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幽霊とでもリア充ですよね  作者: ナギ式
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私、水族館の探索を終える。

「で、今なんでこんな所にいるの?」

「いや、やっぱり集まるならここじゃないかなって」

「確かに多いけどさ」


私達が今いるのは水族館での大人気スポットことイルカショーである。ここに来なけりゃ水族館に来たとは言えない。


イルカが跳ねる度に歓声が起こり、人が乗っては拍手が飛ぶ。アシカの芸に感心の声を上げペンギンの行進にカメラをパシャリ。


「芽依ちゃん楽しんでるだけだよね?観光気分でいるよね?」

「たまの休みなんだし良いじゃん」

「それが一昨日まで長期休暇だった学生のセリフかねぇ」


ワーーーー


「あーもう見逃したじゃんイルカの大ジャンプ」

「ちゃんと探そうよ。一応危機に陥ってるんだしさ」

「危機って一体どんな?危害なんて与えられてないけど」

「俺の天敵がそこらじゅうにいるのは十分に危機だと思うけど」


確かに。私達人間を刈るより幽霊を刈った方が楽なので幽霊がそこらじゅうにいるときはまさに入れ食い状態な訳だから天敵急増。イワシの群れを狙ってる鮫の一団が近くにいるようなものだ。当人にとってはたまったものではないだろう。


「まさか幽霊になってから命の危機を感じることになるなんてね」


まあそんな愚痴はさておき、やって来ましたわらわらと。多分5、6体かな、さっそく倒してしまおう。にしても死神ってあれ人から見えない癖に少し強すぎない?


「見えない癖に強い死神まじでだるいと私は思う。バランス崩壊してるじゃん絶対」

「それ言ったら芽依ちゃんは最強クラスのスペックが無いといけないはずなんだけど」


それもそうか。何の話をしているのかというと、強さの話だ。実は最近気がついた事なのだが、人が見れたりするものほど強いのだ。私的には物理無効の幽霊って最強なのではと思っていたけれど、幽霊自体の存在力が薄く、それゆえに恨みなどがないと霧散してしまうのが現状らしい。まあ霧散と言っても消えるわけではなく天国に強制連行されるようなものらしいが。


そして、1番強いのが上級悪魔だと思われる。まぁ蒼太さんが強いかはよくわからないけど、成り方としては幽霊→死神→悪魔→上級の順に進化していく。


次に強いのが鬼だと思う。成り方としては人間→鬼or幽霊→鬼の二通りで、その先はよくわかっていない。(私は知らない)


他にもいろいろいるそうだが、幽霊から変化するもとい人の成れの果ては大体来んな感じである。


まぁその過程において、姿が見えるもの。物質として存在しているものは、ちょっとやそっとじゃダメージが入らない程強力になる。これは存在が安定しているからだと考えている。だから人に見えない部類の死神を強いと愚痴を吐いたし、生き物最強説を2番が言ったのだ。


結論としてはいい線行ってはいるはずだけど何かが足りないから論破されるのだと思う。


と言う仮説はおいといて、こうなったら地道にカタズケテしまうしかないだろう。幸いにも観客は誰も死神に気付いてないし、幽霊は気付いて移動を始めるものもちらほらいるが、そんなものはたいした問題ではない。


死神にとっての獲物を従える芽依には、死神を鬼を使わずに処理する方法は1つしか知らない。それは本に封じ込めて後で消すといった方法である。要は露葉ちゃんと同じように封印しようというわけだ。押さえつける術みたいなのは習っていないから、取り敢えず皆で押さえてその間に閉じ込めると言う荒業を敢行する。幸いにも死神達はエリアの入り口付近で様子を伺っているようなので、観客からは見えないはずだ。


観客席から立ち上がり、死神のいる入り口の一つに向かう。ここはゲートが4つもあるので大変だけど、その分分散してくれたので私にも何とかなると踏んだのだ。


2番達は側には居ない。説得に向かったために。

さて、今回の作戦を説明しよう。まず始めに1番達が幽霊を説得して、死神を金縛りで押さえ込む。その間に私が全て収納するといった方法だ。


1番率いる幽霊部隊は北口を、2番率いる幽霊部隊は北西口を、3番率いる幽霊部隊は西口を、そして4、5番率いる幽霊部隊は南口へと向かった。良かった、ここでつまづいたらどうしようかと思ったけど意外と幽霊達は度胸あるね。私なら一人で逃げ出しちゃうね。


さぁスタートだ。ちんたらしてたら刈られてしまうかもしれないので1番近い西口から行こう。


「ギャーガシュベキュドラ..」の死神は知能の発展が少ないので、成り立てなのだろう。まぁ関係無いけどね、と一体目確保。続くは南口の二体で、こちらはそこそこに知能があった。落ち着けば会話もできそうだ。因みに双子らしい、そんなのもいるんだと驚いた。それから北西、北と行き、そこから会場を出た。移動中の迷った振りも忘れない。電話を片手にぶつぶつと喋り、時折マップを開く。これだけで職員の不審な者を見る目をはずせるのだ。


因みにぼそぼその内容は全く関係ない3番との雑談である。

さて、5体全てを封じたので多分もうここには居ないだろう。満足もしたし、そろそろ植物園も行くかな。


ああ、イルカショーを最後まで見たかった。(本音)


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