私、初めてのパーティー
しかし、いくら待っても帰ってこなかった。まぁ少なくとも今私が生きているのだから失敗はしていないのだろうし、それだけわかれば十分である。
蒼太は私たちの為に礎となったのだ。合掌
という事にして放っておくことにした。もう既にあれから何週間かたち、辺りはすっかりとクリスマスムードに包まれている。
駅前の広場では何処からかそんなムードを加速させるべくクリスマスソングが聞こえてくるほどである。そして、そんななかにいるのでもう蒼太の事はほとんど忘れかけていた。
現在私が何をやっているのか、それは埋め合わせである。
具体的に言えばこの半年近く全くといっていい程にタダ働きを強制してきた2番達の為に焼き肉に来ているのだ。しかも今回は友達コミで。半年前なら考えられなかったねそんな事。
今回のメンバーは私、幽霊達、金剛さん、すず、露葉、七光りである。
鬼のシュテンは現在時雨家で保管されているので(されてなくても)お休みだ。因みに保管の理由は、私が割と危ない橋を渡りまくっているので、何かの拍子に中に閉じ込められた危険な奴等を外に出さないために再封印するのだとか。
それはともかく、私たちは学校付近にある比較的大きな焼き肉チェーン店に私たちは入店した。特に名目は無かったが、とりあえずは生存パーティーという事にした。
因みに七光りは勝手についてきただけで今回の騒動にも今までのどの問題にも役にたった試しはないのだがなんか仲間はずれにするのも辛いのでつれてきた。
1人でハブられるのって辛いよね。まぁ基本どこに行っても人気のあるこの男にボッチとしての同情を感じるのは私ぐらいだろうけど。
しかし、そう思うと夜ノ守竜也は確かに不憫であると思う。この男はこの中の誰よりも不思議な力を求めていながら唯一持ってない人でもあるからだ。
私は、霊視と幽霊達に鬼。露葉は、一子相伝の陰陽道。金剛さんとすずは悪魔の力。と割と色物が集まっているなかで、1人持ち前のカリスマと家の力というはっきり言えば世界観が1人だけ違うようなものだとおもう。
具体的に言うなら世界で学園異能モノの世界で少女マンガのキャラをやっているみたいなものだ。個人的にはむしろそっちの世界に移り住みたいとは思っているけども、まぁ選択肢がこれだけじゃあやっぱりこっちでも...でもさらっと命の危機訪れるしなぁこっち。
どっかがましか少しわからなくなってきたぞ。うーん...やっぱりこっちかな。でないとボッチルート一択にしかならないだろうしね。
「友梨さん、全然お肉食べてないけどもうお腹いっぱいなの?」
「ん?いや、この物騒な世界と少女マンガの世界でどっちの方がましかなって考えていたんだよ」
「へー、以外とそういうのも読むんだね」
「ねぇすず?私の事どんな感じにみてるの?」
「オカルト本を読み漁りニヤニヤしていた不思議な子?」
「そんな風な印象持ってたの?心外だよ」
「だってそれ以外に読書してるとこみたこと無いしね」
ああ、納得がいった。どうしてそんな変な印象を持ったのか。それは私が1番達に会う前にそんな事をやっていたからだ。部室にあった幽霊に関する本を読んでいた頃だ。懐かしいなあ、久々に読み返そうかな?
「ねぇ芽依ちゃん。そろそろ肉を食べてよ。でないとなんのために来たのかわからないじゃん」
「あー、うん、そうだね。そろそろ食べるか。」
とりあえず今網の上で焼かれている肉を適当にとっていくつか食べた。多分カルビだと思われるそれをタレに浸けてご飯と共に戴く。うん、やっぱりこれは何度食べても美味しいね。
それから私は、タンやらレバーやらホルモンやら豚トロやらと次々に頼んでいった。ハサミで切って食べるような大きな奴も一緒に頼んでおいた。
「おい、友梨。そろそろ俺の話を聞いて超能力を教えてくれてもいいんじゃないか?」
「会長。食べながら喋るのは行儀が悪いし、そんな態度は失礼です」
「へー、そう。まぁその通りだよ。でも男には譲れないモノがあるんだ!」
「もういっそのこと悪魔にでも...いえ、何でもないです」
なんか向こうは向こうで盛り上がってた。そして、あんなにだらしない人だったっけ?
まるで酔っぱらいみたいになっているけど大丈夫なもんなのかな?一応私たちまだ高校生なんだけど...まぁもしもの時は揉み消してもらう方向で。
「友梨さん、この七光りが迷惑かけそうになってごめんね」
「いや、まぁそれはいいんだけどあんなに酔っぱらいみたいになってるけど大丈夫なの?」
「あー、あれは大丈夫。お酒とか飲んだ訳じゃなくて、気を抜いてるだけだから。いつもの態度より大分鬱陶しくなるけどまぁそれでもあそこまで気を抜けるのはかなり信頼されてる証ってことで」
あの態度って気を抜いてるからなってたんだ。まぁ確かに常日頃から肩肘はって生きてるなんて事してたら疲れるからどっかで息抜きは必要だよね。
でも信頼の証に多くの人が幻滅するだろうけどそれでいいのか七光り。割と残念なものを見つつ、パーティーは続いていく。
ああ、お肉がおいしい。
人形ブレイクタイム
西「ワタシタチホウチデヤキニク」
日「ススス...(そもそも食べ物は食べれない)」
西「ヒトコトグライハフレルベキデハ?」
日「ススス...(諦めるべきだと)」




