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幽霊とでもリア充ですよね  作者: ナギ式
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私、そして平穏へ

すっかりと過ぎ去った正月の風を感じながらふらふらと歩く。今このとき地面を踏みしめて歩いていられるのは蒼太のお陰ではあるのだが、方法が方法の為に素直に喜べない...というか気まぐれ1つで滅ぼそうとして来る相手にプライドズタズタになるまで煽るとか一体何を考えてらっしゃるのだろうか。


という訳で下手したら歩く地面すら無くなっていた可能性に恐怖をしつつもなんだかんだ無事に幕を引いた。引いたって事でいいんだよね?知らないよ、やっぱりむしゃくしゃしてやったとかなっても。


まぁそんな事があったとは露知らずに世界は平和に進んでいく。時は1月7の事、今日から始まる最後の学期にぐだぐだと転がっていたい気持ちを教えて寒い町中を私は登校した。


そして、毎回恒例の校長によるありがたーいお話を覚悟して体育館に全生徒が集合したが、不幸な事に校長はインフルエンザにかかったらしく体調不良であり、副校長がさっと短い挨拶を済ませただけでその日は終わった。


集会が終わると皆はわざとらしく残念そうな声で校長の話が聞きたかったと言いながら教室へと向かう。まぁそんな事は微塵も考えてはいないのだがやはりポーズというものは大事である。特に三年の一部はこの時期にやらかしたりして進学に影響が出たりしては困るために積極的に残念アピールをしていた。


まぁそもそも教員含めて誰もが無くてほっとしているためあまりに効果は無いのだが悪口を叩くのよりは何倍もましという事で見逃されている。


そして、そんなものを尻目に私は自信満々に教室へと入っていった。今の私には素晴らしい力がある。気持ち緊張が和らぐ程度の悪魔の力が私にはあるのだ。というかこの程度で魂せびるとかやっぱりあの悪魔はいろいろと酷すぎるだろうと私は思う。


初登校も鐘がなり学校は終わりここからは自由な時間である。私は久しぶりの部室に入った。するとそこには布や毛布にくるまれた人形が2つ部屋の真ん中で寄り添っていた。


「ン?オオヤットキタ。ハヤクココヲアッタメテ」

「ススス(ストーブでもこたつでもいいから暖まりたい。)」


人形の癖にこの二体寒がってるのか。というか感覚あったんだ、初めて知った。そして私は言われるままにヒーターをつけた。ストーブも使用することは可能であるが、一回の倉庫にある上に灯油は部費負担なので使えない。電気ヒーターは小型で暖かくて最高だね。コタツ?そんなものはない。


こうして部屋を徐々に暖めながらヒーターの前にたむろする一人と二体の風景がそこにはあった。


「あー、いい正月だったなぁ。もっかい正月来ないかなぁ」「それじゃあ来年にまた楽しみましょう」

等とガヤガヤと話ながら二人が入ってきた。


「おう、風邪は治ったみたいで良かったな、それとあけおめ。」「まだ2週間ちょっと会ってないだけなのにわりと長い時間あってないような気もしますね」


「うん、風邪はもうすっかり良くなったよ。まぁ暇で仕方がなかったんだけどさ。それとあけおめ」

「まぁとにかく健康が1番って事だな!そういやあの悪魔あれからどうなった?」

「とっくに帰ってきてるよ。もしかしてまだあってないの?」


「おやおや~、今誰か俺の事を噂してかな。ふ、ふ、ふ。数々の危機を乗り越えて皆大好きな俺が帰ってきたよ!」

「蒼太兄、出口はあっちだよ」

「ねー、せめて登場シーンにそう言うのは止めてくれない?心にグサッと刺がささるから」


「という事は無事に問題は解決したって事でいいの?」

「そうそう、是非ともすずと有栖の二人には俺の頑張りを聞いてもらおうかな。」

「何か、少し見ない間にウザくなってない?」


「まぁまぁ、蒼太兄も大仕事をやって疲れて帰ってきたところを芽依ちゃんにおざなりにされて拗ねてるだけだからさ、だからよかったら話を聞いてあげてくれない?きっと最後には口を揃えて驚きの言葉が出てくるはずだからさ」

「フォローされてるようであんまりされてない気もするけどとにかく悠太の言う通りに聞いてくれよ。」


そう言うと、自慢したがる子供のような嬉々とした顔で二人には自らが如何に頑張ったかを語って聞かせ、その話の芽依ちゃんの反応が冷たすぎやしないかと若干の不服を混ぜた約15分にもなる話を聞かせていた。


全てを聞き終わった後、暫く呆然とした二人は徐々にその顔の表情を驚きと蒼白にやや怒りを混ぜたつまるところなんとも形容し難い顔になって「「何で喧嘩売ってきちゃってるのよ」」と綺麗にハモっていた。


「でも芽依ちゃんもこんな感じだよね?やり方」

「行き当たりばったりは~、とてもよく似てるよね~」

「だが流石にそこまで喧嘩を売ったりは...しないだろうな!」


少しの間があったことに違和感を感じるものの、概ね問題ないとして三人の会話をスルーした私はヒーターの前でお菓子を頬張りながらやっぱりといった顔を向けていた。


ああ、もう少し蒼太が真面目になってほしい。


人形ブレイクタイム

西「ホンペン二ワタシハカエリザイタ」

日「ススス(ここからは私達の時代)」

西「オニモユウレイモアクマモテンシモワタシノモクテキノマエニハキエサッテモラワナケレバ」

日「ススス(人形達はリア充ですよねになる日も近い)」

天使「何か不穏な気配がしたのですが?念のためこの辺りは消し飛ばそうかな?」

西日「「......」」 カタカタカタカタ

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