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文明が滅びた近未来で、俺の万能ナノマシンが便利すぎて静かに暮らせない  作者: 月灯り庵


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微妙に落ち着かない三人

「……で?」


なぜこうなった。


湖畔。


穏やかな朝。


のはずだった。


なのに。


「……」


俺。


リナ。


エリシア。


なぜか三人。


「……」


妙な沈黙。


居心地が悪い。


非常に悪い。


「……なにこの空気」


先に口を開いたのはリナだった。


助かった気がした。


「いや別に」


特に理由はない。


本当にない。


偶然だ。


多分。


「問題ありません」


エリシア即答。


だが視線が微妙に泳ぐ。


説得力ゼロである。


「……」


なぜ三人になるだけでこうなる。


意味が分からない。


「……」


湖の水面がやけに静かだ。


やめろこの演出。


空気が余計おかしくなる。


「……」


誰も喋らない。


非常に気まずい。


「……ねえ」


またリナ。


本当に助かる。


「なんでこんな静かなのよ」


「知らん」


「普通に話せばいいじゃない」


「そうだな」


だが続かない。


なぜだ。


「……」


エリシアが妙に黙っている。


珍しい。


「どうかしたのか?」


何気なく聞く。


本当に何気なく。


「っ……いえ……」


なぜか反応が妙に速い。


そして妙に不自然。


「……?」


「問題ありません」


今日それ何回目だ。


リナがじっとエリシアを見る。


「……」


なんだこの視線。


怖い。


「……あんたさ」


やめろ。


その前振りはやめろ。


「妙にぎこちなくない?」


直球。


やめろ。


「そ、そんなことは」


珍しい。


エリシアが言葉に詰まる。


「……」


空気がさらにおかしくなる。


やめろ。


湖静かになるな。


「……」


なぜか俺を見るエリシア。


やめろ。


巻き込むな。


「……別に」


今度はリナがそっぽを向く。


なぜだ。


俺何もしていない。


「……」


沈黙。


重い。


非常に重い。


その時。


「なるほど」


ノアが現れた。


なぜ来た。


「何がだ」


「三角関係特有の緊張状態ですね」


「違う!!」


三人同時否定。


だが。


「……」


誰も完全には否定できない空気が残った。


最悪である。


こうして。


ただ並んでいるだけなのに、


異常な精神負荷を生む空間が完成した。


主に恋愛的な意味で。

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