表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
文明が滅びた近未来で、俺の万能ナノマシンが便利すぎて静かに暮らせない  作者: 月灯り庵


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

93/113

楽園の維持コスト

「……無理」


拠点中枢。


リナが机に突っ伏していた。


「限界」


「まだ朝だぞ」


「朝だからよ!!」


外。


相変わらず巡礼大混雑。


祈り。


供物。


意味不明な列。


「なぜ終末世界で行列文化が発生しているの……」


ガルド苦笑。


「人気スポットだからな……」


「笑えないわよ!!」


ノアだけ元気。


「信仰心は素晴らしいですね!」


「お前のせいではないけど黙って」


エリシア報告。


「物資消費増大」


「警備負荷増加」


「環境維持負荷上昇」


つまり。


「……普通に迷惑ね」


「非常に」


この拠点。


本来は隠遁型スローライフ拠点である。


なのに。


「……なんでこうなったのよ……」


「噂」


「神域」


「お前」


「なぜ私ですか!?」


だが問題はそこではない。


「……なあ」


俺は外を見る。


人の海。


終末世界の住人たち。


「これ」


「いつまで続くんだ?」


沈黙。


珍しく。


誰も即答しない。


「……」


「……消えないでしょうね」


エリシア静かに言う。


「楽園だから」


「安全だから」


「希望だから」


騒がしい日常の中。


わずかに空気が変わる。


リナが小さく息を吐く。


「……厄介ね……」


「だが理解はできるな……」


誰も笑わない。


外の世界は地獄。


ここだけが異常。


「……楽園ってのも大変なんだな……」


その瞬間。


──ボンッ!!


「ぎゃああああああ!?」


「なぜですか!?」


「日常よ日常!!」


空気破壊完了。


安心感すらある爆発。


だが。


誰も先程の会話を忘れてはいなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ