私、解決策を閃く
内容を決めて提出する。たったそれだけの事が今の私には出来ない。問題の出品物を何にするかは重要なのである。現在は授業中だが、そんな事は気にもならない。と言うかこっちの方が気になりすぎるだけなのだが
私は今1年生なので、飲食物の使用許可が降りないのが大きな痛手である。普通なら2、3年の先輩がいるので問題なく使えるのだが、内にはそんな先輩が居ないのである。
あの最初の時にいたふたりの名義貸しの先輩は気がついたら退部していたのだ。全く、役に立たない人たちだよ。因みにサッカー部の副部長やエースとして頑張っているそうだ。
なので、出し物、展示、ダンス、イベントのどれかに絞られるのだ。
具体的には出し物は、射的やお化け屋敷等で、展示やダンスははそのまんま。イベントはスタンプラリーや手品等の特に場所を取らない物だ。
私としては展示辺りが楽で良いのだが、それでは人が来ない。何より部室の位置が悪いので人が来ない。収益が絡まないけれども、それでは意味がないらしい。
露葉さんに何とかなるか聞いてはみたものの、個人ではどうすることも出来ないそうで、何なら部員数1人数なので、リーチな理由としてそもそも団体じゃなくねっていうのが問題らしい。
つまりあの2人が抜けたことでもう一度議題に登ったのである。本当にロクなことしない先輩だなぁ。毎晩の夢見を悪くして怨みを晴らすべきか。
もういっそ呪いを実演して出し物にしたら良いのでは無かろうか。目の前で呪われていく人々を延々と見学させる主旨で行けば私はすっきり、出し物としても人は来る。...まぁそんな呪いを使えたらの話何だけどね。
ハロウィンが開催日なのでそれに因んで来た人を拐って行くとか?トリックオアトリート。お菓子をくれなきゃ誘拐するぞって。うん、案として論外だね。
朝からずっと考えてはいるけれどたいした案は出てこない。
そうだ。心霊写真でも撮影する部屋とかどうだろうか。我々オカルト研究会は幽霊の誘致に成功した。この部屋で写真を撮ると心霊写真になるって触れ込みでさ。
ちゃんと幽霊はいるんだし嘘は言ってないよね。それにあの近寄りがたい雰囲気も幽霊のせいとか言えば来てくれると思うんだよね。世のインスタグラマーはたくましいからね。
私はこの案は行けると思ったので、2番に相談することにした。
「うん、比較的問題無さそうな意見で良かったよ」
「それだとまるで私が変なことを提案すると思ってたみたいじゃん」
「ハロウィンだからいたずらとか言って誘拐騒動でも起こしたらどうしようかなって」
「え?(心を読まれた?)」
「人を浮かせるのは芽依ちゃんの得意芸だもんね」
まさかドンピシャで当ててくるなんて、私って分かりやすいのかな?と言うかやっぱりボツだったことがわかったので、提案しなくて良かったと心から思うね。
「で、この案なら出来そう?」
「まぁ映り込む位ならお手のものだけど、これだけで良いの?」
「一応受け付けに人形達を置いて置くけど。ペッ○ー君みたいな感じに注目を集めるのに一躍買ってくれるかなって」
「雰囲気は出るかもね。そうなると酒呑も仕事があるの?」
あー、いや、雰囲気が少し違うから今回は出番は無いかな?多分怖がらせるだけだし。そもそも何の仕事をさせるのさ、迷惑客の追い出し?まぁいちゃもん対策とかなら出番はあるかな。
「取り合えずやることは決まったからそのための準備を始めなきゃね。キャッチコピーとか」
「確かにね。野球部の情熱と青春を詰め込んだフランクフルトとかインパクトあったよね」
「映画部監修、究極に合うポップコーンとかもあったよ」
「まぁ私は既にキャッチコピーを考えているからね。「オカ研は幽霊の確保に成功した!?そのスマホで激写せよ 」とかどう?」
「良いけど長い。後、スマホ以外での撮影者来なくなるじゃんそれ」
長いのは解るけど2つ目いちゃもんじゃない?それぐらいどの機器でも撮影出来ますってかいたら良いじゃん。何ならチェキでも用意して手ぶらでも楽しめるようにしてあげればいいや。
私は2番達と話を詰めて、放課後になるとその用件を紙に書き提出しに行った。
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出店名 遂に捕獲!?幽霊のいる部屋
団体名 オカルト研究会
代表者名 友梨芽依
貸し出し希望道具(仮) チェキ3台
アピール 心霊写真を撮ることが出来ます。映える事間違いなし
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提出した時に委員の人達は通していいのかと苦難の顔をしていたが、最終的に幽霊を従えていると言う噂を否定することが出来ないためにしぶしぶ承諾した。まぁ例え心霊写真を撮れなくても雰囲気だけ味わって貰えば大丈夫だろうぐらいの考えだろう。
でもそのぐらいの方が私としても助かるからいいや。さて、当日はどんな格好をしようかな?魔女、秘密結社風、悪魔、幽霊(白い着物のような感じで決して2番のような私服ではない。)等々である。と言うかそれぐらいしかあの部室には私の着れる服が無いのだ。
男物なら幾つかあるけれど、何となく着るのに抵抗があるので、やはりこう言ったものになってしまう。しかし、クオリティーだけは無駄に高いので、下手なコスプレよりかは雰囲気は出るのである。
ああ、どこからそのお金出てたのだろう。
周一ぐらいの頻度にすることにしました。




