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19「アクマ」

「終わりだ、ローゼ・ルヴァ。お前の罪は牢獄でじっくり聞く」


ヴァイスの無情な言葉に、はいと潔く認めるローゼ。

その時、黒い霧がローゼとヴァイスを包んだ。


「その、魂。おくれ、おくれ」


歌うように声が聞こえ、霧は二人の首によりまとわりつく。

2人の息の音はおかしくなり、首をできるだけ避けて霧を斬ろうとするがするりと抜けられる。


「タイミング逃したか」


がっかりした声が聞こえ、カトレアは声の方を向く。

ザクロがいたのだ。


「ザクロ、お願い!この霧を払って!!」


カトレアは懇願するが、ザクロは首を掲げて言い放った。


「なんでそんなことしなきゃいけねぇんだ?」

「え?」


冷水を頭から被ったようにスッとその言葉がカトレアの心を空虚にする。


「そもそも、あれはあの女の代償だ。アイツはその前払いを受け取ってるに過ぎねぇよ」

「どういうこと!?」

「アイツが引き受けた約定はテメェとあの男を殺すこと。まあ、今そいつの魂も頂いてるから、あとはオメェだけ、けどオメェにはオレがついてる、アイツはオレを突破して殺さなきゃなんねぇ。そのための力がいるんだよ。だから今もらってる」


それを、こうなることをわかった上でこの男はここまでいたというのか。カトレアは思わず呟く。


「悪魔」


恐怖に怯えたカトレアの声を聞き、ケケケとあの笑い声を漏らす。


「ずーっとテメェが言ってたじゃねぇか。オレらは悪魔だって」


当たり前のように言われた言葉にカトレアは何も言えなかった。

悪魔のようなではない、本当のアクマだったのだ。

さあ、ラストスパートをかけましょう!!

実を言うとザクロも大概お人好し。

明らかに面倒そうなカトレアと契約しちゃうくらいだから。

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