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幽霊とでもリア充ですよね  作者: ナギ式
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すずの奮闘記1

化け物がグラウンドで暴れたかと思うと消えてしまった。うん、多分これ夢だ。そうにちがいない。


グラウンドには何者かが暴れたあとはあるし、他の生徒も何事かと見ては、呆然と立ち尽くしていた。中には泣くもの、恐れるもの、悟ったような顔をするものなど反応は多岐に及んでいた。そのような他の生徒の様子を見ても、そこにいた生徒全員から、信じたくないものなのだろうと言う事がヒシヒシと伝わって来る。それは自らの常識を明らかに覆す代物で、理解が追い付かないもので、理解してしまえば恐怖から逃げられなくなると本能的に感じるものがあったのだろうから。


無理、ヤバい、怖い。今のすずには逃げ出すことしか出来なかった。全ての人と友達になると、助けになると誓ったのに、それすら自分には出来ないのでは無いかと、もしかしたら余計な気遣いなのではと、人生における初めての挫折を経験した。


「うう、あんなの使えるなら怖いもの何て無いじゃん。すず頑張って回りを説得したけど意味無くなったし、何よりあの鬼のような化け物は何なのさ」


誰に当たる訳でもなく一人でイジイジと愚痴をこぼしていた。怒り、恐怖、悲しみ等のおおよその負の感情の全てがすずの中を渦巻いていたが、元来の正確から人や物に当たるような事はしない。


そんな複雑な心境の中歩き回って、ふと顔をあげるとそこにはこの学校で1番関わってはいけないと言われている金剛さんがいた。しかも変な格好をした人と話をしていた。私は気付かれ無いようにそっと後にしようとしたが、当然彼女から逃げ出せる訳等無く、あっさりと見つかった。


「ん?何だお前...ああ確か霧津とか言ったっけ?」

「えっと、はい。良くご存知で」

「変にかしこまったやつだな。この学校の有名人は皆変人なのか?」


そう、すずも一応は有名人だ。場所的には5番目ぐらいで、交友関係が1番広い人見たいな扱いだったはずだ。確かにこんな基準で図っていたら変な人しか見つからない気もする。でも賛同はしたくない。だって賛同したら金剛さんもその中に入っているからね。後が怖いのですよ。


正直すずはもう全てを諦め、この会話を無難に終わらせる以外の全ての可能性を捨てることにした。今までの私なら何がなんでも交友を持とうとしただろうが、それはしない。


「あー、お前もあれか。私が怖いから逃げ出したいのか」

「いや、そんな事ないよ。ただ変人扱いはどうかなと思ってさ」

「そっか、そうだな!その理屈から言えば私も変人扱いになるしな!」


そう言って彼女は笑顔になり高らかに笑った。これは成功だろう。変な怒りを買わなくてよかったと内心ヒヤヒヤしながら、話の落としどころを探す。


今の私はどれだけ危険な所に頭を突っ込もうとしていたのかと過去の自分を叱責する気持ちとこの状況からの撤退を考える事が出来る程度には落ち着いていた。それが功を奏したようだ。


「と言うかお前確か友梨と同じクラスだったよな。あいつのダチか?」

「成れたら言いなとは思ってるけど、話しかけても会話が続かなくて...」

「変なところで引っ込む癖あるからな、それさえなければ問題無いのにな!」

「そもそも私が友達になっても良いのかな」

「お前知らないのか?あいつが1番欲しいのは友達だぞ?しかもそれが無理だと思うといきなり幽霊を従えて友達にしたやつだぞ?」


何だそれは、そんな無茶苦茶な理由で幽霊といたのか。と言うか友達欲しかったからが理由って。正直今まで感じていた恐怖とか何処かに行ってしまった。何を考えているのか正直良くわからなかった友梨さんがまさか友達づくりに苦戦した結果あそこまで変になっただなんて、もう呆れしかないね。


「あのー、そろそろ次の話に進んでも良いですかね?」

「ああ、そうだな。」


そう言えば元々金剛さんは不思議な人と喋っている最中だった。その人はボロボロの服を着て、いかにも怪しいと自ら示してるような格好をしていた。


「次は幽霊とかを見えるようにしてくれ」

「まぁ見えなければ力があってもしょうがないですからね。ホイホイっと、あっ、まぁいっか。」

「おい、何か失敗したみたいな声出したけどちゃんとやったんだろうな?」

「ええ。ただそこの彼女にも掛かっただけです。まぁサービスという事で」


一体何の話をしているのだろう?力がどうとか掛かったとか、もしかして魔法使いとかなのだろうか、シンデレラの魔法使い見たいな...何て考えながら、なんとなく空を見上げるとそこは曇っていた。


日は照ってるのに空は曇ってる。得たいの知れない天気に私は動転した。


「金剛さん金剛さん、空が変なことになっていますよ。」

「お前の喋り方は変わってるなって、おお。確かに見える。」

「それは良かったです。さて、最後の願いは?」


最後の願い?実は彼はランプの精とかなのだろうか、願いを3つ叶えるとかいう。アブラカタブラとかいってたのかな?


「最初の願いの効果を試させて欲しい」

「はぁ、まぁお好きにどうぞ」


ん?確かめるって言ってもそれじゃああのランプの精は何にも出来ないでしょ?せっかくの願い何だから沢山のお金とか願えば良かったのに。


そう思って金剛さんを見ると、先ほどのランプの精をぼこぼこに殴っていた。


「何をするんですか、いきなり殴って来るなんて」

「はぁ?さっき試させろって言ったら許可したじゃないか!」

「「あっ、え、そゆこと!」」


見事私とランプの精がハモった。そうこうしてるうちに彼は力尽きて灰になった。


「安心しろ。あれは悪魔だからな!」


ああ、すずも人の道を外れたっぽい。



すず「ランプの精がぼこぼこにされて金剛さんに目をつけられて、それで...大波乱の予想」

金剛「私のこと何だと思ってるんだ?」


やっとすずが正式に登場ですよ。挨拶キャラでは無いのですよ。

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