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幽霊とでもリア充ですよね  作者: ナギ式
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私、札を習う2

「まぁまず始めにこの札にわしが描いたのと同じ紋様を描いて見せろ」

「わかりました」


まずは私が真似をしてみた。手本は欠けた星型のようなものだった。自分では結構いい線を行ったと思ったのだが、微妙にずれていたらしい、怒られた。


次に2番に取り憑かせてみて挑戦したが、そもそもが下手すぎて話にならなかった。


3番にやらせると、意外なことに一発合格が出た。ここで女子力の差が出たようだ。私のと比べても明らかにクオリティーが高いと感じた。


4、5番は丁寧に描いてはいたけれど、私と同じレベルだった。因みにだが、1番は今も着せ替え人形となっているので不参加である。一月頑張ってね1番


「お前は便利な体しとるなぁ。それにしてもセンスがいいのが1人いるなら最初の手間が省いていいな」

「ん~、私がメインでやればいいのかな~」

「よろしく頼むぞ?なも無き幽霊よ」

「一応3番って呼ばれてるけど~、名前ではないからね~」


やる気があってくれてよかったよ。また暴走でもしたらどうしようかと内心ヒヤヒヤものだったからね。お菓子にしか興味を示さない面倒くさがりが興味を持ってくれるなんて、以外な一面を見られて私は嬉しいよ


「それにしてもこいつのツレとは思えないほどの綺麗さだな」

「もともとは~、漫画家志望だったからかな~」

「ほー、それで絵が書きたくて無念で幽霊に?」

「お菓子が食べたいだけ~、私の死因はお菓子によるものだけどね~」

「大方食べ過ぎで栄養が片寄ったか?」

「大正解だね~」


まさかの衝撃事実が発覚したよ。お菓子が原因で死んだのにお菓子をまだ求める何て...ああ、金に溺れて死にたい何て言った人が実際に溺れてもまだ求めるような感じなのかな、いや、知らんけど。


「まあ良い、それでお前が描いたこれをな、2つおって火にかける。すると術が発動するわけだ」

「文字を描いただけで~そんなことにはならないかな~」

「電子基盤は知っとるか?この札はあれと同じようなものでな、このインクで描くことでコードが繋がったのと同じになって、火にくべるというスイッチをいれると発動するんだよ」


つまり札事態が特殊なもので、そこに模様を描いて線を繋げて完成って事なのか。


「だから効果毎に違うのは繋ぐ位置が違うからって事だ。何ならこことここを直線で結んでも最低限の効果は出るようにはなっている。まあ気のせい程度にしかならんけどな」

「それなら~、これでも発動はするんだね~」


3番が持ち出したのは私の札だ。


「するにはする。だが覚えておけ、模様には意味がある。それは長い時の中で最適として改良され続けた努力の成果なのだという事を忘れるな。」

「もしかして~、この札を全面真っ黒にしたら~、全ての効果が発動する~」

「確かに全て発動するが、期待するほどの力はでないぞ」


この札ってどうやって作っているのだろう。明らかにオーバーテクノロジーな代物だろう。これが何百年いや、平安なら千年近くは遡るのか?それぐらい前からあったとしたらそりゃ国から認められるよね。


「因みにだが、この札は簡単には量産出来んから無駄遣いするなよ?」

「因みに作り方は~教えてくれるの~?」

「まあええだろう。真似なんぞ出来っこないからな。」


そこから教えられたのは以下の通りだった。

まず竹を切り出し竹簡のようなものを作る。それを血と酒と特殊な配合をした山菜や生物の死骸を粉末にしたものを加え、3月程漬け込む。すると紙のように柔らかくなるので、しっかりと水気をとった後、角を揃えてその両面に和紙を貼ると出来るそうだ。


正直それであのようなものが出来るとは思えないけれど、それが正しいと今は信じるべきだろうか?


「お爺様、それは旧式の説明では?」

「札には違いあるまい?」

「確かに札ですが封印専用の旧式じゃあ使い勝手が違いすぎます。」

「こいつらに伝える義務は?」

「それはありませんが...」

「ならば問題無いな?」

「仰せのままに」


うーん、要は違うやつの型落ちを教えられたって事なのかな?こういうのってむしろ古い方が、安全性を引き換えに威力が強力なものの方が、多いってのは定石だよね。


古代の○○とかいにしえの○○みたいなのは大体強力だって相場が決まってるからね。


その後、神雷の指導のもと、人寄せ、睡眠、誘暗等々、様々な物をついでに教えてもらった。そして、神雷と言うのが、本名じゃあ無いことも知れた。


この道を行く人にとって、本名を名乗ることは基本しないそうだ。それは悪霊等に名前を取られる事を防ぐための手段なのだそうだ。だから露葉さんもそういった芸名のような名前があるらしい。


私は幽姫と名付けられた。神雷さん曰く王とか神とか名乗っとけばそれだけ高位の悪霊と対峙した時等に下手な手回しをされなくなるらしい。それは、中途半端な囲いとかなら簡単に破られると相手が思って本人が直々に出てくるケースが多いからだそうだ。


これは悪魔等は親玉がいるのが大抵でありそいつらは王を名乗ることがあるため、同じぐらいの力量があると錯覚するのだそうだ。特に高位のものはその強さが身に染みているので、よりいっそう警戒するらしい。


ああ、そんな常識等があったことを知らなかった。



3番はお菓子の食べ過ぎによる栄養の崩れが死因といった過去が出た。後は1番の過去をいつ出そうか...

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