第21話 山下の救出
あの日から美和さんはすっかり僕に依存してしまったようだ。
見知らぬチンピラ二人に犯されそうになったんだ相当に怖かったと思う。
僕がトイレに行こうとするだけで狼狽え始める。その時は松坂さんに見て貰っている。それじゃ仕事に成らないのではと思うが、僕が視界の中にいると、安心出来るのだろう普段通りテキパキと何でもこなす。
本当に二人は優秀だし美人だしスタイルも素敵だ!
社内でも僕達の事は有名になった様だ。
知らない人からも美和さんを一生面倒を見た方がいいと余計な事を言ってくる事が何回もあった。
皆んな美和さんのファンなのだろう。
メグミさんはトラウマを抱える同士だからウマどおしでウマが合うなんて言っていたが、伝わり辛いと思った。美和さんは意味が分からなかった様だ。
あっちの方は相変わらず毎日しているし、よく三人でも行う。二人きりだと恥ずかしいて言っていたが個人の意見だから違うとも言えない。僕も少し可笑しいか?
最近気づいた彼女がセックス依存症ぽくないかと思いようになってきた。
気にしない素振りをしているがあの事件が尾を引いている事は間違いない。今だに不安や恐怖心がストレスになっているんだろう。
因みあの店は軒並み逮捕者を出して閉店したそうだ。SNSの投稿者は皆んなバズってウハウハらしいテレビ局に取り上げられた人もいたらしい。
僕に出来るのは、優しく抱きしめて頭を撫でてやるしかないが、兎に角、安心して貰うしかない。
ある日松坂さんがとんでも無い事を言い出した。
「サトル君、三和子と一緒に暮らしたら、もうそんな関係でしょ」
「まあ、そうかも知れないけど、ウチには猫が居るので……」
「サトル君の部屋で暮せばいいでしょ。三和子が貴方の部屋に行くのよ。まだ三和子を一人に出来ないよね」
「多分駄目だと思います」
「ならそうするしか、ないでしょう?
三和子に言っておいて、日程が決まれば手伝うわ」
「すみません。メグミさん彼女に伝えておきます」
「いいのよ、三和子が自立出来たら貴方を奪還するから」
えっ!まだ決着が付いていなかったか。
「えっ?私がサトルさんの部屋に……」
二ヘラとする三和子さん貴方美人なんだからそんな顔を見てせはいけません。
「今から早退して準備して来ます!」
嬉しそうな三和子さんだが、仕事を疎かにしてはいけません。と優しく注意をしてあげた。
こんな、美人と一緒に暮らすのか……
まあ、散々エッチした仲だもんなと身も蓋も無い事を考えた。と台無しな事を思うサトルだった。
トイレで同じ部署の山下と一緒になった。奴め僕の隣で用を足しやがって!
「神島よ美和さんはお前に託す」
えっ?美和さんって山下の物だったの?
「だが、しかし松坂さんはお前には絶対渡さないからな!」
「松坂さんも相当人気があるよな」
「そうだ!俺は男らしく堂々と告白して彼女を手にいれる。そして彼女を支えて結婚するんだ!」
「山下よなんだか、戦地での死亡フラグぽいぞ!大丈夫か?本当に彼女を支えられるのか?」
「馬鹿にするな!俺は九州男子だ男に二言は無い!」
因みに僕は北海道だ。
「彼女のお父さん、ここの財閥の総統だぞ!」
「えっ?」
「うわっー!」
余りにものショックでチンコが縮こまりズボンの中に逃げ込んだようだ。
山下は捨てられた子犬の様な目で僕を見てくる。
「はぁ、分かったよ助けを呼んで来てやるからそこで待機していろ」
「す、すまない神島……」
本当泣きそうな声で言うなよ!
僕は、部署に戻ると山下と気心が知れていると思われる清水さんに声を掛けて、山下の悲惨な状況を面白、可笑しく伝えてあげたのだ。
あらあら、まあまあと清水さんは嬉しいそうにトイレに向かった。
これで、僕のミッションは達成だ!
その後二人は親密な関係になったらしいと誰かが言っていた。




