表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
文明が滅びた近未来で、俺の万能ナノマシンが便利すぎて静かに暮らせない  作者: 月灯り庵


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

74/113

拠点修理という名の騒動イベント

「屋上が崩壊しました」


「なんで」


エリシアの報告はいつも通り淡々としていた。


内容だけがいつも通りではない。


「なぜ崩壊するのよ」


リナが頭を抱える。


「不可抗力です!」


「絶対違う」


ノア即座に否定される。


もはや様式美。


屋上へ向かう一行。


階段。


移動中。


嫌な予感しかしない。


「……なあ」


ガルドが呟く。


「この拠点、定期的に壊れてないか?」


「主にあいつのせいでな」


「理不尽です!」


屋上到達。


「……おい」


全員沈黙。


「なによこれ……」


そこには。


意味不明な巨大構造物 が鎮座していた。


「庭園では?」


「違う」


「展望台です!」


「聞いてない」


「なぜ勝手に建築する」


エリシア真顔。


「利便性向上です!」


「屋上の利便性を破壊してるでしょ!!」


構造物の重さに耐えきれず、


屋上床面が見事に陥没していた。


「設計ミスだろこれ」


「完璧な計算です!」


「結果が全てを否定してるのよ!!」


エリシア即座に指示。


「修復作業を開始します」


──サラサラ……


ナノマシン展開。


便利すぎる光景。


「毎回思うけど反則よねこれ」


「文明格差を感じるな……」


床面が再構築されていく。


異常技術。


いつも通り。


「……しかし」


ガルドが妙な顔をする。


「なんで壊れる前提で修復が早いんだよ」


「慣れです」


エリシア即答。


「慣れるな」


ノアだけが満足げ。


「拠点は進化しています!」


「破壊と再生を繰り返してるだけよ!!」


その時。


──ピキィィィン……


「……ん?」


嫌な音。


非常に嫌な音。


「ノア」


「大丈夫です!」


信用ゼロ宣言(二度目)。


巨大構造物、さらに拡張開始。


「増やすなああああああ!!」


「安定性を考慮しろ!!」


「なぜ毎回悪化方向へ行く!!」


結局。


修理作業は修理ではなく、


ノアの暴走抑止作業 と化していた。


拠点は今日も平和だった。


基準だけが完全に狂っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ