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ぬがせっ!! ハーレム野球拳 女子校生GP (後編)

 UMD VIDEOという物がある。UMDとはPSPで使うMDみたいなソフトの事で、つまりUMDVIDEOとはPSPで観る映像ソフトという事だ。

 当時としてはいつでもどこでも映画やアニメが観れるので結構な数が出ていた。


「そしてそんなUMDVIDEOに颯爽と現れた紳士の騎士! それが野球拳だ」

「紳士の騎士……言い辛っ」


 熱弁する見条とは裏腹に千歳の目は冷ややかであった。もとい、困惑して思考がまとまらないというのが正しい。

 イケメンで知られる見条がゲームが好きなのはわかる。それがPSPを出してきた時は驚きはしたがわかる。しかしそこで出てくるのがまさかのUMD VIDEOで、かつ野球拳と来た。

 こんな姿を取り巻いている女子達が見たら百年の恋も冷める。


「中身はシンプルに登場するセクシー女優を選んでジャンケンをするだけ」

「セクシー女優……あぁAVじy」

「千歳君!」


 女優まで言おうとして急に肩を掴まれた。


「いいかい? セクシー女優だ、敬意と尊敬と劣情をもってセクシー女優と呼ぶんだ。少なくとも18禁以外では!」

「え、そういうこだわりあるの?」

「いやないよ」

「ないんかい」


 実際パッケージを見ると「対戦相手は10人のセクシー野球拳アイドル」と書かれているから、このゲームにおいてはセクシー女優と呼ぶのが正しいのだろう。

 セクシー野球拳アイドルてなんだ???


「いや待ってこのパッケージ裏なに!?」

「気付いたか少年よ」


 得意気に仙人面してる見条はおいておいて、パッケージ裏を何の気なしに見ると衝撃の画像があった。通常こういったパッケージの裏面には内容を表す本編のスクショ等があったりするものだが、なんと登場するセクシー女優達のあられもない姿があったのだ。


「え、これいいの?? 大事なとこを星で隠してるだけじゃん」

「ちなみに本編だと星が取れるぞ」

「……」


 目を見開いて見条を見る。宇宙猫というミームがあるが、今まさにあれと同じ状況だと言えよう。

 星がとれる、つまりそれは。


「そう、これは乳首が見えるんだ!!」

「うそでしょ!? PSPで!?」

「ああ!」

「エロゲーじゃん! 18禁じゃん! なんで持ってんだよ!」

「ふふ、千歳君よくパッケージを見たまえ。表の右下」


 言われて気づいた、まさかそんな! そんな事が。


「じゅ、15……だと」

「そうさ! これは15歳以上推奨! 18禁ではない!」

「な、なんだってぇ!?」


 一体何故そのような事が、ゲームにおいて乳首が見えれば即18禁の筈である、いくら発売当初がまだそういった審査が緩かったとはいえ、こんな脱法が許されるのか。


「ここで最初のUMD VIDEOの話に戻るわけだよ千歳君」

「一体何を……はっ、そうかこれはゲームではない」

「そう、これは映像作品扱いなんだ! だから15歳以上推奨になった、と思われる。実際のところは俺もよく知らなくてね」


 だが基本的に映画やドラマなどでは、おっぱいが見えるだけならPG12、明確なSEXがあればPG15となっており18禁にはならない。

 PG18になるのは陰茎が映された場合だ。


「そしてこれが発売されたのは2012年、平成中期でまだギリギリ地上波で乳首が出る映画が深夜でやっていた! 俺は親父の録り溜めた火曜サスペンス劇場の温泉回や夜美女や特命係長とかを観ていたからわかる!」

「それ借りていい?」

「明日持ってくる」

「ありがとう」

 

 

 いい感じに盛り上がったところで早速野球拳を開始する。

 誰を脱が……ジャンケンを楽しむのか。


「千歳君が選んでいいよ」

「じゃあ……この人で」


 野球拳でお馴染みのあの曲が流れ、選んだセクシー女優が合わせて踊る。そしてアウト! セーフ! よよいのよいで出された手は。


「負けた」

「負けた」


 まあジャンケンなので運ゲーである。


「うおお! 勝った!」

「よぉし!」


 画面の中では女優が服を一枚脱ぐ、あまりにも艶めかしく焦らしていく仕草に初心でピュアな男子高校生二人はずっとドキドキしていた。


「ど、どうしよう、まだ何も見えてないのに凄く興奮してきちゃった」

「トイレいくかい?」

「いやまだその時じゃない」


 そして。


「負けた」

「勝てない」


 運ゲーなのである。

 だが! セクシー女優達のセクシーな姿を見るためならばどれだけ敗北を重ねようと構わない、どれだけ辛酸を舐めさせられても諦めない、純情可憐純真無垢な男子高校生はテントを貼りながら勝ち負けに一喜一憂する!

 所詮は確率、重ねていけばいずれ。


「き、きたぁあああ!」

「やった! 勝ったよ!」


 何十回と繰り返した敗北の果てに到達した勝利、栄光を勝ち取った彼らに与えられたご褒美のセクシー女優のセクシーな姿はとてもエロかった、とてもエロかった。だが。


「勝った喜びが大きくて性欲が飛んでったよ」


 ズボンのテントは既に折り畳まれている。


「同じく、何かこう、エロってもっと気軽に摂取してもいいと思うんだよね」

「いやそこはちゃんとある程度締め付けた方がいいと思う」

「千歳君は真面目だなあ」

「それはそれとして、これ借りてもいい?」

「千歳君はムッツリだなあ」


 尚、このゲームは15歳以上推奨とあるが、販売店によっては18禁コーナーに置いてある事が多く。PSPのコーナーで見つからなかった場合はそちらを探すと意外と見つかったりする。

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