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幽霊とでもリア充ですよね  作者: ナギ式
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私、順調に進む。

「さて、本日はクラス、部活動からの備品申請を受理するかどうかで会議を行う。司会進行は文化祭実行委員長の私で構わないだろうか?」

「ああ、始めてくれ。」

「よろしい。最初は3年1組からだが、ホットプレート2つとボウル、お玉、軽量カップだそうだ」

「うちにホットプレートはいくつあっただろうか?」

「確か10台前後だったはずです」

「ならば1台は決定し、残りの様子を見て決めるのはどうか?」

「それで、いいでしょう。」

「次は...」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


果たしてちゃんと受理されるのかどうかが問題だ。クラスの出し物は基本的に通るのだが、部活動ではその部特有の出し物をすることもしばしばあるので、一旦審査にかけられるのだ。具体的にはまず提出口で最初の確認。


次に実行可能かの見学で、最後に必要備品のチェックである。


これを通過したら晴れてその出し物が行えるのだ。そして、部活動の出し物には客を楽しませる以外にも意味がある。


それは来年度からの新入生に向けた部活勧誘の一環の場でもあるのだ。いかに自分の部活はこんな活動をして楽しい場所であるかを、またこれ程のレベルの高い事をこなしているような実績があるのだと知らしめる花舞台でもあるのだ。


だから私は、私みたいなオカルトなんて素人みたいな人でも安心して入れるような所であると広めると共に、廃部危機から脱出出来るようにと言う2つの理念のもと、頑張る所存である。


めんどくさいと事は嫌いだけれど、やらずに後悔だけは嫌いなのだ。


そして、提出から3日ほどたち、私の出し物は通すことが出来た。ちゃんとチェキ3台も了承が出た。


写真については実際撮りに来た人が、心霊写真は確かにとれるけど怖さ皆無だよねと呟いたので、只今全力で方法を考えている最中である。


「うーん、いったいどうしたら恐がってくれるようになるんだろう?」

「まぁ今のままじゃあ良くて幽霊、悪けりゃ友達との写真だもんね。」

「ホラーメイクとかで変わってみるのはどうなんだ?あれなら行ける気もするな!」

「そもそも幽霊にメイクできる人もメイクできる知り合いもいないんだよね。」


そんな困っていた時に突然「いっちゃーーん」と叫びながら美女の幽霊が部屋に乗り込んできた。


「だれ?1番の知り合い?」

「いや、俺の知り合いにこんな美人な人はいなかったんだな。」

「やだもぅ、照れちゃって。私よ、あきこよ。」

「...俺の知り合いにはガチムチの人しかいないんだな。」

「あら、やっぱり覚えてるじゃない。そのあきこよ。」


ガチムチのあきこさん?えっと確か蒼太と出会ってすぐぐらいの時に依頼に来たあの幽霊?すごく変わってるじゃん。いったい何があったらあの見た目からここまで美人に変わるのだろう?


「そうだったんだな!それにしても結構変わったんだな!」

「あれから美人の定義をいろいろ調べて化粧何かも駆使して今の私があるのよ。全てはいっちゃんのために。」

「そう言われると照れるんだな!」


なんとタイミングの良いことなのだろうか。メイクができるうえ、早着替えも得意なあきこがこんなに都合の良いときに来てくれるなんて、神様は見守ってくれているんだね。


「あっ、芽依さんに伝言を頼まれてたんだった。「人材は送ったのでこれで勘弁してね蒼太より」ちゃんと伝えたからね。」


訂正、見守っていたのは悪魔様でした。うーん、やっぱり蒼太を懲らしめるのは検討するべきか。もうここまで来るとストーカーとしてつき出すべきか。


でも最低限の感謝だけはしておくとしよう。面倒ごとは押し付けてくるけどその分見返りもあると言えばあるしね。


ここから始まる1番とあきこのラブロマンス。文字通り永遠の愛をここに繰り広げる2人の物語。主演:1番、あきこ 監督:友梨。


まぁそんな事はさておき、使えるものはとことん使おう。

「あきこさん。少し今私たち困っているのだけど助けてくれない?」

「困りごと?いったいどんな?」

「実はかくかくしかじかで」


私は今の状況を事細かに説明した。内容があまり無いため細かくせざるを得なかっただけなのだが。


「ふーん。それで私に何の見返りがあるの?」

「1番を好きに好きなだけメイクする権利が与えられる」

「乗ったわ。私たちいい友達で居ましょ」


あっさりと承諾もえた。1番には悪い気もするが、本人がデレデレなんだし満更でも無さそうなので、よしとしますか。


私達はとりあえずショッピングセンターに向かうことにした。以前言ったとは思うが、幽霊は袖を通した衣装に自由に着替えることが出来るようになる。


それはイメージがしやすいからだそうで、イメージが強い幽霊なら別にそんなことしなくてもオリジナルな服を着れてしまうのである。


だから私服で最後を迎えたのに何故かスーツになっているなんてこともざらにあるのだ。


ああ、やっぱり幽霊は不思議だ。




皆さんそろそろ夏休みに入りました?

いやー、天気の子見に行ったけどよかったですね。

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