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幽霊とでもリア充ですよね  作者: ナギ式
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私、悪魔ホイホイでいっそう。

時はすっかりお昼時、人が御霊が入り交じり、場は混沌と騒然と、行けど進めど飯は無し。


とまあこんな感じで何せ人がと言うか霊が多い。幽霊に飯は必要無いだろうって?まあそこは本人に聞けばいいとして本題はこの数である。


ここは植物園のフードコートで、人がそこそこにいる程度の場所であるが、今日は幽霊がわっさわっさといるのである。ここで写真でも撮ろうものなら人間の方がむしろ幽霊なのではないかと思うほどの場違い感が楽しめるだろう。


まぁそういう訳で、ここには沢山の飯を食べに来た人とその人にくっついて味を共有する幽霊とでごった返し。見えない人には私が立ち止まったり動いたりと変なことをしているように思えるだろうが、実際には幽霊か人かが解らないので全て避けながら進んでいるのである。前など到底見えず、まるでその場でぐるぐると回っているような気さえしてくるほどである。


最初は2番でも飛ばして上から案内してもらおうと思ったけど、当然植えにもいるわけで、見えずじまい。なんならこの人混みを見つけた他の幽霊がやって来るので、ぼやっとしてたら余計に密度が濃くなってくるのが限徐である。


結果、40分近くをかけて100メートル先の食べ物屋に着いた。勿論店員には変な人を見る目で見られた。この人も私と同じ目に遭えばいいのに。


「はー、ハンバーガー一つ頼むのにここまで苦労するとは。」

「大変だったね芽依ちゃん。それにしても視線が凄いよね」

「これがエリートな人(霊)達で良かったよ。そうじゃなきゃ絶対なにか問題をおこすはずだし。」

「それは幽霊に対する偏見だよ。そもそもそんな事する幽霊何て見たことある?」

「うん。2番の事だね。」


少なくともこの価値観は2番を見てからついたものだからね。それまではフレンドリーな幽霊しか見てないもん。1番とか4、5番。後は旧トリオの一人と名も無き幽霊だからね。


「へ?あー、そうだったかなー」2番は明後日の方を向いて口笛を吹き出した。地味に上手かった。


さて、腹も膨らんだ事だしそろそろ死神、悪魔探しに向かいますか。そう言えばどうして死神の上が悪魔なんだろ、神なんだから地位的にはもっと上の方だと思うんだけどね。


と言っても別に移動をしたりするわけではない。だってここは幽霊の入れ食いポイントだからね、待っているだけで向こうからホイホイとやって来るから。テーマパークの方は集まるところが多いからその点都心組と違って待ち伏せ出来るから楽だね。


さて、今回は鬼でぼこぼこにする方法で行こうかな。このフードコートにはステージが用意されているので、そこで芸をすれば客の気を引ける。そこでばれないように倒すって訳。


ここのマスコットの着ぐるみや一輪車などがステージの側に置いてあった。パンフレットを見ると、30分後にイベントがあるようなので、その用意だろう。なので、1番にはこれを着てもらって、2番が一輪車等の小道具の使用。3番が音響の操作。4、5番は悪魔の捜索と助っ人と言う割り振りでいく。


さてさて、皆様本日は友梨一座のショーにお集まり頂き誠にありがとうございます。本日はスペシャル公演の不思議な手品をご覧頂きましょう。


まずはじめは曲芸を、彼らには重力何て概念はないのだから、どれだけ稚拙でもばれることは無いだろう。それから人体切断や消える人等様々なショーをして気を引いてもらう。


途中から有志と言う名の乱入霊によるパフォーマンス等もあった。このステージの上だけはきっとこの世のものではない二度とお目にかかることは無いような光景となった。


そのショーが終わると同時に、そのステージで演技を行う本職の人達が来て、演劇を披露していった。その日、アンケートで多くの人からサーカスが面白かったと寄せられたが劇団員は皆首をかしげたという。


そんな多大なるご迷惑のもと行われた作戦は大成功。一網打尽の勢いでサクサクと刈り取った。途中数体に逃げられてしまったのでそれだけを探しに植物園を歩き回った。


「温室って綺麗だけど匂いが強いから少し苦手なんだよね」

「そうか?とても良いところだと思うんだな!」

「しかも少しじめじめしてる気もするるし」

「時々芽依が本当に女子なのかわからない時があるんだな!」

「失礼な。どこから見ても立派な花の女子高生だよ。」

「1ヶ月足らずで幽霊にのめり込んだよなぁ」

「それは、仕方なかっただけだから」


全く、1番は失礼だってことに気がつかない物かね。

「ねぇ、2番は私がちゃんと女子だって思ってるよね?」

「勿論、だからちゃん付けなんだし」

「それに比べて1番はデリカシーが無いと言うか」

「それは、まぁ男の中の男である先輩だからね」

「2番は私の事をどんな人だと思ってるの?」

「死んでも尚こき使う氷の女王のような人だよ」


...ええー、私そんな風に思われていたの?と言うか氷の女王ってそんな心ない人のように思われていたなんて。どうせなら雪の女王の方が良かった。(私の心は)少しも寒くないわ。


ああ、皆がひどい。


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