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エーテルコード:サイドストーリー  作者: エトコッコ
怜、もふもふの村をプレイする

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「はじめてのプレイ編⑤」


魔物の森に到着した2人。


怜はいつの間にか、もちのすけの着ぐるみパジャマから初期の服へと着替えていた。


『あれ? コス戻したんだ』


閃が言った。


「うん。返り血がつくかもしれないし」


怜はそう答える。


『返り血て』


もちろん、このゲームにそんなシステムは存在しない。


怜の独特な発想に、閃はある意味感心していた。


その時、向こうから魔物が3体こちらへ歩いてきた。


「来た」


怜は武器を構える。


『ゴロリンが3体か』


閃も武器を構えた。


「ゴロリン?」


怜が尋ねる。


『ゴロツキゴブリンの略らしい』


▼ゴロリン

挿絵(By みてみん)


閃が答えた。


たしかに絵柄はポップだが、見た目はいかにもゴロツキといった雰囲気だった。



『ゴロリンは単体ならあまり強くないけど、複数いる場合は——』


閃が怜の方を向きながら説明しようとした、その時だった。


すでに怜の姿はそこになかった。


怜は武器を構えたまま、一直線に敵へと突っ込んでいく。


ゴロリンたちも武器を構え、迎撃態勢を取った。


(怜……意外と好戦的だなぁ)


閃はそう思いながら、後を追う。


怜はすでにゴロリンたちと交戦していた。


武器の長いリーチを活かし、アウトレンジから的確に攻撃を当てていく。


さらに相手の攻撃も、ひらりひらりと軽やかに回避していた。


閃はビリビリヌンチャクを振るい、ゴロリンを1体撃破する。


続いて怜も1体を倒した。


そして最後の1体は、閃がとどめを刺した。



ゴロリンを倒した後、怜は落ちた報酬アイテムを拾い集めていた。


『……ゲーム苦手って言ってたけど、とても初心者とは思えないプレイだったよ』


閃は驚いた様子で言う。


「そう?」


怜はケロッとした表情で答えた。


『全くの初心者なのにノーダメージなんて……』


閃は素直に感心する。


「ふぅん……」


しかし怜はあまり気にした様子もない。


「さ、次行こ」


そう言って、先へ歩き出した。



それから30分ほど、2人は魔物を狩り続けた。


怜はすっかり戦闘のコツを掴んでいた。


(……楽しい)


魔物を倒しながら、怜はそんなことを思う。


『怜、時間大丈夫?』


閃が声をかけた。


時刻はすでに深夜。


ゲームを始めてから2時間が経っていた。


「え、もうこんな時間?」


怜は時間の経過の早さに驚く。


「うーん……今日はもう終わろうかな」


怜が言った。


『それがいいよ』


閃も頷く。


「じゃあ……おやすみ」


そう言い残し、怜はゲームをログアウトした。


そして現実世界でベッドに横になる。


こうして、怜の初めての『もふもふの村』プレイは幕を閉じた。


(もふもふの村、か……)


そんなことを考えながら、怜は静かに目を閉じる。


——つづく。

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