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幽霊とでもリア充ですよね  作者: ナギ式
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時雨露葉の雪辱戦

今回の件が起こったとき、私は完全にやらかしたと理解しながらも呆然としていた。事の始まりは8月31日のことで、全国の小学生諸君よろしく私も必死に物事に打ち込んでいた。と言っても私は宿題じゃないけれど。


何を行っていたか、それは悪魔の制作だ。以前夜ノ森学園に現れた死神を封印出来なかった事がきっかけとなり、あれから修練を積んで恐らく大丈夫だと思われるレベルまで高めたのだ。


方法としては、本に封印されている悪魔を解放して、付近の魂を食べさせて、強力になった所を封印するというものだ。もちろん解放とは言っても拘束呪符は貼っておくし、魂だって呼び寄せの法を解けばあっという間に散らばっていくので安心安全を最大限考慮した仕組みとなっている。


準備に時間がかかりすぎて、明日より学校なのが気がかりだが、それはドッペルゲンガーでも呼び出して私の代わりに出席してもらうつもりなので万事解決だと思いたい。


最後の懸念としては、あの七光りにばれないかどうかだが...バレた時は全力で誤魔化すしかない。オカルト面を除けば、とても優秀で人望が厚く、性格も極めて良好と非常に評価がよく、更に勘の鋭いハイスペックボーイと言うどこの主人公だと突っ込みたくなること請け合いな我らが生徒会長さんである。


そんなことはさておき、時間も有限な為急いで実行に取りかかる。何重にも貼った拘束呪符の箱の中に悪魔を召喚する。話しかけてくるが、一切は無視だ。


必ずこの実践を成功させなければならないと私は心の中で燃えていた。焦っていたと言っても構わない。とにかく封印術の時雨家名前に泥を塗るような失態を晒したまま堂々と居られるわけがない。かくなる上はと功績の上塗りで体面を取り繕おうとしていた。


しかし、この魂を呼び込む法力が殆ど効かない。理由はお盆明けの吸収機能のせいだ。全く、意地の悪い霊のせいで私に迷惑がかかると愚痴をこぼしながらひたすらに待つ。一時間たち、二時間たち、遂には一晩を越えたと言うのに殆ど集まらず。


悪魔の「もっと効率あげようか?その方がお互いにいいよね」と言う言葉に、睡魔により意識が半ば無くなりかけていた私は頷いていまい、それが結果として今回の騒動を引き起こしてしまった原因なのだ。


恐らくこの業界において前代未聞のやらかしを私はしてしまったのだろう。


事が起こったときには私の頭は急激に醒めた。次の瞬間恐ろしい程の勢いでやってくる霊の姿がそこにはあった。こんなものを取り込ませたら対応等出来るわけもないので、慌てて法を解いた。その結果辺りに急速に散らばってしまったが、多分大丈夫だと思いたい。


私は悪魔を本に封印すると、事態の収集に向かうべく、急いで学校に向かった。友達の友梨さんと可能なら上級悪魔である蒼太さんに助力を頼めたらと思ったからである。


しかし、着いたときには校舎の中には既に死神等が彷徨きつつあった。私は友梨さんを探しながら校舎を走り回っていたけれど見つけられなかった。ドッペルゲンガーは見たといったがその辺りには何処にも姿が無かった(保健室に行ったことはこのときは知らなかった)。


その後、何体目かの死神を封印した時、突然校庭辺りから激しい音と叫び声が聞こえてきた。


私は急いで校庭に向かい、そこで友梨さんの姿を見た。何故か幽霊を一方的に攻撃していたがそんなのは今はどうでもいい。


部室へと戻っていくのであろう友梨さんを追いかけようとした矢先、私は金剛と悪魔が一緒にいるのを見つけた。だが、次の瞬間悪魔を拳で消し飛ばしたのだ。


私は驚いて一歩引いた。ふと横を見ると、同じように覗き見をしていた生徒がいた。委員長会議で何回か見かけた顔だが、何処のクラスかまでは覚えていない。と言うよりも先程の光景が衝撃的過ぎて思考が追い付かない。しかし、今は引くべきだと思ったので一旦退散をした(この時は疑問に思わなかったが、この学校にこれほどの悪魔等がいたのは友梨さんの力で引き寄せられてきたのだそうだ)。


それから暫くの間死神を封印していたが、やって来続けていた

死神もそろそろ終わり、私は明日は街の方の封印を行うことを決めた。


そして、街中で悪魔をワンパンしていく彼女達を見て、心がおれそうになるも、私は沢山の式紙による広範囲探索によって効率的に見つけては試していった。


それでもきりがなさそうだと感じた私は、渋々祖父に事の顛末を話した結果、大量の叱責の後にこの現象の止めかたを教わった。それは悪魔に願いをやめさせることだ。もしくは消し飛ばすかでもそれは行える。


封印したので大丈夫だと思っていたが、封印していただけで消滅したわけでは無い為、効果は継続していたそうだ。


雪辱を期すための行いで余計な失態を重ねてしまった。


ああ、穴があったら入りたい。

これで幽霊騒動は終わりです。


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