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エーテルコード:サイドストーリー  作者: エトコッコ
怜、もふもふの村をプレイする

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「ソロプレイ編②」


(これくらい釣ればいっか……)


気づけば怜は、魚を8匹釣り上げていた。


『能勢主任、私はこれで失礼します』


怜は、隣で釣りをしていたカバゾー(能勢)に頭を下げた。


『うん、またねー』


カバゾー(能勢)は釣りを続けながら、ゆっくりと手を振る。


2人は、その場でフレンド登録も済ませていた。



怜はキャンプ場へ向かい、釣った魚を焼いていた。


(そういえば……)


(目的は家を建てることだった)


怜は当初の目的を思い出す。


このゲームは、やれることがとにかく多い。


そのため、人によってプレイスタイルもさまざまだ。


(家かぁ……うーん)


今の怜は、家を建てることよりも、武器や防具、強力なアイテムを集めることに興味が向いていた。


(もちのすけグッズは、あずかり屋に預けておけば安全だし)


焼いた魚を食べながら、怜はそう考える。


現実でも、怜は部屋に入りきらないもちのすけグッズを、寮の使われていない旧型の個室を倉庫代わりにして保管していた。


どこか現実とゲームがリンクしているようで、少しだけおかしく感じた。


その後、怜はキャンプ場で休息を取った。



もふもふの村へ戻ると、あずかり屋へ向かい、もちのすけグッズを預けた。


(あ、パジャマだけ持っとこう)


そう思い、着ぐるみパジャマだけは手元に残した。


その後は武器屋やなんでも屋を回って、アイテムの売買をした。


おかげでバッグの中はかなり整理された。


怜が次に欲しいものは、“魔法のローブLv.1”だ。


価格は9000チップ。


現在の所持金は1200チップ。


(戦闘も慣れてきたし、魔物の森とは別のところに行こうかな)


今のところ、金策として最も効率がいいのは魔物狩りだった。


なにより、序盤にしては強力な武器も手に入れている。


怜はマップを開く。


(んー……キノコの森ってとこに行ってみようかな)


キノコの森の危険度は★1.5。


ちなみに魔物の森は★1。


大きな差はなさそうだった。


怜はキノコの森へ向かった。



怜はキノコの森へ到着し、そのまま森の奥へと足を踏み入れる。


(湿気すごそう……)


怜はそう思った。


魔物の森とは、また雰囲気がまったく違う。


薄暗く、いかにもじめじめとしていそうな景色が広がっていた。


すると、少し離れた場所にキノコ型の魔物が2体いるのを見つける。


(キノコが動いてる……)


怜は武器を構え、気配を消しながら近づいた。


「ギョ!?」


キノコ型の魔物は怜に気づき、そのままこちらへ向かってくる。


怜は氷の杖を振るい、2体を攻撃した。


しかし、魔物の森の敵とは違い、思ったほどダメージが入らない。


(……ん?)


もう一度攻撃する。


だが、やはりダメージはあまり通らない。


(……あれ?)


怜は戸惑った。



その瞬間——


キノコ型の魔物の攻撃が、怜に命中した。


ダメージ自体は小さい。


しかし、毒状態 Lv.1になってしまった。


(ど、毒??)


初めて見る状態異常に、怜はさらに戸惑った。


毒状態になった怜は、少しずつ体力が減っていく。


その間にも、2体のキノコ型の魔物は次々と攻撃を仕掛けてきた。


1発の威力は低い。


だが、毒による継続ダメージと重なり、体力は着実に削られていく。


(このままじゃ……!)


怜は焦り始めた。


その時——


小さな影が、すたたたと駆け寄ってきた。

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