった。ごっつぁんです。


「ガハハハハ!飲め飲め神島君!」


「神島さんコレも美味しいわよ、私が取り分けてあげる」


「うふふ、サトルさん、しゅき!」


 なんか、今更感だよな。とっくに三和子さんと一緒に暮らしているし、お風呂やトイレまで一緒に入っている。大の時はお互い気まずい思いもしているが……


 メグミさんや一軒隣の人妻、良子さんもいつも乱入してくるし……普段から3Pなんて可笑しくないか!


 良子さんこれは不倫ではないでしょうかと、正しても神島君は遊びなの?私は本気なのに……と旦那さんもしているからいいのよって本当勘弁して下さいよ。


 だから二回も三和子さんだと思っていたら、良子さんだったとは自分でもびっくりしたわ!


 それも途中まで全く気づかなかった。

仕方がないだろ!あのオッパイは三和子さんと思うんじゃないか!


 その弱みにつけ込まれ僕は、良子さんとメグミさんに三和子さんが了承すればいつでも乱入できる権利を、もぎ取られてしまったのだ。


恐るべし女性の性欲……



「なんか、あっけなかったわね」


「そうですね。あのお父さんならビール瓶を持って神島に殴り掛かると思ってましたよ」


「もげろ!神島って?」


「なんでメグミさんが……」


「アンタ、ずっと、もげろもげろと呟いていたわよ」


「えーっ!声に出てましたー?」


 慌てて口を押さえる中田、だが今更遅いのだ。


「まあ、メグミさん飲みましょうよ喜ばしい席ですから!」


「はあ、わかったわよ。注げ!中出し!」


「はい!喜んで!」


 高そうなワインをメグミのグラスに慎重に注ぐ中田氏。


「メグミさん知ってました?一時期、美和さんの悪い噂が立った時の事」


「悪い噂?ああ、あの下らない話ね」


「それを解決したのが神島らしんですよ」


「らしい?」


おつまみチーズを一つパクって咥える。


「本人が言わないのでハッキリしないんですけど」


「ふ〜ん」


「昼休みに神島がイケメン君を呼び出したんです。滅多に絡ま無い神島がですよ

まあ、直ぐに戻って来たんですけど、その時のイケメン君の顔が……」


「なに?逆恨みしそうな顔かい?」


「いえ、全くの逆で自信に溢れ未来をみすえたヤル気のある顔をしていたんです。いつも、詰まらなそうで仕事を馬鹿にいた感じなんですけど、その日からは人が変わったかの様に働き出したんです。元々優秀な男ですから直ぐに結果も付いていました。

 それになりより、あれ程の女癖の悪い奴が一切女遊びを辞めたんですよ!

 神島に何を言われたかは分かりませんが、奴の心を変えたのは間違いなく神島だと僕は思ってますよ!」


メグミさんはワインをグビッと飲んで、


「話が長いよ。イケメンが噂を流していたんだ。見るからに糞って感じだったからね」


「うひょー!辛辣なメグミさんも素敵です!」


「酔っ払いめ……そうサトル君がね」


 三和子もメグミ達が後ろの席で私達の様子を伺っているのには気付いていた。


 メグミ、貴方が私達の話を聴いている事は、私達がメグミの話を聴いている事なのよ。


 やっぱりサトルさんが解決してくれたのね。何も言ってくれなかったけど……

ありがとうサトルさん。しゅき♡!




「おいこら!中出し!酒持って来いよ!

まだ飲むぞ!お前も飲め!」


「駄目ですよメグミさん飲み過ぎです!

身体に悪いですよ!」


 ヤバいよ完全に目が座っているわ

それでもメグミさんはキレイだよ。


「なにぃ!お前も私の身体目当てなのか?

絶対やらせんぞ!」


「違いますよ!そんな大声で……僕は

メグミさんの身体の事が心配なんです!」


「なにぃ!私の身体の事がだって……

ありがとうよそんな事言ってくれるのはお前とサトル君だけだ。なんか、嬉しいぞ中田!」


「そこで神島の名前かよ……でも僕は諦め無い!

きっとなってやる!」


 サトルと三和子は何に成るのが少しだけ気になった。


「よし!気に入った!中田一回だけやらしてやる……かも知れんぞ!」


「ギャハハハハ!」


ゴン!


 盛大にテーブルに頭を打ちつけたメグミさんタンコブが出来ないか心配なレベルだ。


「あーあ、酔い潰れちゃったわ。メグミさん大丈夫ですか?……駄目だコリャ!」


中田は隣の神島に助けを求めた。


「神島、美和さん、悪いけどメグミさんが酔い潰れちゃってこのまま帰せ無いから部屋を取って寝かせようと思うんだ。それで手を貸して欲しいんだけどいいかな?」


「えっ!中田さんメグミと一緒の部屋に泊まるの?」


「ちげーよ!美和さんとだよ!俺は神島と泊まるからメグミさんをお願いします。

俺は部屋を取ってくるから」


 なんか、男らしい中田がフロントに向かって行った。


「あれ、中田さんさっきまで僕と言ってなかった?」


「女性向きの一人称だろ、男同士だと俺って言ってるよ。一晩離れるけど大丈夫だよね三和子さん」


「メグミとなら多分大丈夫だと思います」


「なにか、あったら電話してよ」


「ありがとうサトルさん」




「ツイン二つ取れた。それも隣同士だ!」


「え、ダブルじゃ無いの?」


「美和さん、なぜ俺が神島に抱かれなければ、ならないんだよ!はっ!まさか今だに童貞だからそっちだと思います!とか?」


中田、お前も飲み過ぎだ。


「えっ?違うんですか!」


「ちゃうワイ!!」


「御免な、彼女天然が入っているから」


「怒っては、いないぞ!ただの突っ込みじゃから」


 僕達はお父様お母様に、挨拶をして明日迎えに行く事を伝えた。


「メグミ完全に死んでるわね。

こんなにチョロいと今後が心配だわ」


「簡単にお持ち帰り出来ちゃうね

チャラいのに引っかかって人生棒に振る未来しか見えないぞ」


「それは言い過ぎと思うけど実際にあり得るわね」


「トリマ立たせて……駄目だな。

中田そこに、かがめ!」


「え?」


「メグミさんをおんぶするんだよ!

ん、嫌なのか?じゃ僕がおんぶする」


「いや、大丈夫だ俺がする。最後まで俺がメグミさんをエスコートするから」


「フロントで車椅子借りて来ようか?」


「必要ないです!俺がメグミさんを守るんだ!」




「う〜ん?はっ!ここはホテル?

迂闊だった、私連れ込まれたんだ!

誰に?サトル君じゃない……中田か!」


「あれ?下着はそのまんまだわ」


 念の為手を入れてみるが形跡はない。

シャワー浴びている音がする。


「誰かいるの?」


「メグミ目が覚めた?」


「三和子なの?」


「そうだよ!メグミが酔い潰れて大変だったんだからね。中田さんがおんぶしてくれたんだよ」


「あのヘタレが?」


「そう、最後まで俺がメグミさんを守るってね。カッコ良かったよ」


「へ〜あいつがね。でアンタ一人でシャワー浴びれるの?」


 一人じゃないよサトルさんが観ているからとスマホを見せる三和子。


ライブで通話していたのだ。


『三和子さん!メグミさんの下着姿が映ってる!』


「あら、御免なさい」


『大丈夫ですよ奴はトイレに篭ってますから』


「トイレ?」


『絶世の美女メグミさんの感触に慕っているんですよ』


「感触?」


「私でオナニーしてるのよ」


「えーー!」


「何驚いているのよ三和子も皆んなのオカズだぞ!そんなオッパイしてんだから」


「えーー!!」


「大丈夫よサトル君は三和子一筋だから、それに三和子も守っているから」


「でも、二回も良子さんと間違われたよ」


『ぐっはーーっ!!』


 吐血する程のダメージを受けたサトルだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ