表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幽霊とでもリア充ですよね  作者: ナギ式
54/102

私、夏休みの終わりです。

遅くなってしまって申し訳ない。

このところ予定が埋まってきだしたもので...春休みのなんと穏やかだった事か。

ついにヤツがやって来た。そう8月31日だ。

全国の学生諸君が発狂するあの日だ。

遊び呆けて、実はまだ残ってて、休みが終わるので等々いろいろな理由は多くあれ、多くの人には苦痛の日である。


私は特に問題無いと思っていた。まぁ宿題等は終わらせていたのだが予想外の事が書いてあったのだ。それは、夏休みの思いで発表を行うと言うものだった。


これの発表する内容は出来ているのだが、問題は発表である。

2番達に任せれば良いじゃないとたかをくくって考えないようにして忘れていたのだ。本来なら問題の無いモノだが、今は少し事情が違う。


何でもお盆でエリートな霊達が出入りしたせいで天国パワー的なものが広がり、気を抜くとうっかり成仏してしまいそうになるのでやってる場合ではないそうなのだ。


まぁ外国ブームに乗っかる陽キャみたいな物で、そのまま旅行とか行ってしまう感じのタイプだ。


しかもそれは明日。ああ、もう少しでも人と話せるようになっとけば良かったなー、まあ後の祭りだけどさ。


「一体、人と話すのはどうしたら出来るのかねぇ?」

「いや、むしろ人以外なら悪魔にすらため口の芽依ちゃんの方が難易度的には高いと思うよ。」

「そうは言っても無理なものは無理でしょ」

「でも家族とかなら話せるんだな!不思議だな!」

「人と話せないなら~、人と思わなければいいんじゃないかな~」


それはどうなんだろうか、失礼なんじゃないかな?

「人を野菜と思えば~、会話が出来るみたいな感じかな~」

「聞いたことあるかも。でも野菜って喋らないよ?」

「別に悪魔や幽霊と思ってもいいんだな!どうせ百年後には霊なんだな!」


なんと言う暴論だろうか。出番が少ないので怒ってらっしゃる?と言うか相手を幽霊と思うか...行けるんじゃないかな?


さて、そんな気分で次の日挑んだ私の運命や如何に...


次の日

空は澄み渡り風が心地よい。秋空へと変わる最中の涼しさと暑さの混じった気温の中、私は学校へと向かった。


「...と、言うわけで皆さんが無事わが校に戻って来たことを嬉しく思い、これからもわが校の誇りある生徒として振る舞って欲しい。これで私の話を終わります。」


始業式の長い校長の話も終わり、教室へとぞろぞろと向かう。

回りの子達はワイワイと楽しそうにお喋りをしているが、私さはそれほど気分が良くない。


回りの人を幽霊だと思って過ごしてみると、まあ以外と行けることが判明して、これなら行けるんじゃないかなと思ったが、それからぞろぞろと本物が見えてきて、確認しただけでも7、8人はいた。因みに一人は校長の演説中に後ろで曲芸をしたりしていた。


まあ何が言いたいのかと言えば、余計なものが見えて来るのでむしろ疲れると言う物だ。


そんな感じで疲れながらも教室に入りいつもの席に座る。すると、いきなり声をかけられた。


「どうしたの友梨さん。元気なさそうに...ああもしかしてこの後の発表に緊張してるのかな?私も緊張してるんだ。頑張ろうね」

「え、ええはいがんばりましょう...」

最後の方は声がすぼんでしまったが何とか言えた。


「えーと、うん。じゃあね」こうして私の危機は去っていった。それにしてもやっぱり誰だったんだろう。いや、クラスメイトってのは解るんだけどさ、名前がね?知らないのよ。


「いい加減あの子がかわいそうに思えてくるよ芽依ちゃん。」

「知らないの事実だし」

「前に名簿あるけど見ないの?」

「なにそれ初耳。まぁ見ても覚えられないんだけどさ」

「因みにあの人は桐津さんだよ」

「規律さん?真面目そうだね」

「規律じゃないよ桐津だってば。一応委員長してるね、後この学年で彼女を知らないのは多分芽依ちゃんとだけじゃないかな?」


なんだそりゃ。有名人か何かなのなか?スクールアイドルとかスポーツ特待生とか会長見たいにぼんぼんって設もあるかも。


「友達100人を目指しているんだよ彼女」

「小学生見たいな感じだね、変な人だね」

「一応この学年の99.9%は友達みたいだよ?」

「100人越えてない?確か130程いた筈なんだけど」


何かすごい人が要るもんだね。要は全体の3分の1を占めてるんだからさ。あれ?もしかして最後の0,1%って私の事?友達宣言してお膝元の自教室がラスイチならそうなるか。


「だから絡んで来るんだね」

「それは関係無いんだけどね...と言うか次芽依ちゃんの発表だよ?」

あっ、雑談してるうちに私の前の人が喋っていた。準備出来てないよ。平常心平常心、あれは幽霊妖怪悪魔怪物その他諸々だから問題はない......。


「えーと私がこの夏休みに体験したことは......」

それから与えられた3分間特に問題なくしゃべることが出来た。「...以上で終わります。」


そういって私は霊で溢れかえった座席部分へと足を進めるのだった。


まぁあれだ。意識しすぎてこの教室に霊を呼び寄せてしまった。結果として人の姿が隠れたから万々歳だ。


でも少し怖かったね。変わった霊が多すぎたんだよ。特に今の時期はね。


ああ、何とか終わって良かった。


この夏休み明けは、お盆により意識の低い幽霊は簡単に成仏してしまいます。これを耐えきれる程の感情を持ち合わせた霊だけが耐えられるので、結果として恐ろしい霊が集まったのでした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ