私、二人の仲間を得る。
「蒼太は一体何をしてくれたのかな?」いらない事を次から次に巻き起こす疫病神に私は少し怒った声で対応する。
「この件に関しては俺は関係無いと言うか気がついたら二人がこうなったと言うか...」
「どう見てもこれ、悪魔の力でしょうが。あなた以外に道楽で命取らない悪魔とか居ないから。」
「いや、俺は普通に対価として貰うけど」
「なるほど。つまり泳がせている最中と。くたばれクソ悪魔」
私は今猛烈に怒っていた。よりによって私の数少ない友人にあのドグサレ悪魔は手を出したのだ。封印すらも辞さないね。
「あー、なぁ友梨。私は別にこいつと契約してないぞ?」
「そうだよ友梨さん。私達はこの力をくれた悪魔を消滅させてバックレたから大丈夫だよ。」
あー、本当にあの悪魔はろくなことをしな...は?今この二人何て言った?悪魔を消滅させてバックレた?いやいや、普通の悪魔ですら露葉さんが敵わないほど強力なんだよ?それを消滅って...ねぇ。
私は確認を取るかのように、蒼太を見た。ひきつった笑顔で頷き、嘘じゃないことが確信できた。
桐津さんってこんな人だったんだ。度胸があると言うか、なんと言うか。
「なぁ友梨、そのお前の回りの幽霊があの1番とかか?」
「そうだよ、このダンディーなのが1番、そこの悪魔とよく似た2番、ぐーたら3番、コンビの4,5番。」
「なるほどな、覚えた。これで今度から喧嘩しても負けることは無いな」
えー。やっぱり気にしてるのそこか。消滅とか言っていたからお祓い系の力なのかな?いや、悪魔がそんな力渡すわけ無いか。自負の身を滅ぼしかねないし...あっ(察し)
「えっと、それで俺の無実の証明は出来たって事で良いのかな?」
「いいよそれで。で、結局何が原因なのこの幽霊騒動。」
「それがわからないんだよね。最初は芽依ちゃんの力が暴走したのかと思ったけど、教室に集まった強い幽霊だけしか呼べてないことが解ったんだよね」
それってつまり私は原因ではない事が確定したってこと。良かったー、これでもう色々気にしなくても良くなったよ。
「じゃあ私は関係無いんだね。」
「そうなるね。だってあんな弱そうな幽霊が引っ張られないなんておかしいし、何より空から幽霊が降りてきてるからね。」
「空から降りてくる?ひょっとして天国から来てるの?お盆過ぎた今になって?」
「そうだね、しかもまさにお盆みたいな状態の訳さ。まぁこんな局所的に解放されるなんて事は無いからこんな曇り空見たいには見えないんだけどね。」
そうだったんだ。もしかして一年待つのが嫌になって帰りたくないから戻ってきちゃったとか?まぁ暇そうだしね天国って。
「ねぇ、そもそも引っ張る力が弱くなってるんじゃない?」
「それは無いでしょ、だって現世に来て恋しくなったりとかして帰らなくなった幽霊を連れ戻す最終システムだよ?」
「でも現に2番がこの時期とは思えないほど楽だって...」
「それほんと?悠太そんな大事な事は最初に言ってよ。あー、前提条件が崩れてきた。」
これは何かあったってことで良いのかな?と言うかそもそも何でこんなに蒼太はこの事件にここまで解決しようとしてるの?
「ねぇ、どうしてそこまで必死になってこの事件に首を突っ込むの?ほっといても実害無いような気がするけど」
「いや、この件で勢力が大幅に揺れ動く可能性があるんだよ。だからその解決をしてこいって雑用を押し付けられたんだよね。」
「ええっ、蒼太さんって雑用を押しつけられる用な人だったんですか?」
「まぁ1番の若輩者だからね。それに姿を見せるだけで災厄を撒き散らす奴とか雑魚悪魔に混じって強くなろうとする奴が選ばれたりするよりはまだいいかなと思ってさ。」
「そんな凄い悪魔がいるんだな!どんなのがいるんだ?」
確かにそれは私も気になる。ナイス金剛さん。
「あの有名なサタンとかアスモデウスとかソロモン72とかに括られたのがいるの?」
「まぁいるけど、あの辺は知名度ありすぎて格が違うのが一目でわかる人達だね。悪魔の世界の王様クラス。まぁ一生に一度姿を見るかどうかぐらいだから気にしなくてもいいよ。因みに我が倉部家は最下位地層にあるね」
「いつの間にか俺んちが貴族になっていた件について」
確かに2番からしたらびっくりレベルだね。私も明日から貴族とか言われてもどうしようも無いし。
そんな事実確認の用な時間を過ごしていると、いきなり騒音と嫌な気配を感じた。これはあれだ、初めて蒼太を感じた時の気配だ。つまりは上級悪魔が来てるって事だね。
「ねぇ蒼太さん。変なのが来ないようにするために来たんじゃなかったの?」
「悪かったよ芽依ちゃん。でも上級悪魔にはここに来ないように厳命されているはずなんだけどな。もしかして成ったか?」
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「ダメだ。私にはなんの話をしてるのか始終解らなかった。」
「私もよく分からないよ有栖さん。流石幽霊少女なだけはあって場数が違うんだよ」
「まぁ殴る事しか私達には出来ないからそれで手を貸せばいいか」
「脳筋みたいだよ?流石にもう少しぐらいは考えようよ」
「お前もかなり図々しくなったな」
遅くなって申し訳無いです。




