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文明が滅びた近未来で、俺の万能ナノマシンが便利すぎて静かに暮らせない  作者: 月灯り庵


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信仰という名の災害

「……増えてない?」


拠点外。


朝。


視界。


人。人。人。


「増えてるわね」


「大増殖だな……」


「巡礼者です!」


「元凶が嬉しそうに言うな!!」


地平線まで人影。


終末世界とは思えない人口密度。


「なぜ来るのよ!!」


「神域だからです!」


「違う!!」


なぜか完全に定着した概念。


「聖水を求めて参りました!」


「ただの湖水よ!!」


「神の泉と聞きました!」


「誰だそんな誤情報流したやつ!!」


さらに。


「神の使徒様!」


「誰!?」


「お姿を拝見でき光栄です!」


「だから誰なのよ!!」


指差される方向。


「……俺?」


「なぜだ」


「妙に落ち着いているからです!」


「基準がおかしい!!」


勝手に神格化被害拡大。


「供物を!」


「捧げ物を!」


「祈りの場を!」


拠点前が完全に祭り状態。


「……最悪ね……」


リナ遠い目。


「統制不能です」


エリシア即断。


「もはや災害」


「信仰災害ってなんだよ……」


その時。


──ボンッ!!


「きゃああああああ!?」


いつもの爆発。


巡礼者たち。


「……」


「……」


「……奇跡……」


「違う!!」


「爆発を神秘扱いするな!!」


「神の演出ですね!」


「お前黙れえええええ!!」


結果。


「やはり神域……」


「尊い……」


「なぜ悪化するのよ!!」


こうして。


楽園拠点はついに。


宗教的観光地と化した。


終末世界の概念が壊れ始めていた。


主にこの拠点のせいである。

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