接触という名の災害遭遇
「……停車」
武装車列。
湖目前。
全員緊張。
「妙だな……」
「防衛設備が見当たらん……」
「罠か……?」
極めて真面目な警戒。
だが。
──ボンッ!!
「!?」
拠点内部爆発。
「攻撃か!?」
「違う……内部だ……」
「なぜ内部爆発が通常挙動のように……?」
価値観崩壊開始。
「……構うな、前進」
判断としては正しい。
だが相手が悪い。
歩兵部隊接近。
緊張感。
完璧な侵攻ムード。
その時。
「おはようございます!」
「!?」
拠点入口。
少女型存在。
無防備。
満面の笑顔。
「誰だ!?」
「識別不能!」
「警戒しろ!!」
ノアである。
最悪である。
「訪問者ですね!」
「なぜ友好的だ!?」
「敵意なし……?」
「違う、油断するな!!」
さらに。
──ゴゴゴゴゴ……
「今度は何だ!?」
地面振動。
視線上昇。
拠点屋上。
意味不明な巨大構造物が変形中。
「兵器か!?」
「違います!」
(違わない)
「拠点自己調整機能です!」
「何の調整だあああ!!」
ナノマシン展開。
建築変形。
光の奔流。
終末世界完全無視。
「……報告」
「評価を修正します」
「どう見ても」
「災害です」
極めて正しい結論。
一方その頃。
拠点側。
「なんで悲鳴上がってるのよ外」
「知らん」
「歓迎されていますね!」
「絶対違う」
こうして。
外部勢力はついに理解した。
敵ではない。
勢力でもない。
拠点でもない。
分類不能の何か。
最も適切な表現。
「……近付いてはいけない……」
完全に遅かった。




